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ノーライフキングと古代竜






山頂付近はシャリスほどの高さのゴツゴツとした岩が続く岩原で、所々水晶クラスターが突き出してている。

これより先の小山のような水晶クラスターは赤い。


顔を左に向けると30メルテ先に海まで続く峡谷の始まりの裂け目があり、そこには巨大な赤い竜血涙石があり、ブロリアンジュ王国の勇者に殺された古代竜の息子の名前が刻まれている。

その石は本当に古代竜が血の涙を流し、それが悲しみと憎悪のあまり固まったものだ。


横目でチラッとその石を見やる。


その憎悪の魔力が裂け目に流れ出しそれが海まで続いて2000年の時憎悪の魔力で峡谷を満たし、生命を魔の物に変容させるのだ。


吾の森と西側諸国を良い感じに隔てている。


あの赤い石を壊せば古代竜の魔力は減るだろうか。出来るだけ関わりたくないブロリアンジュからの勇者を防いでくれている。


メリットとデメリットを鑑みて壊さないことに決める。


まぁ毎回ここを通る度壊すか悩むのだが。


山頂近くまで来ると、鼻が曲がるほど臭い匂いと、不機嫌な魔力がどことなく漂っている。


マクレーンは異様なほど震え冷や汗を流している。


皆に止まるように手で制す。

後ろの3人はピタッと止まる。

3人を残して吾は進み

吾の3倍の高さがありそうな赤い水晶群のひとつを殴りつけると、カーンとクラスターが共鳴をしだした。

カーン音が増幅し、吾が殴った赤い水晶がゴ、ゴ、ゴ、ゴゴゴゴゴと動いて、大きな目が現れた。


「お前はいつも殴って起こすよの、殴るのを止めよ」


赤いクリスタルに覆われた古代竜のヴィヴールが目を覚ました。


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