第02話:地球の環境は大きく変わったらしい
2020オリンピックから、4000年が経った。
ある日、地球に『キラー』と呼ばれる生物が現れた。全身が棘で覆われていて、全長は約30cmだ。鋭い牙を持ち、人間の皮膚や骨を一瞬で噛みちぎる。
キラーは人間の脳が唯一のエネルギー源である。そのため、生きる残るために人間を次々と殺していった。
やがて、人類はキラーに食べつくされてしまった。だが、これによりキラーも生きられなくなり、やがて絶滅した。人間の脳以外に、奴らの餌は見つからなかったのだ。
1000年後、新たな生物が二種現れた。世界の主権は、この二種の種族が握っていた。人間ほどではないが高い知能があり、コミュニケーションも取っている。文字も存在するが、当然我々の理解できるものではない。だから、ここでは日本語訳……というよりテキトーに勝手に名前を付けて呼ぶことにする。他にも何か都合の悪いことがあったら、我々の分かりやすい言葉に変換して話していく。
ドッグ
人間に、犬の耳と尻尾が
ついたような見た目
キャット
人間に、猫の耳と尻尾が
ついたような見た目
二種族は、合わせて『アニマル』と呼ばれる。いずれも、環境への適応力が尋常ではない。なぜ生きられるのかという正確なことは後に話す。
だが、この二種族が世界に大きな影響を与えたのだ。最初は彼ら自身も、そんなこと考えもしなかっただろう。
これは、その様子を描いた物語である。
かつて人間は科学技術を駆使し、様々な発明をした。多くが、いやほとんどが、人間のためのものだった。
これは伝承だが、かつて生きていたあの人間が、今もまだ絶滅していないというものだ。この世界のどこかにまだ人間が生きている。そんな話があるのだ。
だが、これをただの都市伝説として捉えるのは早計だ。不可能を可能にしてきた科学は、人間を生きた状態で保存することも出来るかもしれない。
とはいえ、当然多くのアニマルは馬鹿な話だとしか思っていない。そんな中、この、人間は絶滅していないのではないかという話を、本気で考えているアニマルもいた。
うち一人は、ドッグの
ホワイト・かい
という若い男だ。白く真っ直ぐで短い髪の毛に、太い眉毛。身長は、171cmだ。かい は人間が残した資料を探そうとしている。
もう一人は、これもドッグの
ホワイト・らぶる
だ。かいの妹である。白く長い髪の毛に細い眉毛。身長は、158cmだ。胸は小さいが、かいのサポートをするのに大きな役割を担う。
他にも『人間非絶滅説』を信じるものはいるが、まずはこの二人を紹介した。
さて、この二人だが、人間以外のデータはある程度持っている。というか、それらは我々が学校で授業を受けて知るように、彼らにとっては一般教養の範囲内だ。二人だけが知識を持つわけではない。
だが、人間については謎が多い。当然だ。長年かけて塵と化した生き物の存在を、誰が生き物だったと思うだろうか。
では、なぜ伝承や幻としては存在が認められているのか。実は、それは想像だけの世界なのだ。
誰も、人間の姿や性質を正確に捉えている者などいない。脳が発達し、それを使用して文明を築いて……という大雑把なイメージだけが、勝手に確立されたのだ。我々で言うところの、ツチノコや河童のようなものだ。
二人の話に戻ろう。この二人は、ほぼ何の根拠も無しに世界中を旅しようとしているのだ。つまり、冒険心が強いアホ兄妹なのだ。ただ、アホも極めればなんとやら。
二人の冒険の中で、同時に世界も動いていく。でもそれは、少し先のお話。
お読みいただきありがとうございました。
ほんのちょっとでも面白いと思っていただけたら
・ブックマーク
・評価
・感想
をよろしくお願いします!
感想に関しては、「良い点」はもちろん、「気になる点」や「一言」もぜひ!