第1話 数学のテスト
よく転生物で、主人公が魔法やチートスキルで活躍しているけど、政治家や大臣みたいな人は、適役のモブキャラ扱いされてるよな~と思い、主人公が政治家として活躍していく物語を書いてみました。未経験ど素人でつたない点もあると思いますが、よろしくお願いします!
中間テスト数学 名前:大泉裕一郎
問1:各位の数の和が三の倍数であるとき、この数が3の倍数であることを示せ。
「であることを示せ」と言っている時点で、この命題は正しいことが文中から読み取れる。
よって、題意が示された。
「なんだこれは」
静かだった職員室に怒りと呆れを含んだ声が響き渡る。
「なんだ、と言われましても・・・私なりに全力で考えた回答です」
「これのどこが全力だ、大泉。100%遊んでいるだろうが」
「いやいや、数式にとらわれず、問題文からわずか1行で証明を完遂したこの上なく美しい回答で・・・」
「そうかそうか、そんなに私と1対1の補習がしたいと」
「すみません、解きなして再提出するんで勘弁してください」
大泉と呼ばれた学生は最敬礼をしながら答える。
「最初からそう言え。全く、政治家みたいに口は達者なんだから・・・
期限は明後日までだぞ。」
「分かりました。失礼します・・・」
「はあ、数学ってやつはほんとに意味わからんわ」
法学館高校2年生の大泉裕一郎は、教室に戻って早々、ため息をつく。
(まあ、他にやることもないし、さっさとやりますかね)
放課後になったばかりで、ガヤガヤと遊びや部活の予定の話をするクラスメイトをしり目に、
帰り支度を始めた。
読んでくださった方、少しでも目を通してくださった方、ありがとうございます!
人生初投稿で悪戦苦闘してしまいました・・・
最初の数回は、主人公の陰キャ高校ライフを通して、主人公の大泉君がどんな人間か、皆さんに知っていただければと思います。
無事に(?)転生して政治家を目指し始めるのはいつになるのだろうか・・・
この小説の方向としては、
ギャグ要素40%:シリアス要素30%:恋愛要素30% くらいで行きたいと思ってます。
ちょっとしたコメント、質問、要望なんでも大歓迎です!
基本的には、毎週土曜or日曜に更新していくつもりです。
どうぞよろしくお願いします!