7 魔族との戦いにあせる
私は夢の中。
そんなときに、ルームメイトに起こされる。
「優実起きて、夕食の時間だよ」
と言われ、時計を見てるみると、
――六時四十分。
完全に夕食の時間。
だけど、あともう少し時間はある。
なぜなら、七時からだからだ。
私は急いで、自分の部屋を出て、エレベーターホールへと向かう。
すると、エレベーターは八階で止まっていた。そこの階は高校三年生がいる。
そして、うちらの階へと降りてきたわけなのだ。
だけど、完全に乗るのが、気まずすぎる。
「乗る?食堂まで行くんでしょ?」
「あの、結構乗っているので、次の待つので、結構です」
「そうですか。じゃあ、ドアを閉めますか」
と言って、上級生は食堂の階へと行った。
私も、そのあとに来るエレベーターで食堂へと向かった。
食堂へとついて、一年生専用席へと言った。
この食堂は、一年から三年まで席が専用になっている。
なぜこのようにしたかは、誰もが楽しく食事をできるようにするためらしいけど、そのほかにも、普通の席もあり、先輩たちとも一緒に食べられるようになっている。
だから、専用席があるのは、学園の気配りだろう。
そんなことで、私はまだ、先輩たちとそんなに仲良くないので、専用席へと言う子としたときだった。
あの時の先輩が、声をかけてくれた。
でも、私の隣には、知美もいるのだということを思い出した。
そんなことで、断ろうとしたけど、知美のことも呼んでいた。
私は、一緒に、先輩たちの場所へと行く。
「なんでしょう?」
と私が問うと、先輩は、
「わるいねぇ。少し話があってね」
なんか笑顔で言われると、少し抵抗してしまいそう。
「それで、話ってなんですか?」
とお隣さんである知美が聞く。
先輩はよく聞いてねみたいな顔で、こちらを見てる。
「実は、魔族を倒すための冒険が今日か、明日あたりにはありそうなのよ」
私はもうそろそろ、戦場へと行くのかと思った。
大変そうだ。
「そうなんですか。私は不安です」
と知美が言う。
確かにその通り。
相手がどんな相手なのかどうかがわからないのだから。
それでも、戦うしかない場所であるのには違うない。
どうしても頑張るのだ。
「それよりも、優実さんは、どうなの? 怖い? それともうれしい?」
「それは、怖いです。初めての相手でもあるのに、実践しないで、冒険するのですから」
「そうよね。普通は怖いわよね」
私は紅葉先輩の言葉にうなずいた。
それを見ていた知美もうなずく。
それからの話だ。
魔族と言うのは、魔法で守られているこの国とはまた違う場所にある。少し離れた大陸にあるらしい。
そして、そこに上陸すると、危険なことが待っているらしく、今まで以上に警戒していかないと、簡単にやられてしまうらしい。
意外と大変な場所だと、先輩である紅葉さんは話すのだ。
それが私にとっては、どうなるかは今のままではわからない。
でも、危険だということはわかる。
食事を終わらせた私は、部屋へと戻り、支度をする。
「もうそろそろで、魔族と戦うことになるのね」
「そうだね。大変そうなんだけどなぁ~」
それは私にだってわかる。
だけど、どのくらい大変なのかはわかりっこない。
まだ、体験をしていないことなのだから。
でも、私にはわかる。激戦が起きることも、どんな状況だか……。
「それに、大変なだけじゃなくて、やられたらそれまでだよ」
「そうだけど、頑張るしかないね」
「そうだね」
と二人で誓い合い、私は自分の部屋から出て、エレベーターに乗って、学校へと向かうのだった。