「グリーフ」人形を、愛するな
星新一
女の子はお母さんにいつもいつもいわれる「悪い子」について考えていました。
悪い子だから嫌われてしまうのです。
悪い子。
なんて悪い子なのかしら❗
「おじさんおじさん!アイはわるい子?」
近くにいつもいる人に女の子は尋ねました。おじさんは言います。
「おじさんはアイちゃんをねかあいい子だと思っているよ、だからね悪い子なのさ、アイちゃんのせいでおじさんはやってはいけないことをやってしまっておじさん、大変なんだ、おじさんはいつでも愛ちゃんを見ているからね、悪い子を陰から見守るヒーローなんだよ、アイちゃん」
女の子はしたを向いてうなだれて、ちからのない、そんな子を見ておじさんはなぐりたくなっていじめたくなったけど、女の子の「アイは、悪い子、、、」おじさんはやさしくだきしめて、アイの目の前から消えました。
地面にね転び、ちめたい風をはないっぱいにすいこみ、叫びました。草のにおい、おばあちゃんの庭で走りまわってくたくたになったのです、ひとりであお空にまた、大声を、出しました、
「やあ、いまきみの家からお金をとってきたよ、不思議な顔!おかしな顔!はじめて会うね怖いだろうね、だいじょうぶ、はい!口止めのお金さ、きみのおばあさんををころしてしまったから、ね!」わるい人は、ふくろからたくさんある、かみのうち一まいとってわたしてくれました。女の子は不思議で面白くって笑いました。
おばあちゃんのいえに帰って、動かなくなったにくかいを見て、ふれてたくさん泣きました。
「アイは···、わるいこ?」
おかねをにぎってにぎって、お母さんに会いに行きました。でもこわい人たちがたくさんきてアイの手にあるものをとろうとします、しもん、はんにん、女の子はこわくなります、このかみがなくなったらころされてしうから、そういって、終りました。
女の子はお父さんに会いました、くにのそとに行って仕事をするらしい、今日はじめて女の子は知りました、
「ほうその手にあるのはおやおや、一万円ではないか、わたしなさい」
女の子はせっかくのきかいを悲しそうに、
「でも悪い人がアイを、ころすんだ。」めのうらにあのこうけいがちかちかします。
「そんなことを言われたのかい、だいじょうぶだ、アイ、くさいなあ、まあいい!それでも私の子どもだからな、アイ、まあちかよらずに聞いてくれ、彼は処刑されたのさ、よかったな❗さあよこしなさい、わたしはつかれているんだ!おさけ!たばこ!ああたりないがしかたない、魔法を使ってそのおかねをふやすんだ❗」たまをつつくのです。
「いいかい、そうだこれをあげよう、これは宝石さ、欠けて綺麗だろう、さ、わたしない、?····なにをほけている、何だ、おい、なめているのか、おまえのみみはめだめはなんだ、いらないな、おい」とられました、かわいそうに泣いています。
「ぱぱ、アイは、わるい子?」
「良い子さ」
ひとりでいえにかえるとカレーのにおいがしました。
お腹がきゅーと恥ずかしく、鳴きます。
「愛、ごはんできてるよー」
お母さんの声が聞こえましたとさ。