10 余計な出来事
話は進んでいるが、いまいち魔法記憶保管所の場所をつかむことができない。どうすればいいのかと悩んでいるところだ。
それに、ここに行けば、すべてが終わるということだ。
私はここに目指していこうと考えているが、場所がわからなければ話にならない。
それに、どうすればいいのか自分で考えることができなくなってきている。
しょうがないことだがどうしようかと悩んでいるところだ。
みんながどうしようもなく考えているときだった。どこかに頭をぶつけた感じで、思い出すことがあった。
「そういえば、魔法記憶保管所は学園内にあるということを聞いたような」
私は今までの記憶の中でこれだけを面出しただけだった。単純に思い出さされたといえばいいのか。
私はすぐに女学園内にある第四校舎へと行く。
この校舎は、あまり使われることがなくなり、人の出入りが少ない。そして、ここにはいろいろとあるということだ。
これで戻れるかもしれない。現実へと。
私は少し探検することにした。この校舎内にあるというのを確かめるために。
――もしかしたら、地下があったりして。
そんなことが頭をよぎった。あり得ることでもある。なぜかというと、私たちが知らないところでは何かをしているという可能性もある。
魔法関係の教育機関ならなおさら。何事もないように学校と言う評判をしみ込ませて、本当は魔法の支配化をたくらんでいるということもある。よけいに怪しくなってきた。
私は、地下に続いてそうな場所を混まなく探してみる。でも、そのようなものは見つからなかった。どうしてだろうか。
校舎内を捜して一時間は立っているだろう。なのに、地下への道が見つからない。どうしてだろう。
私の予想だと、ありそうだったのに。本当はないのかもしれない。
私はあきらめかけたときのこと。
「やっぱり、こんな場所にいたのね。優実さん」
「誰ですか? 私の名前を呼んだ方は?」
私は後ろを振り返る。校舎内だというのに、相手の顔が見えない。光の加減で、まぶしくって見えない状態になっている。もしかしたら、知っているかもしれない。
「あなたは、この校舎内に地下があることを知っているのですか?」
「知っていますよ。そして、この場所に魔法記憶保管所があることも」
「あなたは一体誰なんですか。私の記憶を奪った方なのですか?」
相手は少し黙りこんだ。もしかしたら、正体を明かそうか悩んでいるのではないか。それにこの校舎にいる時点で少し不自然。
利用されない場所へ来るなんで。
「そうですよ。この学園に招いたのもそうです」
私は言葉を失った。あまりにも衝撃なことを聞いてしまったようにも感じてしまった。私は意図的にこの学園に来たのかと思っていたが、本当は違かったみたいだ。記憶があるときの
自分なら知っているだろう。どんなふうにこの場所に来たか。そして、この場所はどんな場所なのか。早く真相が知りたい。
私は少し戸惑いながらも、聞くことにした。
「じゃあ、なぜあなたは私をここに招いたのですか?」
「それは、普通の人間と言うのだからだ。この世界では魔法族という魔法を使うやつらがいることを知っているだろ。だけど、お前みたいなやつはいない。だから、使いようがあると思
ったんだけどね。とんだ罰違いだ」
私は狙われていたということだ。人間を使って、魔法族よりもすごい部族を作ろうと実験台に使うために招いたのかもしれない。
私は不安になってきた。本当に、実験として使われるために招かれたということだと思って。
「それじゃあ、あなたは誰なんですか?」
「それはな、魔法法人新星魔法学園理事長の有島咲です。あなたの通っている魔法女学園の理事長です」
「マジですか。あなたが黒幕と言うことですか?」
「それは少し違うわよ。本当の黒幕はあなたの近くにいたの。同級生の知美とか言ったかしらね。魔法技術研究所所長の明和知子なのだけどね」
なんか聞いたことがあるように感じた。
この世界では有名な研究所。そして、最先端の技術を生み出すために魔法族の半数をいけにえにしてきたという伝説の研究所。なぜ、そんなところは私に用があるのか。
「何でそんなところから襲われるのですか?」
「それは、新しく人間を魔法族と魔族を超えた存在へと成長させて行くために。そして、科学と言う力だっけ? その力を使って、魔法と組み合わせた技術を作るというのが目的だとは
聞いたことがあるわ」
「だから、私を」
不思議にしか思わなかった。なぜ私なのかと。
「それは、あなたには能力の見込みがあるかららしいの」
普通にはあり得ないようなことを聞いたように勘違いした。
「だから、あなたなのかもね。でもそんなこと知らないのに、実験に使わせるのは危険だと思ったの。理事長としてね。だから、あなたには魔法記憶保管所のことを教えておかないとね
と思って」
「そうなんですか」
私は初めてありがたいと思ったように感じた。普通の時よりもずっと。
「それじゃあ、話すわね。魔法記憶保管所は実験で亡くなった人の記憶を残しておくための場所なの。だけど、あなたのは普通には封じ込めなかったから、魔法記憶保管所に保管する形
になった。そして、少しずつ記憶を経るように魔法量を調節して、今のようにすっかりと忘れるようにしたわけ」
「そうですか。でも、そんなに力があるとは感じませんけど」
相手は頭をかしげた。
「そんなはずは。あなたはものすごい力なんだけどね」
信じられなかった。自分の力が魔法以上に強いなんて。天地がひっくり返ったかとまで思ってしまった。もしかしたら、やばいことになりそうな予感。
私はすぐさま魔法記憶保管所へ行こうと考えていたのだが、そこに邪魔な人がやってきてしまった。
「優実。お前を返すわけにはいかない。ここでとらえて、いろいろと使わせてもらわないと」
笑顔が怖い人が近づいてきたので、おびえてしまった。いつもとは違う笑顔が怖い。




