パパとじいじ **
「いいね!ちょ、エリ、早速買って帰ろう!ああ、まだでもスーパー開いてないか。コンビニでも売ってるかな、いや、コンビニで買い物すると母さん怒るしなぁ……。スーパーのが安いって!細かいよね。まぁ、いろいろひとり親で苦労させちゃったし。仕方ないとはいえ、今はもう、一生働かなくてもいいだけのお金はあるのに……」
ん?お金持ちなんだ。
「エリーゼはさぁ、日本のご飯に感動してるみたいだけど、エリーゼの世界の料理もすごいんだよ。いろいろ作ってもらったけどもうどれもすごくおいしいの。で、レシピを企業に売り込んでその使用料で毎月かなりの金額が手にはいるんだ」
うおおおお、なんと!
逆知識チートですね。そっか。ラノベだと、異世界飯まずで、地球の食べ物がちやほやされてそれで金儲けだとか領地運営だとかいろいろありますが。
「あとね、ブログやyoutubeの広告収入も結構入ってくるよ。異世界の料理って、本当今までにない作り方するから。砂糖が貴重な分、甘さを補うための……と、まぁ、今度何か持ってくるよ。いつもお世話になりっぱなしなんで」
なんとぉ。「異世界ユーチューバー!異世界知識で金儲け!悪役令嬢は転職します」みたいな話が転がってきた。
すごいなぁ。今まで聞いた話、全部小説で読んでみたい。発想力すごいな、みんな。
「って、なんで、有玖と留さんが、目を輝かせてるの?」
エリちゃんがあきれ顔で二人を見た。
「僕のいた世界の美味しいものと言えば、岩竜のステーキくらいで……甘さを補ったお菓子なんて存在してなくて、いえ、存在してたかもしれませんが、人との交流が皆無だった前世では、知る機会もなくて」
社長の言葉にエリさんがつぶやいた。
「ボッチはオイシイモノも食べられない……か。なるほど」
幼女が、なんか、表情が達観してるよ。
「知らない料理が食べたいというのは、豊かになった人類の当然の欲求ではないでしょうか。こう、年を取ると、食事くらいしか楽しみがなくて……」
留さんの言葉に、エリさんが唾を吐きかけそうな表情をした。
「はっ、他にもいろいろ楽しんでそうだけど、急にじじぃぶって」
……あれ?エリちゃん……塩、塩だよ、塩対応っていうんだよ、それ。幼女の塩対応……。すごい、めちゃ迫力ある。
「まぁ、いろいろお世話になってるし、それに、あーっと、エリカになったらエリカかわいがってくれる?エリカは普通の幼女だけど、父親もおじいちゃんもいなくて親類も兄弟もいなくて寂しい環境になったか……ら……」
その言葉に、留さんと社長が優しい表情になる。
「……あ、エリーゼ、お菓子はみんなの分作ってあげて、そろそろ起きそう……」
どうやらエリカちゃんの人格が目を覚ますようだ。
「うん、もちろんもともとみんなの分を作るつもりよ。ああ、おはようエリカ」
がくんと一瞬首が前になったあと、ぱちりとくりくりのおめめをエリカちゃんが開いた。パチパチと瞬きを数回。
いつもありがとうございます。
さて、4話目↓これの感想も書いていいんだよ?……というカオスなお誘い。
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「どうしよう……」
ちらりと少女がルークの顔を見る。
せっかく、人に会えたというのに、食べ物にありつけそうにない。パンの一つも持ってないなんて役立たずめ!
などと、悪態をつかれていることもルークは気が付かず。
かわいい。
かわいすぎる。困った顔もかわいいから、困る。
うう、だけど、困った顔をさせちゃった俺は馬鹿だ。いつも女を泣かせる男は男じゃないと母親に言われ続けている。
あ、ちまいに、男を泣かす女はいい女だとも言われている。
……ルークの将来が若干心配だ(天の声)。
どうしよう。どうやったらこのかわいい少女を助けることができるだろう……。
困った困ったとルークが思っていると、少女がふっと笑った。
うわー、かわいい。笑うとかわいさが百億倍くらいになるっ!とルークの心臓がバクバクし始める。
一方少女だが……。
困った……熊耳男……熊耳がくまってる……困ったと熊とかけたダジャレ。
くまってる、くまってる……うぷぷとか考えて笑ったのである。
「まぁ、溶けた剣は戻らないから、それより、逃げたらいいんじゃない?こっちから攻撃したけど、反撃しようとのろのろ近づいてきてるだけでさ、飛び道具?とか、なんか毒をこっちに吐いてくるとかなーんもないみたいだし」
少女が、じりじりとなめくじのようにゆっくり這いずって近づいてくるドラゴンを見て口を開く。
歩いてでも引き離して逃げれそうなくらい遅い。
「あー、まぁ、確かに逃げれるなら逃げればいいんだけど、あいつボスだから」
「ボスだから?」
だから何?と少女がルークを睨む。
「あ、えっと、ボスだから、ここボス部屋だから」
「ボス部屋だから?」
だから何?と、少女が少々イライラし始めた。
「あの、ボス部屋は、ボスを倒さないと出られないから……」
「は?」
「だから、あいつを倒さないと出られないから、逃げ出せない」
「はーっ、どうすんの!」
このままこの部屋にいたらご飯が食べられないじゃない!どうすんのぉぉぉ!飢え死にするっ!
「うーん、ごめん。なんとかする」
ルークがまた謝っている。
もとはと言えば少女が転移魔法陣を踏んだせいなのに。
「なんとかって?」
食べる物なんてないのに、どうするつもりなのっ。と、少女はボスを倒すとかボス部屋を出るとかまで頭が働いていないようである。一方ルークは
「分からない。けど、その、幸いにしてすぐに危険はないみたいだから色々試したり考えたりして……」
真剣にボス部屋脱出方法を考えている。
ルークが弱点となるところはないかと、ドラゴンを見たのと、 少女がナメクジって食べられるかと真剣に考え始めたのは同時だ。
「色々試す……エスカルゴって、カタツムリよね。カタツムリが食べられるなら……ナメクジもワンチャン……」
少女の呟きに、ルークが首を傾げた。
「エスカルゴ?カタツムリ?ナメクジ?ワンチャン?知らないモンスターかな?」
いやいや、ワンチャンは、生き物の名前じゃないぞ?(天の声)
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さて。知らなかったんだけどね、アルファさんって、コロナ関連のことを作中にも活動報告にもどこにも書いちゃだめなんだって。削除対象……いや、どこまでダメなのかはよくわからないけれど。
てなわけで、なろうもいつなんどきそういう対応になるのかと戦々恐々としております。
コロナでお外執筆できないとかあっちこっちで書いてるよね、あたし……。
突然姿を消すようなことがあったら、……ああ、コロナの影響……とか思ってください。
いや、もう、そんなことで消えるの嫌だなぁ……ぐすん
さて、話は変わりまして。
せっかくなので、チューブ入りもしくはパウチ入り、調理味噌の使い方の例を書いておこうかな。
定番と言えば、
味噌カツ
簡単調理法→総菜コーナーでカツ買ってくる→あっためる→味噌かける
めんどくさちょうりほう→カツを作る→味噌かける
ま、とりあえず書けるだけなんだけど。矢◯とんとかしゃびんしゃびんの味噌掛けたい場合は、調理みそをちょっとお湯とか出汁とかで溶いたりひと手間加えるといいと思うけど、めんどくせ。
あ、しゃびんしゃびんの意味が分からない?
しゃびしゃびの上位種。
名古屋弁の何段活用化のね、上位種。
ときとき→ときんときん
かりかり→かりんかりん
べちょべちょ→べちょんべちょん
という感じで、程度が上がることを指すのです。
なので、
しゃびしゃび→しゃびんしゃびん
……って、まて、その前に「しゃびしゃび」は通じるのか?!
え?
……調べたよ。いや、しゃびしゃびを説明しろって言われたって、しゃびしゃびのことじゃんとしか言えない日本人、じゃなくて、名古屋人……。
えーっと、言葉で表すと
「水っぽい」
例えばカレー、とろみがなく液体みたいな飲み物になったカレー。しゃびしゃびだがね。
とかそんな感じで、薄い、水っぽい、そんなイメージで。
って、あれ?味噌の活用法の話してた気がする?
まぁいっか。てなわけで、
いつも感想、評価、ブクマなどありがとうございます(*'ω'*)
あ、長い長いあとがきにお付き合いしてくださる方も大感謝でございます。
それから、活動報告のしりとりとかで遊んでくれる人もありがとう!
活動報告見てない人は、「かまってちゃん登場」のコメント欄で、しりとりしてます。
キャラクターの名前縛りで、いろいろな読んだことのない作品が紹介されているので、
「うわぁ、このタイトルなに?面白そう!ちょっと探して読んでみる!」ができます。
新しい作品とも出会えるので「何読もうかな……」って時にでも参考にしてみてくださいね!
わかってる。今日はたぶんあとがきすごく長くなった。
うん、そんな気がする。(知らない人のために書いておくと、投稿するときにあとがきを書く欄があるんだけれど、そこに表示されるのは4行分だけなの。あとはスクロールバーとかで移動しないと見えないわけね。全文は……投稿ボタンを押してからしか見えないのです。だから、こう、書いている時点では、長さの全貌は見えない……。投稿ボタンを押して「うおう、なんか、知らない間にいっぱいあとがきかいちゃったわ!」てなるわけです)
以上。いや、本当に、異常……って、こら、変換、空気読みすぎ!




