ノーライフキングのダンジョン攻略2
吾は先頭に立ってダンジョンに足を踏み入れた。
人が入ると闇に光が1つ1つと灯り始め洞窟が姿を現し出した。
洞窟は三方に道が伸びている、真ん中の道が初心者、
左が中級者、右が最短の上級者コースだ。一階層の最後で合流するから自分に合ったコースを選べる。
初心者は敵がスライム一体から始まり、ラットア、ラビッタ、チャイルドウリボー、デンショバットとだんだん強く大きくなっていく。
これ一階層の魔物だ。
中級者は魔物が複数襲ってくる。
上級者は、魔物の混成チームで襲ってくるのだ。
吾は勿論初心者コース、チビ共のお守りだな。
「あれ?領主様が初心者コースなんて、どうしたんですかい」
「あれ、マクアーノどうしたんだ、第2坑道の現場監督が初心者コースの引率なんて」
「あぁ、うちの子が初ダンジョンで、モラグの長が自分の子を見ろって言い出しましてね、ありゃ自分がダンジョンに潜りたいだけですぜ、きっと」
「ハーハッハ、ちがいない、モラグはダンジョン狂いだからな」
「本当ですね」
不意に吾のトラウザーズが引かれる気がして下を見やると足にしがみついている子供がいた。
他の子より小さいが、みんなと同じ作業に胸当て腰に大きめなナイフ、水筒とリュックを背負っている。
今回子供たちは1階層のみ参加するようだ。ダンジョンの基礎をここで学ぶ事になっている。
引率の大人は交代で子供を見るらしい。
「マクアーノこの子は」
「この子はちと事情がありましてね」
「まさか1歳未満か」
「この間1歳になったばっかりです。ダンジョン参加条件に達しているので問題ないですよ。」
マクアーノは焦って頭を掻いた。
「で、その事情は」
気まずそうな哀れみのような目でその子を見やった。
「いや、えぇと、その子シアンって言うんですがその子の父親は、キャラバンの護衛だったんですが途中レッサーティラノスにやれまして」
「半年前、吾が南に行てすぐにあった事故がだったな、7メルテぐらいだったら、巨大化でどうとでもなりそうなものだが、それは大変だったな」
シアンの頭を撫でると、擽ったそうな顔で吾のトラウザーズを握り込んだ。
「シアンの父親はかなりの腕前でそうやられるはずはないんですがね、一体倒し、巨大化時間を使い切ったあとにもう一体現れたって話です」
「それで母親は? 」
「産後の肥立ちが悪くて起き上がれない状態です、夫を亡くしたショックで寝込んでいるようで」
「そうか、でこの子をマクアーノが見ているのか」
「はい、この子の親父は俺の親友だったんです。
シアンも何かしら感じているんでしょうね、父親が帰ってこないで母親があぁなっちまってから話をしなくなっちまってんです。
我らスプリガンは人間の子と違って成長が早く、生まれて3ヶ月も経てば歩きますし喋ります。なのにシアンはここ半年声を聞いてないんですよ。
まぁ俺の家には子供があと2人いるんで、2人が3人になってもそう変わりはしないですし、賑やかな所にいれば話したくなるかもしれねぇですしね。
ただ、カミさんの腹に一人いまして、今回のダンジョン攻略中にシアンをカミさんに預けるのは心配だったので、俺が」
「マクアーノの2人の子供もダンジョン初参加か」
「はい、年子なもんで」
「頑張っているなぁ」
「えへ、カミさん可愛っくって頑張りました」
「頑張ったのは奥さんだろ」
「違いねぇです、子育ては俺主体で頑張りますよ」
「奥さんの負担を軽減するのはいいことだが、奥さんの意見をちゃんと聞いいて二人で子育てをするのだぞ」
「確かに、コミュニケーションをカミさんと沢山取りたいと思います」
「ただ、体のコミュニケーションは程々にしておけ、奥さんの体の栄養状態とか心のバランスを崩したりしやすくなるからな」
「はい、わかりました、詳しいですね」
「4000年もいれば色々知るさ。
それに子育ての経験はあるからな、マクアーノ子供を3人見るのは骨が折れよう、この子は吾が気にかけるとしよう」
「領主様助かります、ありがとうございます」
「全体を見つつ気にかけんだけのつもりだがな」
「はい、それで充分です」
「では、参ろう、吾は後ろから見守ることにしよう。
1階層は、2階層の手前で待ち、全員が揃ってから進むことになっている。
子供たちの反応を見て、進む引き返すか決めねばならんからな」
「はい、では進みます」
子供5人と大人3人のパーティをいくつか作ってダンジョンの初心者コースに進んだ。
次回の更新は13日8時10分を予定しております
時間を変えてすいません!色々試して、pt、沢山貰える時間に固定したいと思ってます。
星、高評価がミツマメの生きる活力です!是非☆ホシと
d(˙꒳˙* )高評価をお願いします。
皆さんの目にとまりますように
楽しんで貰えますように
2025年6月11日相晶三実




