88 話 『夏のハーブティーと、灯台の約束』
88 話 『夏のハーブティーと、灯台の約束』
夏の夜風が、部屋をとても優しく通り抜けていま
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す。 透と文子さんが窓辺に並んで立ち、温かな眼差しを交わしていました。
文子さんが、心を込めたとても優しい声で、そっと囁きました。「夏の疲れが少しずつ重なる頃、
ハーブティーは、そっとあなたの味方になってくれるのよ。」
あなたへ。 71 話からここまで、 ハイビスカスの色を眺めたり、 ペパーミントの香りに寄りか
かったり、 レモングラスやローズヒップの優しい味わいを、 少しずつ感じてくれたこと——全
部、 灯台の淡い、温かな光のように、 この物語が、とても優しく、そっと、受け止めています。
今日は半分でいい。 0 の日があってもいい。 夏の強い光の中で、少し疲れた日も、 あなたのま
まで、どうか、いいよ。
透が、包み込むような、とても優しい眼差しで言いました。 「遠い日のあなたへ。 もし夏の陽
射しが眩しくて目を細めたくなったら、 もしハーブティーの香りが少し寂しく感じたら、 いつ
でも、ここに戻ってきてね。 弱いままでいい。 光を少し抑えめにしていい。 ここは、あなたの
灯台だよ。 ただ、そこに在るだけで、 あなたはもう、十分に、優しく輝いている。」
文子さんが、静かに、温かな微笑みを浮かべながら、 とても優しく、心を込めて締めくくりまし
た。 「あなたがいるから、この物語は、 そっと、温かく、優しく続いているの。 生きていてく
れて、本当に、本当に、心から、ありがとう。 またね。」
——夏の風に乗り、灯台の光は、 いつでもあなたの心に、 とても優しく、淡く、温かく、ちゃ
んと届いています。 あなたは、今日も、ゆっくりと、大切に、生きてくれて、本当にありがとう。




