ノーライフキングのダンジョン攻略16 ~スタンピード3~ ~3•5•6階層~
~3階層~
6階層から避難した最初のパーティは3階層までやってきていた。
3階層では弓を持ったゴブリンマジシャン、アチャーやコボルトマジシャンの二足歩行で厄介な武器を持った魔物がいる階層だった。
今この階層を歩き回ってるのは20階層の渓谷エリアのフィールドダンジョンで見られるダンジョンスプリガンだ。
理性や自我などのない魔物としてのスプリガンだ。
ダンジョンスプリガンは不利になると巨大化するのだが、ここ3階層は狭い迷宮ダンジョンだ、問題なく大きな的を倒せる。
3階層では約150人のスプリガンが迷宮の入り組んだ道に閉じ込められている。
「ここは、5人分の影コウモリを集めて吾の姿で護衛すれば問題ないな」
~5階層~
5階層は浜辺と波打ち際のエリア。ただただそれが続く。海の中には入れず魔物だけが上がってくる。
だが今は魔物の存在はない。
海から絶え間なく槍が飛んでくる。
敵の姿は無く、そこにある命を狩ろうとしている。
4階層に続く階段では透明な壁が出てきて通れない。
ここにはだいたい200人がここに閉じ込められている。
姿のない敵からの攻撃を一人一人の影から飛び出した影コウモリが槍を受けて影の中に槍が消えていく。
「ここも、これで良い」
~6階層~
「ご領主、アレの相手は我々が致します」
6階層の様子は様変わりして、誰かが舞台を設定したかのようだ。
空は灰色の重い雲に覆われ薄暗くあちらこちらで生き物が燃やされた煙と臭いが酷く、スプリガンたちが顔を真っ青にしている。
遠くに黒いシルエットの城が見える。城の下から煤けて薄汚れ、目を真っ赤にした豚や山羊、兎、牛、鶏、豹、獅子が二足歩行の姿をしたピグノイド、ゴートロイド、ラビノイドなど人型動物たちがズンズンと迫まり、殺気がここまで届いている。
「ご領主には是非、他の階層に避難している仲間を助けて頂けないでしょうか」
モラグが吾の姿を見つけると駆け寄ってきて、片膝を着いた。
「安心しろモラグ、既に吾が行っている」
「感謝します。ご領主、魔法で遠距離の敵をお願い致したく」
「近距離はどうするのだ」
「それはこちらにお任せを、動物人間共には負けません」
「では任せた」
「ご領主、あの城に元凶があるのでしょうか」
モラグは遠くに見える城を指した。
「イヤ、あれは張りぼてだ。
目の前の敵だけ集中してくれ」
コレを引き起こした奴はきっと。
皆に向き直り声を張り上げた。
「聞け、お前たちを囲う結界を張った。その結界内であればいくら傷ついても癒される。
安心して敵とぶつかってくれ、即死しなければ戦い続けられるぞ。
違うな死んでも吾の配下として戦い続けられる。
どっちを選んでも構わないが、生きてエスペランカの町に帰ろう。
存分に戦って採掘出来なかった思いの丈をぶつけてくれ」
「「「スタンピードが終わったらちゃんと掘ります」」」
皆にツッコミをいれられた。
「あんぜんかくにんができるまでだんじょんにはいることをきんじます」
と小声で言っておいた。
やる気を無くされても困るし。
「この結界から出ないように、入ってきた敵の排除は任せた」
おぉおー
皆さん気合を入れて拳を突き上げた。
我々の数はスプリガン250人と吾。
上の階層に続く階段の前に陣取って敵を上の階に進ませないように結界を張った。
敵の数約200万体その数、我々の約1000倍
吾は、結界の上に飛び上がる。
一身に殺気を感じ、両手を広げた。
久々だ。この大量の殺気を全身に感じるのは、心地よい調べのようだ。
『集え我が力、集え我が影よ、幾万の矢となりて、幾万の敵を討ち果たし、我の糧と力となれ
オンブル インフィニットアロー』
吾の頭上に空中を埋め尽くすほどの黒い矢が現れ、黒い矢の雨が6階層にいる敵に降り注いだ。
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よろしくお願いします。
皆さんの目に留まりますように
楽しんで貰えますように
2025年6月26日相晶三実




