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砂粒の輝き

作者: island

ありきたりな文章を並べ立てても誰の心にも残ることはないのだろう。

私は何を考えてこの文章を打ち込んでいるのか、きっとただ自分の気持ちに正直になりたいだけなのだ。

その気持ちが誰かの共感を得れればきっと満足できるのだろう。

自分の作った作品のアクセス数をみて一喜一憂し、承認欲求が満たされていく。


 こんなことを思ったことはないだろうか、人間は世界に実は自分一人だけでほかは想像でできたもの、もしくは夢、寝て起きたら全然違う世界が広がっている。

 それは荒れ果てた荒野かもしれないし、なにもない真っ白な世界かもしれない。もしかしたら宇宙の中なのかもしれない。昔はそんなことを考えてとても怖くなった。でも今はそれでも良いかもしれないなんて考えたりしている。

きっとそれは年を重ねて、多くあった希望が一つづつ消えていって、ほぼない状態だからそう思えるのだろう。

抽象的な文章を書きながらそんなことを思う。

 希望が少なくなると、昔絶望的に感じた想像すらも希望に見えてくる。

ものの見方の変え方など案外かんたんに変わってしまうのかもしれない。

 私は五体満足だ、足の不自由な人、手の不自由な人、目の見えない人、その人たちに比べればきっと私の考えている悩みなど大したことはないのだろう。話したところで一笑に伏されてしまうかもしれない。

 私は今年で40になる。石の上にも3年なんていう諺を信じて今まで仕事に打ち込んで来た。辛いこともたくさんあった。今まで3桁を軽く超えるくらい仕事をやめたいと思った。それでも考え方を変えたり、もう1年とか、あと1週間とか考えたりして続けてきた。指折り数えてカウントダウンを具体的にしたことはないけれど、すこし嬉しいことがあると少し、なにもないときは自分のためにコンビニで美味しい食べ物を買って贅沢をしたり、酒を飲んでごまかしたりして、それでも満足できないときは一人で真夜中に静かなところに1時間くらい何も考えないで座ってみたり、全然今までやったことのないようなことに手をつけたりして、自分の心をごまかして今までやってきた。

 世の中で自分の希望通りの人生を歩んでいる人は何割くらいいるのだろう。

そういう人たちはきっと強い意志を持って私よりもたくさんの努力をして生きているのだろう。私には眩しすぎる。

 学校で、家庭で、仕事で弱ってしまっている人たちへ、上を見て羨ましがることは悪いわけじゃない。上を見て妬ましく思うことは悪いわけじゃない。上を見て自分を卑下してはいけない。たまには下を見たって良いと思う。そして下を見て優越感に浸ったっていいと思う。そうゆう術を持っている人のほうがきっと精神的に追い詰められないし苦しいと思わない。一般的に犯罪と呼ばれるものに手を出しさえしなければ良いのだ。

ホストクラブやキャバクラや風俗やギャンブルで散財したっていい。借金したっていい。

学校や仕事をサボったっていい。食べたいものを好きなだけ食べたっていい。誰も見てなければ裸になったって、心の底から叫んだっていい。生きていさえすれば何かは起きる。他力本願でも自分本位でも何かは起きるし何かは起こせる。


あなたの周りを取り巻く世界など世の中全体に比べたら海にある砂粒程度のものだ。













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