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SNOW/SNOW  作者: 六甲水
10/12

第8話 集まる人々 後編

というわけで……


小雪「作者さん。前書きはいいから……ホワイトデーは?」


白雪「……もう四月になるよ?」


………すみません。ホワイトデーのことおもいっきり忘れてた。時期的にエイプリールフールだから……そこでいちゃつかせるじゃダメかな?


小雪「忘れたら……怒るよ」


絶対に書くので……というわけで本編です。

親戚と名乗る雪歌さんと一緒に自宅へ行くこととなった私達。それにしても……


「お母さんたち、帰ってきてるんだ。」


「……私、あんまり覚えてないから……ちょっと会うの楽しみ」


「そういえば入院してたんだもんね。それじゃ雪奈さんの晃司さんのお仕事についても知らないか」


「……どんなお仕事してるの?」


「そういえば私も知らないや。雪兄は凄く忙しい仕事だって言ってたし……」


お母さんたちの仕事ってものすごく謎なんだよね。前に一度帰ってきたときは、洗濯物に返り血みたいなものが………うん、気のせい。アレはトマトジュースを零したものだよね。うん


「何というか……小雪ちゃんたちの家ってすごいよね。実はお金持ちだったり……」


「忙しすぎる仕事って一体何だ?」


「……私も知らない」


そんなことを話しているとようやく家についた。とはいえ家の周りには何台もの黒塗りの車が………


「「………………小雪(白雪)ちゃんの家って、極道?」」


「違うよ!?ちゃんとしたお仕事してるからね!!というか、雪兄!!これはどういうこと?」


玄関先でそう叫ぶとエプロン姿の雪兄が出てきた。


「おかえり、皐と裏月もありがとうな。ほら、早く上がったほうが……」


「その前に、この黒塗りの車は!?」


「あぁ、伯父さんの部下たちの車か……ちょっと待ってろ」


そう言って、雪兄は家に入り直し、しばらくしてから黒塗りの車はすぐに何処かへ行った。


「これでいいだろ。というか、雪歌!手伝えよ。」


「あはは、私には二人の迎えを………ほら、料理とかは雪那の方が親戚の中で一番うまいじゃない。」


雪歌さんは苦笑いをしながらそう言った。雪兄はため息を付き、私達をリビングへ案内するのであった。










リビングにはお母さんとお父さんの二人が待っていた。そういえば他の親戚の人がいないけど………


「おかえりなさい。小雪。白雪にとっては初めましてかしら?」


「……うん。お母さん。」


「全くお寝坊さんね。」


そう言って、お母さんは白雪を抱きしめるのであった。そうだよね、白雪にとってもお母さんにとっても、嬉しいことだよね。


「お母さんも雪那から白雪が起きたことを聞いて、凄く会いたがってたからな。ところで雪那。そこの二人はお前の友達か?」


お父さんはそう言って、皐くんたちの方を見た。さすがに私も「私の恋人だよ」って言えないもん。そこは流石に空気を……


「小雪ちゃんたちの夫候補だよ。晃司伯父さん」


「って、雪歌さん!?」


雪歌さんがとんでも無いことを口走ったよ!!そんなことを言ったら………


「ほう、夫候補か………母さんや、私の刀は………」


「ちょっと雪那!君のお父さん、とんでもないことを口走ってるよ!」


「娘のことを溺愛しすぎだろ」


「すまん、こういう父なんだ。父さん、落ち着いて、」


「だが、この男どもは……娘たちをひどい辱めに…………もしかして既にお前が手を……約束を破ったのか!!」


どうしよう、なんだかお父さん。おかしなことを口走ってるし…………





その後、お母さんが鉄拳でお父さんを黙らせるのであった。そしてお母さんたちは親戚たちと一緒に出かけるのであった。残った私たちはゲームをして遊んだりするのであった。

















そして深夜、雪兄は皐くんたちを家まで送っていくのであった。


「わざわざ送ってくれなくっても良かったのに……」


「男を襲ったりする奴はまずいないだろ。」


「まぁ、そうだけどな。いつ父さんが襲いかかってくるか………」


「それは怖いけど………」


皐が体を震わせていると、裏月は思いつめた顔をしていた。そしてあることを聞いてきた。


「………なぁ、お前の親父さんが言ってた約束ってなんだ?」


「……………お前らは二人は知ってるんだっけ?俺とこゆたち姉妹と血がつながってないこと」


「……うん、小雪ちゃんから聞いた。でも、それでも凄く二人のことを大切にしてるよね。雪那は」


「まぁ、シスコンって言われるぐらいにな。」


「あぁ、約束のために大切にしてたんだよ。まぁ、昔のことは今話すべきではないな。」


「そっか、話したくなったら話してね」


皐はそう言って、納得するのであった。裏月もまた渋々納得するのだった。そう今は話すべきではない。


「お前らが二人をしっかり任せられるぐらいになったら……話してやるよ。俺がこゆたちを守るとした時のことを…………」


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