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戦いの始まり



 王都を出発して4日目の朝。

 わたし達は国境近くの街を出発し国境に向かっていました。


「歌姫様、あと一日ほどで国境に着きます」

「そうですか……状況はどんな感じなのですか?」


 騎士さんが言うには王国軍と帝国軍は国境を挟んでにらみ合いが続いているらしくいつ戦いが始まってもおかしくないそうです。


「話し合いではダメなのでしょうか?」

「無理でしょう。帝国は鉱山が欲しい、こちらは意地でもやりたくはない。平行線ですよ」

「そうですか……」


 戦争になれば沢山の方々が命を落とすでしょう。

 つい先ほどまで笑っていた方が、次の瞬間には物言わぬ屍になるのです。


「歌姫様、そのような悲しいお顔をされますな。我々は少しでも被害を減らすために戦うのですから」

「はい……わかっています。わかってはいるのですが……」


 何とかならないのでしょうか。


「なぁ真面目な話してるとこ悪いけど、早く食わないと伸びるぞ」

「おっと、これはいかん!せっかくのうどんが伸びてしまうとこだった!」



『今日はうどんなんですね』

『はい、40番さんが讃◯うどんを大量に買ってきましたので』

『何やってんすか?あの人は……』



「そろそろ国境付近だ!各自気を引き締めていけ!」


「あ〜あ、4泊5日も終わりかぁ」

「今日は温泉入れると思うか?」

「どうだろうなぁ、流石にここで温泉ってのもなぁ」


「お前らっ!!気合いを入れ……」

「隊長も温泉、入りたいですよね?」

「……それは、まぁそりゃあな」

「気合い入れて温泉探しますか?」

「そんな気合いじゃないからさ……ホント戦争なんだってば」


 わたしが乗る馬車の前では騎士団の皆さんが隊長さんを囲んで何やらやってます。

 きっと戦いの前に隊長さんが皆さんに気合いを入れているのでしょう。

 わたしも、くよくよ悩んでないでお役に立てるように頑張らないと。



『温泉……用意しますか?』

『仕方ないな……絶対探しに行くだろうからな、あいつらは』



 わたし達がこうして国境に向かっている頃、遂に戦いの幕は切って落とされていました。




「全軍!突撃ぃぃぃ〜!!!」


「帝国に我らが領土を踏ませるな!!!」

「おおぉぉぉ〜!!」



『さてさて、7番よ。どう見るね?』

『兵の数はほぼ互角、練度の差で帝国。地の利で王国といったところでしょうか』

『ふむ、お主ならどうする?』

『私ですか?そうですな……私なら先ずは誘い込んでの挟撃でしょうな。山あいに伏兵を伏せ相手の出鼻を挫きこちらの戦意を上げるでしょうね』

『帝国軍はそう易々と引っかかるかね?』

『幸い先鋒の将軍には見覚えがあります。力はありますが、ちとオツムが足りませんからな』

『くくくっそなたが存命ならこの様な戦、腹の足しにもならんかったのに……残念なことよの』

『それは8番、あなたも同様でしょうに』

『くくっ、お互い再び戦場で合間見えたかったものよの』

『ははは、私はこりごりですよ、あなたとやり合うのはね』


 こうして後の世に語られることになる帝国対王国の戦いが始まった。




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