魔素の話 **
魔素が魔力の元ならば、ここにいる限り何をしようとも確かに、魔力は回復しない気はします。
「魔素は酸素のような物ではないかと言ったでしょう?酸素は二酸化炭素になって体から排出される。仮に、魔素を魔力として貯める期間を虫垂としましょう。虫垂で魔素を魔力として貯める。魔力を魔法として使った後、魔素は二酸化魔素のように別の物質としてまだ虫垂に存在していると考えたらどうでしょう?食物も酸素も体外に排出される前には時間がかかるでしょう?」
留さんいろいろ考えるなぁ。
おっと、話を考えている場合ではない。そろそろおでんはあったまったみたい。
具材がさみしくて殻が割れてしまったゆで卵をむいて追加したけれど、まだ味はしみてないけれど、仕方ないよね。
お皿を4つ……いえ、私も一緒に食べさせてもらおうかな?
同じお皿を5つ用意して、それぞれに卵、大根、ちくわ、こんにゃくを乗せる。それから皿のふちにからしと。
味噌、どうしようか。好みもあるし、運ぼう。テーブルに乗せて自由に使ってもらおう。割りばし5つ。茶碗にご飯をよそってテーブルに運ぶ。
「どうぞ。味噌は好みでどうぞ」
テーブルの真ん中に、チューブ入りの調理みそを置く。形はケチャップのようなもの。キャップの色は黄色で、中身はこげ茶色。ソース類と間違えそうだけれど、よく見ればゴマが入っているのが分かる。
これを、マヨネーズのように料理にかけて使うのだ。名古屋の家庭の定番グッズ。味噌カツだって、味噌田楽だって、わざわざ赤みそと砂糖ととか混ぜてそのために味噌を作る家庭は今はほとんどないんじゃないかな。調理みそも何種類も出ているし、味のバリエーションも豊富だ。ピリ辛、減塩、ゆず風味……など。
「おいしそう!いただきます!」
「ご一緒させていただいても?」
4人かけのテーブルに椅子を1つ引き寄せる。
「も、もちろん!大歓迎です!伝説の錬金術師様とご一緒できるなんて光栄ですっ!」
って、社長がおかしなことを言いだした。苦笑いすると、社長がはっと口を押える。
「あ、いや、もちろん、ふるピョンは変わらなくて、ずっと素敵な振るピョンで、エリクサーを作れる能力があろうとなかろうと、僕には、その、いつでもまぶしい存在で……」
いや、さらにおかしなことを言いだした。
聞いていない間に、私のキャラクター設定がどんどん追加されてません?
「とにかく、一度体の中に魔素を入れないことにはダメってのは分かった。そのあとは体から魔素が排出されない限り、カフェオレ飲めば万度でもまよくは復活するってことだよね。いや、で、その魔素……使い終わった二酸化魔素って、どの頻度で排出されるとかはあるの?」
「どうでしょうね。いわゆるMPの回復が5分で1とすれば、5分で魔力1分の魔素が体内に入り、二酸化魔素が排出されると言うことじゃないでしょうか」
留さんの言葉にエリさんが絶望的な顔をする。
「それって、一晩寝ると魔力が回復するっていうなら、一晩で魔素が体から抜けちゃうってこと?ベーゴマから頑張って魔素を体に取り込まないとっ!」
「いえ、魔力のままなら体から抜け出ることはないので、普段の生活では魔法を使わないことですよ。ふるちゃんのカフェオレを飲める前に魔法を使うか、魔素のある場所で魔法を使うかするんです」
エリさんが絶望的な表情を変えない。
どもいつもありがとうございます。
今回より、あとがきに別作品の番外編の行き場のない作品をちょろりと顔出しします。タイトルに「**」印ついてるところにのせときます。ええ、何やってんだって感じですが、自宅にいる時間が長くなっている人もいるとおもうので、暇つぶしに。そう、暇つぶしになればと思いまして。
もう、あとがきとはなんぞ?の域に到達している。
いいですか、あとがきは自由です。規約違反はしていません。それから、読者にも「読む、読まない」の自由があります。
というわけで、こういうのも大好きはぁと。という人に向けて書いてます。
あ、これ、別作品の主人公が、異世界に飛ばされた妹を探してるんだけど、その妹はその時どうなっていたかっていう番外編ですが、珍しく三人称視点で進めております。これ単体で読めます。
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な、なんだこの可愛い生き物は……。
冒険者として12のころから男達の間でもまれて生きてきたルークである。
もっと言えば、父親と肝っ玉母ちゃんとの間に4男の末っ子として生きてきたルークである。
まぁつまり、なんだ。家庭的にも、男に囲まれて生きてきた。
唯一親しかった女性と言えば、母親。元冒険者。二つ名持ち。狂騒の月と言われていた、まぁ怒らせちゃ駄目だという種類の人間である。
次に会話をした数の多い女性は、冒険者ギルドの受付嬢である。
元冒険者であり、冒険者を引退した後に受付嬢となった、いわば……小型版母親と言えばよいだろうか。
あいにくと、ルークの生まれ育った町は、過疎化が進み、唯一の産業がダンジョンである。冒険者は多いが、一般人は少ない。
父母は元冒険者ということもあり、冒険者相手に食堂兼宿屋兼アドバイザーなる仕事をして生計を立てている。
……時々ダンジョンに”遊びに”行くこともある。大抵何やら謎のお土産を持って帰ってきている。
まぁ、そんな環境でもあり、ルークは、親が遊びに連れて行ってくれるところはダンジョンと決まっていた。
0歳の時は母親に背負われ。
1歳になると父親に肩車され。
2歳になると、兄たちの後ろを必死について回り。
3歳になったら、剣を持ってダンジョンへと付いていった。
4歳になったら、一人で勝手にダンジョンに行って親にしこたま怒られた。
10歳になったら、ポーター……荷物持ちとして、冒険者パーティーについてダンジョンに潜り始めた。
そして、12歳、冒険者登録できるようになったらすぐに冒険者になった。
そして、ダンジョンに来る日も来る日も潜率漬けて20歳の誕生日を迎えたこの日。
ついに、兄たちにもなしえなかった、ダンジョンの86階層単独踏破を成し遂げたのである!
まぁ、兄たちが単独踏破できなかったのは、親にルークの子守を頼まれ、いつもルークが引っ付いていたからなのだが。
そして、兄たちに引っ付いてなんども86階層まで来ていたからこそ、S級冒険者でも難しいと言われている単独踏破をわずか20歳のルークが成し遂げることができたのだが。
本来ならば、単純に喜び、人に自慢すべきことを成し遂げたはずだが、今、ルークは戸惑っていた。
何故なら、今まで見たこともない可愛い生き物が、86階層の転移魔法陣の前に座っていたからだ。
「あなた、誰?」
可愛い生き物がしゃべった。
人間の言葉をしゃべっている。
ぼやーと可愛い生き物を見つめるルーク。
「言葉、通じてる?もしかして、通じないの?」
可愛い生き物が立ち上がり、スタスタとルークの目の前に歩いてきた。
「おーい、見えてる?私、幽霊とかになってないわよね?」
ひらひらと、腕を目いっぱいのばしてルークの目の前で手をふるかわいい生き物。
可愛い生き物が腕を組んだ。
「まてよ。私が幽霊じゃなくって、この目の前の人が幽霊って言う可能性も……」
可愛い生き物がずさささっと、後ろに後ずさる。そして、そのまま転移魔法陣の上に足が乗る。
「危ないっ」
思わず手をつかんで転移魔法陣から助け出そうとして、ルークは可愛い生き物と一緒に転移されてしまった。
ああ、やっちまった。と、ルークは思った。
86階層にある転移魔法陣は、このダンジョンのボス部屋へとつながっている。
ボスのはSSクラスのモンスターだ。流石に、ルーク一人では倒すことはできない。
そして、逃げ出すための装備も、不足していた……。
「ちょっと、手、放してよっ」
へ?
あ?
「え、ご、ごめん」
可愛い生き物に言われて初めて、自分がずっと手をつかんでいたことに気が付き慌てて手を離すルーク。
「あーあ、どんな力してんのよ。赤くなっちゃったじゃないっ」
可愛い生き物……いや、もしかしたら、これが女の子というものだろうか。
まさか、ボス前の部屋に1人で女の子がいるなんて考えたこともなく、ルークには何か人の形をしたモンスターとか精霊とか別の生き物なのかと思ったのだが。
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続く。
はてさて。名古屋情報はしばらくお休み。
理由ですか。愛知もコロナがね、ちょっとね、やばい地域なんだ。
名古屋に興味を持ってもらうようなこと書いてもさ、実際今は名古屋に来ないで!としか言えないから……。来ちゃダメ。
てなわけで、しばらくあとがきはこんな感じ。(無理にあとがきを長くする必要はないと、誰か教えてやれ)




