37話『風に揺れる灯台の光』
37話『風に揺れる灯台の光』
春の風が、窓を優しく叩いていました。
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透が言いました。
「風の強い日は、
灯台の光もゆらゆら揺れるね。」
文子さんが微笑み、
「揺れてもいいのよ。
揺れているからこそ、
生きているんだもの。」
あなたへ。
心が風に揺れて、
不安定に感じる日も、
そのまま揺れていていい。
無理に止まろうとしなくていい。
その揺れは、
あなたがまだ、
ここにいる証拠だから。
「半分でいい。
今日は風に身を任せて、
心臓の音を聞いていて。」
灯台は、
風に揺られながらも、
決して倒れない。
あなたも、同じように、
強くなくていい。
ただ、そこに在るだけでいい。
春の風は、
心をそっと撫でる日もあれば、
思いがけず揺らしてくる日もあります。
揺れることは、
弱さではなく、
「まだ感じている」という証です。
止まらなくていい。
まっすぐでなくていい。
揺れながら進む日も、
揺れたまま休む日も、
どちらもあなたの大切な時間です。
今日は風に身を任せて、
心臓の音を聞くだけで十分。
灯台荘は、
揺れるあなたを責めません。
ただ、そばで静かに光を置いています。
今日も来てくれて、ありがとう。
あなたの風が、
あなたのペースで吹きますように。




