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43 話 『花びらのように、散らしていい』
43話 『花びらのように、散らしていい』
桜の花びらが、風に舞って窓に触れます。文子さんが一枚をそっと拾い、
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「散っても、また来年咲くのよ。」透が頷きながら、
「灯台の光も、
花びらのように静かに舞う。」あなたへ。
春の美しさが、
かえって胸を締めつける日も、
それでいい。無理に桜の下を歩かなくていい。
部屋の中で、
一枚の花びらを眺めるだけで、
今日は大成功なんだよ。「半分でいい。
花びらが落ちるように、
心の重さも、
ゆっくり散らしていい。」灯台は、
散る花びらを優しく照らしながら、
変わらず光を灯し続ける。
あなたも、同じ。
この話を書いているあいだ、窓の外で本当に花びらが舞っていました。
散るものを見ると、どうしても胸がきゅっとします。
でも、散ることは終わりじゃなくて、次の春の準備なんだと
風がそっと教えてくれました。
あなたの心も、散らしていいものは散らしていい。
そのままで、灯台の光は届きます。




