ノーライフキングのダンジョン攻略18~スタンピード5~
結界内にミノタウロスが3メルテの巨体を揺らして突っ込んで来た。
黒い矢が3、4本では気づいていないようで、刺さったままにしている。
パワーはあるようだが、スピードはない。
2本の角が威嚇するように角を突き出してきている。
角はゴートロイドと同じで魔石で色も様々にあるのだが、ゴートロイドのようにみんなの目がギラつかない。
ミノタウロスの角を残念なものを見る目で見ている。
左右の形や大きさが不揃いで、魔石の色の混じりも不均等で、濁りとても残念だ。
「まだ、精霊様が帰っていないや
つ、穴を開けてくれ」
モラグの親方がローテンションで、みんなに指示を出した。
「おおお」
みんなもテンションがあがらない。
『テラ フォッサム』
無表情でマジシャンが大地を操って動けなくした。
みんなが納得行く物が作れた時には
角を矯めてミノタウロスを殺していた。
颯爽にムキムキのニワトリが入ってきた。
目は赤く見た目は怖いのに全く殺気が来ない。
鶏も一定の距離から近づいて来ない。
俺達は訝しんで雄鶏を睨んでいる。
痺れを切らした俺が一歩近づくと雄鶏も一歩後ずさる。
2歩近づくと向こうは3歩下がる。
そこに、ムキムキの雄鶏を割って牝鶏がモデルのように入ってくると、ザザーッと雄鶏が捌ける。
雄鶏は遠巻きにして牝鶏にむかってカッコつけている。
「雄鶏はチキンヤロウだ」
俺が叫ぶ。
チキンヤロウ達が両手をあげて鳴きながら走り去っていた。
牝鶏はチキンレースを仕掛けてくるだけで無害なので、放置した。
それが現れた時、みんな息を飲んだ。3メルテの均整の取れた肉体にその美しい模様には個性があり色も様々だ。
獰猛な赤く光った目は殺気に満ちていてお互いが構え一触即発だが
我々の誰かが「なんと美しいんだ」とつぶやくと敵のパンサーロイド達が豹変した。
大きな猫のようにゴロゴロと喉を鳴らし出した。
我らもメロメロで美しい毛並みを撫で褒め称える。
白い毛並みの雪豹や黒くツヤツヤした毛並みの黒豹、ピンクの豹までいる。
美しいパンサーロイド達はゴートロイド達の隣に避難してもらった。
いきなりキーンと耳鳴りがして、耳を両手で押さえ膝を着いた。
「耳が」
頭を抑え、膝をつく。
頭痛がして目眩、吐き気もする。
原因はなんだ。
目の前に30センテ程の真っ赤な目をしたうさぎがモノクルをかけてベストを着ていて忙しそうに走り回っている。
ラビノイド達だ。パタパタと飛び跳ね可愛い見た目に懐中時計でも持たせればトランプの兵隊が出てきそうだ。
回復魔法はかかっているようだが耳鳴りが鳴り止まない。バタバタと仲間が一人また1人と倒れていく。そして、仲間が耳をおさえたまま倒れ込んだ時、防具の裏に縫い付けてあった人参が転がり落ちた。
うさぎの動きがピタリと止まり人参に釘付けになった。
ひとつの人参を巡ってうさぎたちがあらそいはじめると、耳鳴りが止まり頭痛も、吐き気も治まった。
「誰か人参を持ってねぇか」
俺は頭を抑えて眉間を揉みほぐしながらみんなに聞いた。
「「「おれ、持ってる」」」
何人かが手を挙げてリュックから人参をだして、ラビノイドに渡した。
ラビノイドたちは目の色が変わって、黒いろにクリっとした目に変わり、ぺたんと両足を投げ出して座り、人参を両手にしっかり持ってモシャモシャと食べはじめた。
まるで、ぬいぐるみのようだ。
今までの人型動物で一番攻撃力があったかもしれない、と俺は思った。
次はハーレムを伴ったライオノイド達だ。
次回の更新は6月29日8時10分を予定しております!よろしくお願いします。
是非☆を★にしてくださいm(_ _)m
よろしくお願いします(*^^*)
皆さんの目に留まりますように
楽しんで貰えますように
2025年6月28日相晶三実




