グリちゃんとの出会い(その2)
なんか、間が空いてしまった。
ここはなんとなく書きづらい部分なのだ。
でも、書かねば進まない。思い切って書く。
話を春樹君に戻そう。
ペット可のアパートへの引っ越しは順調で良い物件が見つかった。
大体めどが立ったので、一足早く春樹君に「お声かけ(里親立候補)」しようとした。
そこで、僕らはちょっと動揺することになる。
春樹君はいわゆる「猫癲癇持ち」の猫ちゃんだった。
譲渡説明の店員さんから教えてもらった。
カフェで戯れていた時にはそんなことは知らなかった。
よくよく聞くと、動物病院から月一度、癲癇を抑える薬を処方されていて
それは継続しなければいけないということだった。
どのくらいの費用がかかるか尋ねると
動物病院にもよるが、月に1~2万円はかかるという。
驚いた僕たちは、一度、話を持ち帰るといって帰宅した。
それから猫ちゃんの癲癇について色々調べた。
ネットでは症状を動物病院の先生に伝えるために撮影したという
癲癇が発生している飼い猫さんの動画をUPしている人がいた。
それは、本当に胸が締め付けられるような映像だった。
カメラを回している飼い主さんが、鼻をすすっている。
多分、猫ちゃんの苦しさ、何もできない自分の無力さに泣いているんだろうと思った。
興味があってyoutubeなどで見ようとしている人いるならば
覚悟をしたほうがいい。そんな映像だった。
ここは意見が分かれるところだと思うが
「月に1~2万円かかる病気持ちだから諦めるなんて薄情だ。それを含めて里親になるべきでは?」
という考える人もいるだろう。
僕もそう思う。それは間違いなく正しい。
だけど現実はすべて正しさで成立しているわけではない。
僕らの経済状況、そして共働きという状況
昼間は春樹君はひとりきりだ。
もろもろの状況を考慮した結果、春樹君はこのままMカフェにいたほうが幸せなのではないか。
いつも店員さんに見守られている状況、診察も薬も安定的に供給される状況。
それが春樹君の一番大切なことではないか。
僕らはそう結論を出し、春樹君のことは諦めた。
Mカフェさんには、スミちゃんというメス猫さんもいた
雑種だろうということだが少し長毛で美人さんだった。
見た目も春樹君にどこか似ていた。
でも、こちらはちょうどお声がけしようとしたタイミングで
別の方が先にお声がけされていた。
割り込みするのもどうかと思い、また、諦めた。
正直、僕らは疲れ始めていた。
引っ越しの件は順調なのに、肝心の猫ちゃんの件がどうもうまくいかない。
何か「流れ」が、「縁」がうまく回っていない、そんな気がした。
僕らは一度「Mカフェさん」を離れることにした。
保護猫ちゃんの里親になりたい気持ちは変わらなかったが
一度「流れ」を変えたい「リセット」したいという気持ちがあった。
幸い、僕らは都市部に住んでいたので、ほかにも行くことができる距離の範囲内に
保護猫ちゃんの譲渡を行っているNPO団体はあった。
いろいろネットで調べた結果「Tカフェさん」が口コミ評判が良いということで
妻と一緒に行くことにした。
そして
そこにグリちゃんがいたのだ。




