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二次元の自分~画面に閉じ込められた少女~  作者: 航作裕人
第一章 魔法の世界が二次元
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5 先輩との出会い

 あれから、何時間たっただろうか。

 今の時間は昼休み。

 というわけで、何をしようか迷う。


 この学校には、学食と売店などがある。どちらも低価格に抑えてある。

 なぜだか知らないが、お嬢様学校でもそこまでは高くないみたい。

 簡単に言えば、高い料金を払っている還元みたいなものだろう。

 

 そして私は、学食を食べることにした。

 だけど、学食にする前には、悩んだ。

 その時に売店の前を通った時に、すごい行列ができていたので、やめた。

 お嬢様学校とも行っても、売店などはちゃんと並ぶのだから、やはり礼儀がよろしいようでなんて……。

 そんなわけで、私はとても広い食堂へと来た。

 この中は、広い。端っこにいる人がわからないほどの広さ。天井はまあまあ高い。 

 机は、お金が掛かったもので、ふかふかのワークチェアーと言う感じ。

 だけど、そのほかにも、個別の場所もあったり、ファーストクラスのような場所もある。

 どんな人でも、心地がいいように作られた場所。

 さすがだと驚いてしまう。

 それこそが、この学校の取り柄と言うところかもしれないが……。

 そして、学食を買おうとしたとき、前に並んでいた人が、あの魔法ペンをかざした。

 すべての管理は、魔法ペンでできるみたい。

 それを所定の場所に差し込むのだ。魔法ペンと言っても、普通のペン。

 だから、差し込むことは可能。それに、それがあるおかげで、画面などなくてもどうにかなる。

 だから、差し込んだ横には、メニューが表示される。それを押すと、値段が表示されて、購入と出る。

 そのボタンみたいなものを押すと、注文がしたことになる。

 なんて便利なのか、なんて私は思ってしまう。

 でも、魔法は便利だけじゃないことも分かっている。

 だけど、表だけを見るととても魅力的。

 それが、裏表があるものの怖さ。

 と思っていると、順番が回ってきた。

 私は自分の魔法ペンを前の人と同じようにさし、操作を始めた。

 前の人を見ていただけあり、すぐさま理解できたし、操作できた。

 そして、カウンターの前に言った瞬間に、学食が登場。

 私は学食を持って、普通のフリースペース的な場所で、食べることにした。

 意外と、おいしかった。料理は、なんだか料理人が作ったような感じ。

 

 私はおなか一杯に食べた後に、少し校内を探検することにした。

 授業が始まるまで、三十分ほどある。

 だからその間に、少しでも場所を把握して起きたと思った。

 そんなときだった。一人の先輩らしき人がこちらに来た。

「君って、優実さんだよね?」

 私は先輩だかどうか聞くために、学年を尋ねた。

「あ~の~、すいませんが、学年を教えてほしいのですが……」

「あぁ、私ね。高校二年生なの。そして、あなたは私たちの班の班員なのよ」

 私は何を言っているのかさっぱりわからなかった。

 なんか、それが通じたのか話し始めた。

「なんか、わからないって顔ね。それもそうね、初めてだものね。私の名前には、坂見澤紅葉さかみざわもみじ。それよりも、こんなところで話すのも、あれなんで、口話室でも行きましょうか」

 私はその部屋の名前に疑問を持った。

 普通に考えれば、口話室って何をするのだろうかと思ってしまう。

 私は聞いてみることにした。

「先輩。口話室っどんな場所ですか?」

「口話室。それはね、話し合いなどするときに使う部屋よ。すべてのへやが防音になっているから、大事な話をするときに使うの」

「そうなんですか。それで、どこにあるんですか?」

「それは、この第一学校舎の隣に隣接する第二学校舎にあるの。だけど、一年じゃあ、なかなか行かないけどね」

「そうですか」

「じゃあ、行こうか」

「はい」

 私は紅葉先輩と一緒に、第二学校舎へと向かう。

 時々、二年生に合うことがあったけど、何とか来れた。

 そして、私と紅葉先輩は、口話室の前にいる。

 そして、ドアを開ける。

 するとそこには広いカウンターがあり、その上にはたった一台のパソコンがあった。

 ぱそこんには第五室まで、口話室があった。

 私と先輩は、そこの中の第三口話室に入ることにした。

 口話室に向かう途中、廊下があるが、とてもきれい。

 それに、部屋の中に部屋があるのはなんか複雑だと思った。

 そして、すぐに口話室に着いた。

 中に入るとテーブルがあり、その周りには高そうな椅子がならんでいる。それに、パソコンまである。

 とてもいい部屋。また、部屋は意外と広い。一人暮らしだったら、暮らせるくらい。

 ということで、私は先輩の話を聞く。

「じゃあ、さっきの続きね。この学校には魔族を倒すために、いくつかの班に分かれて活動するの。その時に私と知美さんが一年として所属することになったの。そしてその時に写真も一緒に送られてくるからわかったの」

「そうだったのですか。全然知りませんでした」

「もしかして、まだ話されていないの?」

「はい、そうです」

 私は素直に話した。普通、今の時期に話すことが多いらしい。

 けれども、この時間になるまで話されることはなかった。

 そしていつもだと、次の日から活動開始らしいけど、今年は一年待つことになったのだという。

 そこからしておかしいと思った。

 学校が何か隠していることがあるのではないかと……。

 こんなことを考えているときに、先輩は話しかけてくる。

「それより、魔法は難しいでしょ。いろいろと覚えることあるし」

「まだ、はじめなので、わかりませんが……」

「そうかな。今頃は少し苦戦するんだけどね。魔法が使えなくって」

「そ、そうなんですか」

 驚いてしまった。あれだけのことで、できないことがあるなんて……。

 それは、物を浮かす練習。

 うちのクラスのみんなは楽にクリアしたもの。

 それが、できない人がいるのは初めて知った。

 だけど、知らないことをいろいろと聞くことになることはわかっている。

 

 そんなことをおもってから、二十分。

 先輩の話は止まらない。

 だけど、どうでもいい話。

 それは小説の話なのだから。

 そして、そんなことをしているうちに、授業の時間になり、口話室を出て、先輩と分かれた。

 分かれた後は、教室へと向かうために第一学校舎に向かうのだった。


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