ノーライフキングのダンジョン攻略20~スタンピード7~
4階層はだだっ広い場所でのパーティ戦を学べるフィールドになっている。
ここは1から3階層までの魔物が出てくる。
1階層、3階層、5階層、6階層は吾が制圧した。これを仕組んだ者はもう人がいる場所に干渉できない。きっと地団駄を踏んでいることだろう。
吾は4階層に足を一歩踏み入れた。
魔法圧がつま先から伝わってくる。
かなりイラついて魔力の放出をしているのだろう、己の周りに魔力を纏わせてメラメラと炎が揺らめくが如く、髪の毛を逆立てる、相手の姿を想像してクスリと笑った。
4階層を魔法圧の強くなるように向かってゆっくり歩くこと3アワ。相手に近づき草原の真ん中で想像した姿のまんまで仁王立ちしていた。
黒い髪を逆立て、額から細い2本の角が突き出し、白い肌に黒い目、黒い燕尾服、端正な顔立ちが怒りに顔が般若のように歪んでいる。
細長く黒い先が尖った尻尾の悪魔だ。
魔力量から言ってヴァイカウントクラスだ。
ドロップ品は尻尾だ、正直いらない。
吾の姿が見えた途端相手は炎の弾丸を腕を前に突き出して撃ってきた。
その程度の魔法にこっちの魔法結界はビクともしない。
お返しに『オンブル インフィニットアロー』
影の矢がレッサーデビルヴァイカウントに襲いかかった。
グァアアアア
ヴァイカウントが叫んだ。
ヴァイカウントの体に刺さった黒い矢の吾の影がドロリと体にまとわりついた。
ヴァイカウントを飲み込もうと黒いゲル状のドロドロとなった影が体を侵食し耳や鼻や口など穴という穴から黒いゲルの影が体内まで侵食する。
ヴァイカウントは、手でゲルをつかみ剥がそうとゲルを掴むが影を掴める訳もなく手は胸や顔や体を掻きむしっている。
ヴァイカウントはやっと思い至って体全体を魔力で覆ってから炎を放つと影が消えた。
ヴァイカウントは剣を空間から出して叫びながら吾に向かって飛んできた。
グァアアアア
大振りで斬りかかってくるのを影を纏った腕で受け止めて払う。大きく腕を後ろに弾かれ大きく胸ががら空きになったところに吾の腕を突き刺す。
「グハハハハ、ソノヨウナ、コウゲキデシナナイ」
「喋った」
腕を引き抜く。
「シャベレルアタリマエ、レッサーデビルバロンドモ、オナジ、スナ」
踏み込んで切りかかってくるのを捌く。
「ダンジョンのしすてむこんそーる室の門番レッサーデビルバロンにしたのはお前だな」
ヴァイカウントがスピードを上げた。
「イカニモ、カギウバウ、モクテキ、ハタセナイ、ザコダッタ」
剣をいなしながら、ボディーに拳を叩き込む。
グッっと体を折って庇うと、頭が下がったところに蹴りを入れる。
ヴァイカウントが地面にめり込んだ。
「仲間をそのように言うなど相い容れぬな」
グァアアアアアアアアア
「怒りで言葉も忘れたか、500年毎に領土的野心をこの土地に向けてくのを辞めてくれぬだろうか」
「シルカー。
ヤット、ヤットチジョウニ、
アナツナガッタ、ノニ、
ココカラチジョウ、シハイ
スルハズ、ナノニ、キサマガジャマヲシタ」
土をポロポロと零しながら立ち上がった。
全身に纏った魔力をさらに激しく滾らせた。
体を強化し筋肉が盛り上がり目を赤くさせて力ら任せにタコ殴りにする。
「そこに吾はおらぬ、上ぞ」
筋肉ダルマのような見た目になったヴァイカウントを空に浮かび上がり見下げた。
のっそりとした動きで吾を見上げ、ヴァイカウントがジャンプし、炎の弾丸を撃ってきた。
「忘れたか、魔法の攻撃は効かなかったであろうに」
魔法障壁結界に罅の1つも入らない
障壁に当たり煙が立ち込める。ヴァイカウントは吾の後ろを取りタコ殴りにしてきた。
瞬時に場所を移動しヴァイカウントの頭の位置に行き、蹴り地面に沈める。
「ハハハハハ、ブツリモマホウコウゲキモ、キカナイ」
ヴァイカウント素早く体を立て直して、立ち上がる。
「知っているよ、悪魔はこの次元に居ないことくらいな」
「ナゼソレヲ、シッテイルナラ、ワレガコロセナイコトモワカッテイルダロウ」
「どうかな、そろそろのはずだ」
「ナニヲイッテイル」
「ほら」
「ダカラナンダトイウノダ」
ヴァイカウントの目がひとつドロリと黒い液体と一緒に落ちた。
落ちた片目を見て目を見開いて驚いている。
次は鼻がドロリと落ちる、耳、腕
いきなりの事に恐怖で吾走り掴み掲げくるが、その前に指が落ち、体が崩れた。
崩れ落ちた顔が何も移さない目で睨み、口だった穴から思念で話す。
「ナ 二 ヲ シ タ」
「ここに来るまでの3アワ吾が何もしなかったわけがあるまいよ。
3アワで、お前の次元をお前の魔力を反転術を用いて探り、影を送り込んでお前を探させていた。
そしてお前の体に影を忍び込ませて本体のお前とここにいるアバターのパスを奪ったのよ。
今はお前の本体も死んでいる頃だ。アバターのお前も死ぬんだよ」
「ソ ン ナ 」
崩れ落ちた塊もダンジョンが消化して跡形もなくナクなった。
今頃ほかの階層の障壁も消えて、ダンジョンの外に出るために移動を開始するだろう。
さて、吾は行かねばならぬな、10階層洞窟の奥まで。
スタンピードは終わった。
次の更新は7月1日の予定しておりますm(_ _)m
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2025年6月29日あきらみつまめ




