表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

共産主義について、語れるだけ語ってやる!

私はバリバリの反共主義者である。共産主義者は皇室を否定して、天皇を否定して、これまでの行い(失敗の数々)を否定して。正義の名の下、悪を成す。共産主義は世界を地獄に変える思想だ。だから共産主義者は火◯りにしてやりたいとすら思っている(思ってるだけです。念の為)そんな私が、それほど公正中立に、共産主義を語れるか。ある意味、挑戦してみようと思う。

プロローグ


そもそも共産主義とは何か?

ザックリ言ってしまうと…。

貧富の無い社会を創ろう!

掘り下げれば。

みんなが豊かなに暮らせる社会を築こう!

それだけでである。

(なんだ、そんなことか)

と、シラけた人は、もう読まなくてよろしい。

これからそんな事を大真面目にやって、社会を地獄に変えた者達の話する訳だから…。

読んでいて胸糞が悪くなるだろう。

なんせ、その結果、世界で一億人以上もの人達が亡くなった。

それはフェクションではない。

また、遠い過去の事でもない。

資本主義社会には、常に共産主義と云う怪物がいるのである。


第一章


「共産主義の反対は?」

この問いに答えるのは簡単だ。

「資本主義」

正解だ。

では、資本主義とは何?

「……………」

これは難しい。

詳しく説明すると宗教学や経済学や数学や商業などなど…。

諸々の事を説明しなければいけなくなる。

だから要点のみを述べると…。

労働を信仰(祈り)とする精神である。

働く事を生き甲斐とする行動様式である。

ここまで読んで。

「それって当たり前のことじゃない?」

そう思った人もいるだろう。

しかし、資本主義が登場するまで、労働は生活の(かて)を得るための手段に過ぎなかった。

それが働く事を自体が、生きる目的となった時。

労働は積極的に行う神事へと変わった。

その結果、資本主義の国では国力(GDP)が5〜10倍になり、強国へと変貌する。

社会に富で溢れ返った。

それによって、誰もが豊かに暮らせる社会が到来する……と、思われたが…。

登場したのは、それまでに無い貧富の格差が拡がる、絶望的な社会だった。

繁栄を維持するために、過剰なくらい労働を強いる社会となった。

特にそのしわ寄せは、社会の底辺に生きる人々に寄せられた。

繁栄と同時に、社会の底は抜けようとしていた。

「何とかせねば!」

資本主義打倒の動きが登場する。

その最たる思想が共産主義なのである。


第二章


つまり共産主義は【善意】から発しているのである。

社会を良くしたい純粋な気持ちから誕生した。

そのため、共産主義者は悪い事とは微塵も考えていない。

(すなわ)ち自分達の行いは正義である!

反対する事は悪だ!

反対する者は抹殺して構わない!

そんな人を見たら。

(頭オカシイんじゃない!?)

と、思う事だろう。

その通り!

でも、共産主義者から見たら。

疑ったヤツの方が、頭がオカシイと考えてしまう。

疑った時点で抹殺対象となる。

正義の名の下、ゴキブリを排除する感覚で抹殺してしまうのだ。


第三章


そんな危なっかしい思想である共産主義の始まりは、1冊の本だ。

マルクスとエンゲルスとの共書【共産党宣言】

ザックリ云うと…。

資本主義崩壊後に、共産主義の理想社会が到来する。

革命を促すように、プロレタリアート(労働者階級)に呼びかける内容だ。

革命にロマンを求める知識階級に、熱烈に支持された。

しかし、社会を破壊する危険思想として取り締まりにあった(赤狩り)

そりゃ社会を意図的に壊そうとする訳だから、認められる訳が無い。

取り締まりは世界中に及んだ。

日本では治安維持法のもと、特高(特別高等警察)が徹底的に取り締まった。

しかし、そんな中で共産主義革命を経て、共産主義国家がいくつか誕生した。

代表的な国はソ連、中華人民共和国、カンボジア、あとはキューバである。

結論から云えば……(ムゴ)い結果になった。


第四章


まずはソ連。

第二次大戦後、資本主義陣営の一切の情報を遮断して、自国民を隔離した。

チャーチルからは【鉄のカーテン】と云われた。それだけで徹底して理想社会を築こうとした。しかし、無茶な農業政策と工業政策で、自然を破壊した結果。飢餓に見舞われる。餓死者が溢れ、ヒドい状況になったが、共産主義の理想のために隠蔽された。反発する者は当たり前のように殺された。

その行いは指導者の名前を取って、スターリン主義とも呼ばれた。


次に中華人民共和国。

ここも農業政策と工業政策で大失敗!

5年か10年で、日米欧を追い越すつもりで始めた《大躍進政策》が、国家の産業基盤を破壊してしまった。

食料増産のために、稲を食べる(スズメ)を、国を挙げて退治した結果。

害虫が増えて、国中の稲が食べ尽くされてしまった(大飢饉の発生)

また、鉄鋼業を発展させるために農家の(かま)を利用したが、使い物にならない鉄を大量に作ってしまう。

その際、農家が持っていた(クワ)(スキ)農機具を徴集して作っていたとか。

おかけで農民達の多くは農業が出来なくなったらしい。

食料危機はしばらく続き、その間、餓死者は増え続けた。

大躍進政策の失敗で、時の中国の指導者《毛沢東》は失脚する。

しかし、後に権力の座に返り咲くために、行動する。

文化大革命と呼ばれる革命運動は10年に及び、多くの生命が失われた。

中国は共産主義を捨てる政策に舵を切り、現在に至っている。


次にカンボジア。

政権を担ったポル・ポトは、最も純粋な共産主義の国を目指した。そのために、わずか3年で国民の3分の1を殺した。

まずは知識人を計画的に殺した。

国外にいる知識人に。

「国家を発展させるために力になってほしい」と、呼びかけ、国内に戻して殺した。

眼鏡を掛けているだけで、本をよく読む知識人と判断して殺した。

密告を奨励し、5人以上で私的に集まる事も禁止した。

最終的には政権は崩壊して内戦となった。

しかし、ポル・ポトは1998年まで生きて、天寿を真っ当した。

インタビュー映像がYouTubeに残っているが…。

とても、大虐殺を行った人物には見えなかった。

巨悪は正義より生まれる事を如実に語っている。


最後にキューバ。

「私は毛沢東やスターリン、ポル・ポトと共に、地獄に堕ちるだろう」

うる覚えだが…。

これは《キューバ革命》を起こしたカストロの言葉だ。

国を豊かにしたい思って革命を起こしたが…。

貧しくなった現状を述べた。

悲しくも偉大な独裁者のおかげで、最悪の事態を免れたものの。

指導者によっては第二のカンボジアになっていたかもしれない。


最終章


「これまでの共産国家は共産国家ではない」

これは日本共産党の公式見解だ。

(噓つけ!)

と、思った人も多いと思う。

失敗を失敗と認めない。

共産主義者にとって、共産主義に間違いは無く、社会が間違っているとしている。

だから共産主義者の説得は不可能である。

資本主義社会で格差が拡大する(たび)に、声が大きくなる。

資本主義の生んだ怪物である共産主義は、これからも社会の《埋伏の毒》として、存在し続けるだろう。

最近、気になる事がある。

それはマルクスの評価の見直しだ。

今の10代20代30代は、共産主義の失敗の数々を知らない。

社会から、共産主義の失敗の記憶が、薄れているのではないか?

そんな不安が脳裏をよぎる。

貧富格差を是正する手段として、中流(中間層)を増やせば良いことが分かっているので…。

革命を興す必要は無い。

その事を知らない世代に、共産主義革命を呼び掛けているのではないか?

完全に陰謀論みたいだけど。

最近よく云われているポリコレとかは明らかに……。

共産主義が名前を変えただけのような…。

これが私の妄想である事を願う。


追伸。

内容が薄いと云う批判は受け付けません。

そんな事は分かっています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ