ノーライフキングは古代竜の山を登りたい?
この屋敷からまっすぐ西に進めれば近道ができるのだが吾の森の西端は峡谷で古代竜の魔力で進むことができない。
今通れるルートは南のソルシャワン教の布教地域を通って海から西側諸国に入るルート、普通の魔の者にとっては通ることの出来ないルートと、北の山の古代龍の住処を通るルートだ。
今回進むルートは古代竜の住処を通る、人間も魔物も最も危険なルートだ。
吾等が屋敷を出て数時間、早朝に出発して太陽がだいぶ高くなってきた。
エルマは、首までしっかりボタンでとめたハイネックのブラウスに紺色の裾丈の膝下短めのワンピースに、黒の編上げの膝下のロングブーツ姿だ。
胸元に水晶のネックレスをしている。水晶はセイクリッドスーツと、印象操作、物理魔法防御の範魔石になっている。
シャリスはエルマと同じ範魔石をチョーカーにしている。
アイボリーのブラウスに茶色のチェック柄のジャンパースカートにアイボリーの編み上げミドルブーツ姿
エルマもシャリスも共に4センテのヒールだ山歩きには適さないのだが、吾らはそれをものともしない。
ちなみに吾も白いフィロモスの糸を使ったワイシャツにフェルチェクトの糸の灰色のベストと同じくフェルチェクトの背広に黒紐のループタイに黒に近い赤色で10センテのペンダントトップが目を引く、そして山歩きには適さない黒い皮靴を履いている。
北の山の山中を吾らはゆっくりと歩いている。
「ご主人様、なぜゆっくりと進んでいるのでしょう」
「その、装いとても素敵だよエルマ」
「ありがとうございますご主人様、ご主人様もとっても素敵です。でも話を逸らさないでください」
吾は大きくため息を吐いて、目を回し後ろを肩越しに親指で指す。
ふたりが振り向くと木の影にどうやってここまで持ってきたか分からないが、手押し車を引いてマクレーンが着いてきている。
「いつから気付いていたのよ」
シャリスが呆れて肩を落として首を振っている。
「仕方ない」
スっと動いてマクレーンの後ろに立つ。
「なぜ、ここにいる」
マクレーンの耳元でボソッと呟いた。
「わっ だ、だ、ダ旦那」
マクレーンが振り向きながら飛び上がるほど驚いた。
「旦那いつから気付いていたんですか」
「初めからだ」
「だったら、初めから」
「初めからなんだ、吾はお前になんと言った」
背筋がゾッとするように冷たい声で、
シンタンサムカラシテメヤッタ。
「そ、っそれは 」
ガックリと肩を落とした。
押し車をのそりと動かし山の裾に向ける。
「町に帰り 」
手押し車てを置いた。
「ん、何も乗ってない。
この手押し車、普通ではない、のか」
吾はしゃがみ覗き込み、手押し車に魔力を流す。
「吾の影に似ているが、影を媒体とはしていないのだな、稚拙だが空間に物がはいる、これは」
手押し車を調べながらマクレーンを見上げた。
マクレーンが微かに口角をあげる。
「シアンが旦那の影で遊んだ時に影はみんな旦那のようにできると思い込んだみたいなんです。
旦那の影で遊んだ時の魔力を再現を色々試してみて入れ物に旦那の魔力の真似をしたらしんです。
収納量が多くすることが出来たみたいで、シアンに金銭的援助するって約束で手押し車にその魔力かけて貰ったんです」
マクレーンはドヤ顔だ。
マクレーンの成果ではないのにな。
「凄いなぁシアン、本格的に魔法を教え込もうかなぁ」
「素晴らしいなシアン、魔法を本格的に教え込むかな。
そうだ、シアンの約束を破ったら古代竜の住処に括りつけて置いてくるからな」
マクレーンは勢いよく首を縦に何度も振り、無事パーティー入りをはたした。
山中出る敵愾心を向けてるく魔物はエルマとシャリスが率先して倒している。
吾の出る出番はなさそうなのでシアンの教育計画を考えながら先に進む。
エルマとシャリスの後ろをソロっとマクレーンが着いてくる状況で古代竜の住処に向かう。
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