ノーライフキングのダンジョン攻略15 ~スタンピード2~ ~1階層~
1階層では、魔物が消えた事で2階層手前の広場まで戻ってきたシアンたちは違和感を感じて当たりを見渡した。
先に戻っていた他のパーティの引率の大人たちが顔を見合わせて話合いをしだした。
「あ、2階に続く階段がない」
と子供の誰かがと騒ぎ出した。
その声を聞いて大人が動き出した。
一人は階段があった方に行き、殆どが子供たちの方に駆け寄って、すぐ対処できるようにパーティごとに固まるように指示した。
数人が出口に向かって走り広場の出口の前で立ち止まり、静かに首を振った。
なんかあったんだ
シアンはコウモリをだしてご領主様に連絡を取るようにお願いした。
シアンのコウモリがシアンの影に飛び込んで、すぐさま影が湧水みたいにポコポコと揺れだした。
ズズズっと影が立ち上がり、安心する姿になった。
影にいつものように飛びつくと優しく頭を撫でてくれた。
大人が駆けつけた。
大人が難しい話をした。よく分からないけど、スタンピードというのが起きたみたいだ。
大人の顔がみるみる青ざめた。
なにか怖いことがおこる。そう感じる、いやだ。
より強くご領主様の服を握りこんだ。
ご領主様が僕に目線を合わせて微笑んだ。
「大丈夫シアン、みんなの所に行こう」
手を引かれてみんなの所に行く。
広場の端にみんなが集まっていた。
「さぁ、みんなと居るんだよ」
背中を優しく押される。僕は離れたくなくて首を激しく振った。
その瞬間ドンッという音と一緒に上から押さえつけられているような感じがした。
周りが暗くなって壁に刺さってた松明が消えて、床の端っこがぼんやりひかった。
ここから遠い床が白い光に変わると黒い姿の見たことの無い化け物が次々と浮かび上がってきた。
僕をみんなの所に連れていき、僕に目線を合わせた。
「いい子にしているのだぞ」
ご領主様が立ち上がって、化け物の方を見た。
これからあれと戦うんだ、あんなに沢山、
またいなくなる。また
とーちゃん
「では、行ってくる」
僕の頭を撫でて歩き出した。
またいなくなって、、いやだ
ご領主様の足にしがみついた。
「シアンいい子にして待っているんだ」
言い方が怖くなったけど首を振った。
いつの間にか目にいっぱいの涙を溜めてた。
「シアン」
顔を上げてしっかり目を合わせた。
「じんじゃYやだあ、じんじややじゃ、しんじゃやだ、死んじゃやだよ」
ご領主様が驚いた顔になって抱きしめてた。
ヨシヨシと僕の背中を叩いて抱き上げて、近くにいた大人に僕を渡した。
ご領主様の目線になった時、化け物はだんだんと多くなって、近ずいていた。
「吾は死なない、ノーライフキングだ」
僕に優しく微笑んで僕たちの周りに結界を張った。
何故か周りの大人が泣いてた。スタッドとコリンのとーちゃんなんてわんわんと泣いてた。
☆
1階層の取り残された人数は56人、
40人の子供と16人の大人、彼等を吾の結界に避難させた。
『ペルフェクタム ルーム』
物理も魔法も通さない結界だ。鍵は我の血のみだ。
鍵を作ることで知る者しかあかない結界が完成するのだ。何者にも壊されない結界だ。
吾の後ろに『ルークス』光を、と唱え、我を後ろから照らし出した。
我の影がより際立ち、より深く、より闇く広がってゆく。
まじかまで迫っていた魔物に影が触れる。
魔物たちが底なしの沼に嵌るが如く藻掻きながら沈んでいった。
「ふぅ、1階層の魔物はこれで良い、1階層の獲物は弱者とみて出がらしをを送りよったわ」
踊れ、吾が影よ敵がイナくなるまで
次回更新は26日8時10分の予定です。
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2025年6月25日相晶三実




