表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二次元の自分~画面に閉じ込められた少女~  作者: 航作裕人
第一章 魔法の世界が二次元
9/12

8 解かれる秘密(上)

 学校へとつくと、早速授業が始まる。

 最近、疲れ始めてきた私は、たまに寝てしまいそうで怖い。

 どうすればいいのかわからない。

 それに、どうしていけばいいのかわからない。

 そして、悪夢はいきなりやってくる。

「それでは、この問題を松沢さん答えてください」

 と言われて、教科書でページから一生懸命探すが、わからない。

 私はわかりませんといおうと思っていたとき、ノートに書かれていたのだ。答えが……。

 これは異例だと思ったが、それを普通に答えた。

 私は考えた誰がやったのかと。

 そして、教室の窓からは人影が見えた。

 そして、私だけ聞こえたみたいで。

「お前は、こっち側のものだ。戻ってくるのだ。そんな場所ではなく、我々たちの場所へ」

 なんか、意味がよくわからなかった。

 それに、なぜこんな声が聞こえるのか。

 とりあえず、授業が終わらないと確認ができない。

 私は授業が終わると、すぐに校庭へと駆け出した。

 すると、それを見ていた紅葉先輩が、

「どうしたの? そんなに急いで」

「あの、なんか、授業中に声が聞こえたんです。外から」

「外って、校庭側から?」

「そうです」

 紅葉先輩は頭をかしげた。なぜそうなるのかが理解できないようだ。

 なぜなら、授業で校庭を使うことは待ったにない。

 私の授業の時も使ってはいなかった。

「なんでだろうね。それで、なんて聞こえたの?」

「それが、『お前はこっち側のものだ。戻ってくるんだ』的なことです」

「そうか。もしかして、魔族の奴らかもしれないね。でも、ここから乗り越えてくることはできないはずなんだけど……」


 確かにそうだ。この学園はこちら魔法圏内であるため、魔族はこちらに入ると、解けてしまう性質がある。なぜなら、そのような魔法がかけられている。黒ずんだオーラを感知すると、排除するために行うらしい。

 だから、ありないのだ。

 私は考える。もしかしたら、ほかにもいるのかもしれない。ただわかっていないだけだと。

 私は少しわかったように話し始める。

「もしかしたら、ほかにもいるんじゃないんですか?」

「う~ん。どうだろうね。いる可能性はゼロじゃないけど」

 紅葉先輩は考えている。どこに、そんな奴らがいるのかだ。

 普通に考えると、いまだに出てこないということは、いないという形で信じられるだろう。

 だから、魔族との戦争的なことを行っているのだ。

 私は考えた。

「先輩。先生方に教えて頂くのはどうでしょう」

「それはイイね。聞くだけでもいいから、職員室に行こう」

「了解です」

 私と紅葉先輩は、玄関がある第一学校舎の二階にある職員室まで、玄関の前にある階段を使って登っていく。

 そして、私たちは知ることになる。今まで、魔法定義連邦局が明かさなかった内容を、先生方から聞くことになる。

 私はもしかしたら、敵になってしまう可能性も出てきてしまった。

 どうすればいいかはわからない状況で職員室を出ることになるなんて、誰もが予想をしていないことだろう。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ