第1話 小雪の想い人
ふぅ、やっと続きが書けた
小雪「結構遅かったね」
色々と考えたりしてたからね。主に雪那とか小雪ちゃんの部活関係とか
白雪「私の出番は?」
今回はまだ。でも、皐が登場します
「おまたせ~桜ちゃん」
待ち合わせ場所である駅の改札口には腰まである黒髪の少女、私の親友である有沢桜ちゃんが待っていた。
「そんなに待ってないよ。小雪ちゃん」
「そっか、じゃあ、早く行こっか」
「うん、所で……雪那さんは今日は一緒じゃないの?」
「雪兄?今日は一緒じゃないけど……」
「そっか……」
桜ちゃんは残念そうな顔をしていた。そういえば桜ちゃんって雪兄のこと好きなんだっけ……
「どうせだったら雪兄と同じ部活に入ったら?」
「雪那さんが入ってる部活動って……文芸部だっけ?」
「そうそう、」
「雪那さんって運動神経いいから運動関係の部活に入るって思ったんだけどな……」
「あはは、雪兄運動できるけど結構めんどくさがりだから運動部は嫌なんだよ」
まぁ、本当の理由は別にあるんだけどね……
途中、桜ちゃんが忘れ物をしたらしく一旦家に戻り、私は一人学校に着き、下駄箱で靴を履き替えていると突然声をかけられ振り向くとそこには……
「おはよう。小雪ちゃん」
「あ、さ、皐くん。おはよう」
声をかけてきたのは真導皐くん。お兄ちゃんの友達でよく家に遊びに来る人で……
「そういえば、雪那は?」
「雪兄とは今日一緒に来なかったけど、多分そろそろ来ると思いますよ。雪兄に何か用なの?」
「いや、用ってほどじゃないんだけど……」
「ん?こゆに皐、何やってるんだ?」
するとタイミングがいいのか雪兄がやってきた。するとその隣にはセミロングの女の子がいた。
「おはよう、皐、小雪ちゃん。二人はいつも思うけど仲がいいわね。まるで恋人同士みたい」
「あ、いや、恋人同士って……小雪ちゃんとはまだそういう関係じゃ……」
「あら、まだね。良かったわね。ユキ。小雪ちゃんのお婿さん候補がいて」
「皐、人の妹にいつの間に手を出したんだ。」
「あの、雪那、お願いだから胸ぐらをつかまないでよ……というか赤瀬さんも冗談を言うなら選んでよ」
「ごめんね。ユキの反応見るの楽しくって……」
この人は赤瀬蕾さん。雪兄が入った文芸部の部長で雪兄や皐くんと同じクラスであり、雪兄の想い人でもある。初めてあったときはいきなり抱きつかれて色々となでられた。
「それじゃ、またね。小雪ちゃん。」
「はい、また後で」
雪兄と別れるとそれと同時に桜ちゃんがやってきた。
「お待たせ、」
「間に合ってよかったね。何忘れたの?」
「え、えっと、その……ないしょ」
桜ちゃんはそう言ってピンクの布に包んだ物を後ろに隠した。これはいつも桜ちゃんが雪兄に渡すお弁当だ。
(桜ちゃん、健気だな……とはいえ雪兄が蕾さんに好意を寄せてるって知ったらどうなるんだろ?)
私はそう思いながら桜ちゃんと一緒に自分たちの教室へと向かうのであった。
短めですみません。次回辺りに白雪を登場させたいと思います