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ノーライフキングのダンジョン攻略4 ~シアンの適正を見るメイジ編~





最初のスライムは動かないでふよふよと波打っているだけだ。


余程戦う適正のないものでない限りやられることは無い。


シアンがスライムに向かってナイフを振り下ろす時、ナイフが薄ぼんやりと発光している。


シアンは事なげにスライムの魔石を破壊した。


スライムを倒しても何も出ないが、シアンは嬉しそうに振り返り吾を見た。

目をキラキラさせて少し頬も赤く高揚しているようだ。


「よくやったぞシアン」


と褒めて頭を撫でる。


シアンはどうやら魔法の適性もあるらしい。

シアンは無意識に魔力を剣に纏わせていた。


それなら、魔導剣士もいいなッ、

魔法特化させソーサラー、

援助も魔法でサポートマジシャン、適性を見てヒーラーとか、

敵を弱らせるデバファーも良い。


次のスライムを魔法で攻撃させてみるか。

吾はシアンに向き合って鳩尾辺りに吾の魔力を少量押し当ててみる。


「どうだ、何か感じぬか」


シアンは不思議そうな顔で吾を見上げる。


シアンは押し当てられた吾の魔力をシアンの魔力で押し返してきた。


こんなに早く反応してくるなんて思いもしなかった。


吾は少量の魔力を動かしシアンの体をなぞる。

頭、顔、首、左肩、左腕外側、指先、左腕内側、肩、左胸外側、脇腹、左腰外側、左脚外側、足先、左脚内側、右脚内側、足先、右脚外側、右腰外側、脇腹、右胸外側、肩、右腕内側、指先、右腕外側、肩、首、顔頭と体を1周させる。


シアンの魔力もゆっくり追いかけて来て、1周すると吾は少し早めに魔力を動かす。


それを5回程繰り返すと、シアンは玉の汗をかいて経たりこんだ。


そこで休憩してシアンは肩に下げた水筒で水を飲んだ。


吾は影から魔含水入りの飴をシアンの口に放り込んだ。


シアンは、甘い飴に驚き喜んだ。


舐め終わるともう1個とねだったが、もういちど魔力を回すようにと言う。


シアンはムスッとした顔になって、もう一度、魔力を回し出した。


それを歩きながらやる。最初は回すのに夢中になってダンジョンの壁に突っ込んだり、躓いたりしていた。


魔力の回転が速くなると体がかるくなり、身体強化出来るようになっていく。


魔力が尽き掛けると、飴を口に放り込んだ。


シアンは覚えが良いな、育てがいがある。

楽しくなってきた。


この子の適性はなんだろう、一つ一つ確かめて行こう。


「シアンは矢を知っているか?」


吾は影から弓と矢を出した。


シアンは首を振る。


吾は弓を何も無いところに向かって撃つ。


シアンは口をOの字にして驚いて、弓矢に手を伸ばしたので、持たせ一緒に引いて1度撃つ。

今度は1人でやらせてみたがやはり、弓を引けないようだ。

ポトリと、矢が落ちた。


吾は魔力で弓矢を作り、引いて撃つ。


半透明人間の矢が飛んでいくのを見せた。


次はシアンの胸の辺りに魔力を集めさせてゆっくり弓矢を作り、撃たせる。


矢はポトリと落ちてしまった。


「シアン魔法はイメージだ、吾が撃った矢のでように飛んでいくところをイメージしてみるんだ、良いか」


真剣な目で吾のすることを学び取っている。


何度か見せて、やらせてみるがなかなか出来ない。弓も矢も魔力で再現しそれを飛ばすのは、今日魔力操作をした子には難しかったか。


吾ながらスパルタだったようだ。


そこらに落ちている石を拾い渡して、石に魔力を纏わせ投げる。


初めは石に魔力を纏わせることに苦労しているようだが、薄っすらと魔力を石に纏わせられるようになる頃、次のスライムが現れた。


今度は左右に動いている。


シアンは魔力を纏わせた石を握り込み、スライムに向かって投げた。


スライムの上の部分を擦り、魔石から外れてしまった。


それを何度か繰り返すと今度はスライムの魔石に当たりスライム魔石を弾き出した。

スライムは、萎んで溶けて消えた。


石に薄っすら纏わせた魔力の加減が良かったのだろう魔石壊さずに魔石を手に入れた。

シアンはスライムの魔石を拾ってパタパタと走り駆け寄ってきた。吾の前でグィッと魔石を見せる。


「シアンよくやったな、今のを忘れないようにな」


頭を撫でる。


嬉しそうににっこりと笑い、スライムの魔石をポケットにいれた。


ここからは次々とスライムが出てくる。


シアンがどう戦っていくのか見守るとしよう。


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