3 初めてのお嬢様学校での暮らし
そして、次の日の朝のこと。
六時に目が覚めてしまった。
やはり、自分の部屋ではないと、居心地が悪い。
だけど、お嬢様学校だけあって、ベットは最高なのだが、なんか慣れない。
――こんなにすごいベットだと、全然寝付けない。
ある意味、今後の寝不足が気になるところ。
私は、部屋にいるのは退屈なので、少し寮内を見て回った。
すると、一階には図書館があった。
なぜか知らないが、寮制のこの学園。学校内には図書館はない。
それを私は不思議に思っていたが、やっと解決した。
そして、私がいる五階からは少し遠いが、部屋に行く前によるのはありだと思った。
でも、三年生がいると少し気まずいような気がするが、行ってみたいと思い、図書館へと足を運んだ。
だけど、こんな時間に開いているわけがないと思って、図書館の手動ドアの前に立って、取っ手をつかんでみると、開いていた。
私は驚いた。
開いているわけない時間に開いている。そして、結構人がいることにもびっくり。
そして、図書館は入り入って、真ん前にいすなどがたくさんあり、その左に本がいっぱい。右にはカウンター。
――みんな何でこんなにも早起きなんだろう。
疑問に思う。
普通は高校生はなかなかこんなにも早く起きて、図書館へと行こうなんて思わないだろう。
だから、もしかしたら、少し変わっている学校なのかもしれないと思った。
そして、私は空いている席をすわり、ラノベでも読むことにした。
私はいきなり思った。
――ここはどんな世界だっけ? ここが現実の世界なのかな。そういえば、私はこの世界で生まれたのだった。
なんだか、全然違うことを思っている自分、もしかしたら、すべての記憶が書き換えられてしまったのかもしれない。
そして、魔法があるのが当たり前と認識してしまったのかもしれない。
なんて、恐ろしい状態。
それから私は、八時になったので、図書館を後にした。
エレベーターを使って、五階まで戻り、部屋に行くと、知美は起きていた。
そして、制服を着ていた最中だった。そして、ワイシャツをはおった瞬間に部屋に来てしまった。
女の子通しでも、少し恥ずかしい展開になってしまった。
「別に、女の子通しだから、いいんだけど、なんか恥ずかしいね」
と知美は、
「そうだね。人に見られるのはそうなるよね」
と私が言った。
だって、私だって思うもの、こんなことを……。
乙女なら普通のこと。
それに、自信がない人はもっと。
そんなことで、私は、学校へ行くために制服へと着替えた。
そして、学園内にある寮から学校まではすぐ。
5分くらいで着いた。
そして、新しい教室へと入った。もちろん、知美と一緒のクラス。
だから、過ごしやすい。
――やった。知美と同じクラスとは思わなかった。それにしても、きれいな教室。顎がれるよ、これは……。
これが普通の人が思うことだと思う。
だけど、中等部からの人は何も思わないだろう。
これが当たり、前だと思うだけ。
そして、私が感動した教室は、黒板がきれいで、使っていなイ感じが出ていて、机も汚れなどまったくない白い机、窓も大きく、エアコンもついている。
最適な場所。
でも、疑問に思ったことがある。
なぜ、黒板が新品にようにきれいなのかを……。
その理由は、HRでわかった。
学校のチャイムが鳴って、HRが始まった。
担任が、
「日直号令」
「起立してください、礼、着席してください」
と日直の子が言って、今日一日が始まる。
そして、担任が、
「それでは、新入生の皆さん、こんにちは。私がこのクラスの担任の荒川光里です。一年間よろしくお願いします。というわけで、本学園に初めて来た人は疑問に思うだろうけど、授業では黒板は使わない。黒板には文字が移されるが、黒板は汚くならない」
私は、担任が何を言いたいのか全然わからない。
一つ思ってしまったのは、
――この人おかしいじゃない。
だけ。
でも、続きがあった。
「今の説明じゃわからないだろうけど、魔法のペンを使うことで、文字が浮き出て見えるということ。それだけわかってもらえればいいです」
また、担任に対して思ったことは、
――先にそれを言ってよ。意味わからない説明は必要ないじゃない。本当におかしい。
こんなことを思っているのは私だけだろうか。
なんて考えてしまう。
と言うことで、HRは終了。
一日が始まるのだった。