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SNOW/SNOW  作者: 六甲水
8/12

第7話 集まる人々 前編

二ヶ月ぶりの更新ですみません。


小雪「本当だよ。」


いや、なかなか思いつかなくって……とりあえず今回はある人達が出ます

それはいつもの昼休み、部室で皐くんたちと御飯を食べていると……


「ん?メールだ」


雪兄がそう言って、メールを見ていた。


「……お兄ちゃん。食事中にメール見るのは行儀悪いよ」


「あぁ、悪い悪い」


「お前は何、妹に怒られてるんだよ」


裏月さんがそう言うと、皐くんが苦笑いしながら言った。


「まぁまぁ、裏月もあんまりそういうこと言わないほうがいいよ。ねぇ、小雪ちゃん」


「うん、そうだね。所で雪兄、メール誰からだったの?」


雪兄の方を見ると何故か雪兄は携帯を持ったまま固まっていた。


「………………マジか。そうだよな~、時期的にはそうだけど…………まさか今年は家か…………はぁ、皐、裏月、悪い。俺、今から早退するから、こゆとしぃのこと送っててくれないか?」


珍しい!!いつもの雪兄なら一緒に帰るのも止めるはずなのに……一体何があったんだろ?


「まぁ、僕は別にいいけど……何かあったの?」


「何というか、色々と面倒くさい行事を忘れてたんだよ………そういうわけで帰るから……」


雪兄はそう言って、部室から出ていくのであった。この季節に雪兄が面倒臭がる行事ってなんかあったかな?



















放課後、私たちは雪兄に言われたとおりに一緒に帰ることとなった。


「それにしても、雪那の用事って何なんだろうね?小雪ちゃんは何か知らないの?」


「ううん、わからない。でも、この時期ってお母さんたちが何故か帰ってきてたような……」


この時期はいつもお母さんたちが帰ってくるけど、いつもお母さんたちだけで親戚の家に行ってる。一体何があるんだろう?


「白雪は……まぁ、分かんなそうだな。ずっと入院してたし」


「……うん、一体何があるか怖いんだけど……」


「もしかしたら誰かの誕生日だったりしてな」


「……でも、私達兄妹は誕生日は全部冬だけど……」


「そうなのか?」


「うん、霧生家の人々は冬に生まれるらしんだよ。たまに他の季節に生まれる人がいるけど、その人たちは分家として扱うんだってさ」


私がそう言うと、何故か皐くんたちが驚いていた。


「も、もしかして、小雪ちゃんたちって凄いお金持ちだったり?」


「う~ん、私の家は普通の一軒家だけど……お母さんの実家は凄いらしいよ。」


雪江お母さんは勘当されたらしいから、私も雪兄に聞いたくらいだからな………


そんなこと思いながら歩いていると、突然後ろから抱きつかれた。


「にゃ!?」


「うぅ~ん、この抱き心地、やっぱり小雪ちゃんだ!」


「だ、誰?」


「痴女か?」


皐くんと裏月くんがそう言うけど、出来れば助けて欲しかった。


「……あの、お姉ちゃんが困ってます」


「あら、ごめんなさい。って、へぇ、貴方が白雪ちゃんね。うんうん、小雪ちゃんと同じ可愛い女の子だわ。」


その人の抱きつきから開放された私、抱きついてきたのは白い髪の女の子だった。


「あの、どちら様ですか?」


「あれ?あぁそっか、私の場合は雪那から写真を送ってきてもらって知ってるけど、あなた達二人は知らないわよね。それに、そっちの彼氏さんたちにも自己紹介しなきゃね」


「あ、あの、僕らは別に……彼氏とか」


皐くん、お願いだから否定しないで、ちょっと悲しくなるから……


「まぁ、友達以上恋人未満みたいな感じだな。皐と小雪の場合は……」


「……私たちは?」


「俺らの場合は出会ったばっかりだから友だちでいいだろ」


「……そうだね。これから友だち以上の関係に……」


「あぁ、いいかしら?そこのバカップル。まぁいいか。私は霧生雪歌!いわばあなた達の従兄妹ね」


「そうなの?でも、何で雪歌さんがこの街にいるんですか?」


「あら、聞いてないの?今日は親戚が一斉に集まる日なのよ。いわば、親族会議みたいなものかしら」


「「はい?」」


「ちなみに、恋人候補のそこのお二人さんもご同行してもらうわよ。人数が多いほうが楽しいし」
























一方その頃、霧生家では……


「母さん、父さん、頼むから連絡は当日じゃなくって、一週間前にしてくれないかな?」


台所に立ちながらそう言うと、スーツ姿の女性は霧生雪奈。俺達の母さんだ。母さんは笑顔で……


「ごめんなさいね。私もすっかり忘れてたのよ。でも、早く帰ってこないかしら?小雪ちゃんに白雪ちゃん」


「そうだな。まぁ、彼氏と一緒に来たりしてな。ははは、」


そして袴姿の男は、俺達の父親である霧生晃司。父さんは霧生家に婿入りしたので、『雪』という名前は入ってない。そして、物凄く俺達の事を愛している。


「ねぇ、母さん。あのメールの内容通りに頼んどいたけどさ。本当にいいの?」


「あら、だっていいじゃないの?あの二人の恋人候補も見てみたかったからね。それに、今日は母さんじゃなくって、当主って呼びなさい。お祖父様も死んじゃったんだから、この面倒くさい第15代目当主霧生雪奈なんだから、それにお祖父様がばらまいた種たちも今日は来るわ。今夜は荒れるわよ。雪那」


「………母さん、そんな小芝居はいいから。それに親族会議って言っても、ただの宴会だろう」


「あら、いいじゃない。そういう展開も」


「何だか偉いことになりそうだな………」





とういうわけで、後編は本当に近いうちにあげます。

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