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女の子の膝枕

 それから数週間後、体育祭が行われた。


 この学校では秋に多くの生徒が楽しく熱くなっている。


 二人三脚、騎馬戦、綱引きといった種目があり、紅組白組で争うといった、他の学校と大して変わらない。


 ちなみに、俺と澪は仮病を使って体育祭をさぼり、屋上にいた。


 体育祭は団体競技が多く、多数の生徒と協力するものばかり……俺と澪は、そういったものに慣れていない。


 それに、俺は体育祭よりも文化祭の方が青春だと考えている。


 文化祭はクラスで喫茶店とか展示をしたりするけど、基本的に自由に過ごせる。


 澪と二人きりで、文化祭を楽しみたいからな……猫耳の澪とかあまりにも可愛すぎて倒れそう。


 ていうか、倒れる。


 まあ、そういうことで今日は澪といつも通りに屋上でイチャイチャラブラしていた。


 澪は俺の隣に座って、肩に頭をのせながら体を密着させて、胸板を撫でてくる。


 この仕草も相変わらずドキドキして、心臓の鼓動が落ち着かない。


「あ、あの……澪、くすぐったい」


「体操服越しでもわかるぐらい……青の筋肉はたくましいね。えへへ……」


「もぉ……澪の方が刺激的というか、色っぽいよな」


「え、なんのことかなぁ?」


 澪はわざとらしい笑みを浮かべて、上目遣いをしてくる。


 気づいているくせに……。


 だって、白いシャツが汗で薄っすら透けているからな。


 今日の下着は……水色か。


 爽やかさ、可愛らしさを程よくしているな。


 もちろん、それだけじゃない。


 柔らかくて大きい胸がシャツを押し上げ、少し動くだけでも揺れるから……こっそりと目で追ってしまっている。


 男なら仕方ないよな?


 澪は俺を見て、嬉しそうに笑みを見せる。


 すると、少し離れて自分の胸を両手で持ち上げる。


「ほら~、青の好きな胸だよ~」


「ちょ……恥ずかしくないのか!?」


「え、裸じゃないから恥ずかしくないよ?それに青だけに見せびらかしたいという気持ちが強いから……」


 澪はさりげなく頬を赤くした。


 え、本当に恥ずかしくないのか?


 今の表情、どう見ても恥ずかしい反応だ。


「顔、赤いよ?」


「そ、そんなことは……もぉ、青だって、顔赤いくせに~」


「え、どどどどどういうことかなぁ」


「ほら、今でも色々変なこと考えているんじゃない?可愛い彼女の大きい胸、思春期の男子高校生だったら誰でも憧れるものだよね。それを青は好きにできるんだから、幸せだよね~」


「ちょっと!?好きにできるなんて、初耳なんだけどぉ!?というか、そういうのは……早いというか……」


「……夏祭り翌日、本物の恋人同士になったばかりなのに、私のお尻にアレを当てたくせに……」


「当てたじゃありません!!偶然、当たっただけです!!」


「けど、あの時の青……いつも以上にドキドキしていたというか、理性をなくしていたような……」


「何を言っているのかなあああああ!?……とにかく、俺は澪の胸を好きにしようとか考えていないから」


「そっかぁ……じゃあ、青……少し良いことしてあげる」


「良いことって?」


「それはねぇ……」


 澪は自分の太ももを撫でながら、手で軽く叩いた。


 俺の本能を刺激するように、理性を乱していくように、彼女の声は甘く優しい声だった。


「膝枕してあげる。こっちきて、青」


「……マジかよ」


 え、これは澪からのお誘い……ヤバい、どうしよう。


 男にとって、弱いところは胸とかお尻……だけじゃない。


 太腿……細くて長い脚をしているのにもかかわらず、太腿だけは程よくムチっとしているところだ。


 最近のラノベ、アニメのヒロインは太腿に肉付きがあることが多い。


 それはおそらく、太腿に何かしらの魅力があると多くのオタク共が気づいたからだ。


 その魅力が何なのか、今の俺は知ることができるかもしれない。


 じゃあ、どうする……それはもちろん、調べてみれば良いのだ。


「わかった。澪、ぜひ君の膝枕に甘えさせてもらおう」


「ふふ、良いんだね?青、さっき私の胸を好きにするとか考えていない……と言っていたけど、この膝枕をすることで、心が変わるかもしれないよ?」


「大丈夫だ。俺は……澪の胸にも膝枕にも変な気持ちを向けることはない。安心してくれ」


「そっかぁ……えへへ、楽しみ」


 澪は頬を赤くしながらも、どこか楽しげな笑みを浮かべていた。


 けど、俺はこの時知らなかったのだ………澪の太腿がどれだけ魅力的なのかを……。


 胸とかお尻に並ぶ、魅力的なところとして有名な理由を知らなかったのだ。


 それを知っていれば、ある程度対応できていただろう。


 女の子の膝枕は、男の全てを癒してくれる……その意味を理解すべきだった。


 そんな俺は澪に近づいた。

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