表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【書籍化】カフェオレはエリクサー ~ダンジョン付き喫茶店で今日も店主は万能薬を作り出す~【WEB版】  作者: 富士とまと


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

22/195

涙の理由

 二人とも足がふらふらと……。

「だ、大丈夫ですか?何があったんですか?座ってください」

 近くのテーブルを進める。

 留さんはサファルさんを追いかけて店を出たんだけど、それから一体何があればこんなに疲れ切った感じになるの。

 顔色は悪いし、目の下にクマができてるし……。

「ああ、すまない、驚かせてしまって。コーヒーをもらえると助かる。サファルからエリクサーだって聞いてるからね」

 エリクサーというのはよくわからないけれど、何かしてあげたくて急いでコーヒーを入れようとカウンターの奥へと向かおうとして、ドアの前に立ち尽くしているサファルさんに気が付いた。

 まさか、歩けないほどの状態?なんでずっと立っているんだろうか?

「サファルさんもコーヒー飲みますか?」

 ふら、ふら、ふらと、ゆっくりとサファルさんが私に歩み寄ってきた。

「かわ……」

 かわ?

「かわいい……」

 サファルさんが私の目の前で立ち止まる。

「かわいいーっ!」

 サファルさんの大きな体が、私を抱き上げた。

 頬っぺたに頬っぺたくっつけられてぐりぐりぐりっと。

「お前、何者だ!ふるピョンを離せ!」

 社長が立ち上がり、サファルさんに指を突き付ける。

「ふるピョンがかわいいのは同意するが、かわいいは崇めるものであって、触れるものではないっ!」

 崇めるとか、社長、変なこと言い出した。っていうか、ちょっと、その前に、サファルさんのコスプレ姿とか驚かないの?

 っていうか、もしかしなくても今の私もピョン属コスプレみたいなものか。違和感なさすぎ……?

「うお、そ、そうか?」

 社長の言葉が正しいのか確認するように、サファルさんが留さんの顔を見た。

 どうやらサファルさんと留さんにはそれなりの信頼関係みたいなのが構築されてるように見える。けど、まって、崇めるものとかそんなのないからっ!

「うん、ここだと、むやみに女性に触れると警察沙汰だ。えーっと、犯罪者な」

「は、犯罪……者……皆に英雄と称えられる、S級冒険者の俺が……犯罪者に落ちるのか……」

 ガタガタと震えながらサファルさんは私を下ろし、そして、大きな体を縮めて頭を下げた。90度なんてもんじゃない。160度は下げた。

 ……体柔らかいですねぇ。

「すまん、知らなかったと言い訳するわけではないんだが……許してほしい」

「あの、大丈夫です。えーっと、コーヒー入れますから、座ってください」

 サファルさんに声をかけ、それから社長に顔を向ける。

「私のために怒ってくれてありがとうございます」

 どう考えても筋肉隆々の2m近くあるサファルさんは強そうだ。おまけに背中には剣、服装は戦士だか剣士だかっぽい鎧という怪しいいでたち。

 ちょっと近づくのも怖い人間に、私のために立ち向かってくれた。お礼を言うのは当然だよね。

「ふるピョン」

 社長のつぶやきに、サファルさんが頭をあげる。

「ふるピョンという名前までかわいい」

 いや、違う。古田瑠璃だって言ったはず。

 ふぅっと、小さくため息をつきながら、パーカーのフードを外し、ジッパーを下げる。

「「ああっ!」」

 サファルさんと社長が同時に声を上げた。

「気に入りませんでしたか?」

 え?まさか、パーカー脱いだことに対してそんな悲しそうな顔をしてるんですかね?

 サファルさんに至っては涙目ですけど……。

 ……気に入る気に入らないということでなく……というか、自分じゃ着たらいったいどんな見た目になっているのか確認のしようもないですし。

「汚すといけないんで」

 へらりとごまかすように笑って、パーカーを軽く畳んでカウンターの上に置いてコーヒーの準備を始める。

 ちょっと、社長もサファルさんも、悲しみい顔してパーカーを見つめ続けるの辞めてくれないかな……。


こんにちは。いつもご覧いただきありがとうございます。


感想楽しみにしています。ありがとうです。

レビュー……はいつかつくといいなぁ。

ブクマ(なろうの機能を使ってお気に入り)ありがとうございます。励みになります。

評価も楽しみにしています。感謝です。


どうか、優しい皆様にいいことがありますように。(*'ω'*)


幸せ、幸せ、みんなの元に、とんでいけー


次回予告。

簡単な喫茶店の見分け方。……あとがきの予告をする変な小説になっておる。


ああ、そうだ。あとがきが嫌いな人と好きな人の両方存在するということは知っています。

作品によって、そのあたりは使い分けるようにしています。

真面目な作品には極力あとがきまえがきを入れないようにしています。


この作品は明るく楽しく名古屋モーニング愛を伝えたくて書き始めたんで、あとがきいらないとか、あとがき邪魔とかいう方には申し訳ないんですが、このままこのスタイルであとがき書いていきます。


(*'ω'*)


おっと、同人誌即売会について補足説明。

いわゆる「コミケ」っていう名前で広がっているかな。

ああ、あとゲームショーとかモーターショーを想像してもらえばいいかな。

コミケは基本的には趣味人が同人誌やグッズをフリーマーケットのように小さなブースを借りて売るんだけど、企業ブースという枠がありまして。

新しいゲームの宣伝だたり、物販だったりするんだけど、通常手に入らない「限定品」目当てでとにかくすごい並ぶ。無料配布グッズも色々もらえる。

企業によって色々だけれど、団扇は定番。夏コミは暑いんで。あとはノートとか、PRDVDとか、なんか色々です。


出版社も参加してますよー。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=502339799&s
― 新着の感想 ―
[良い点] ふるぴょんがかわいいねー。今後の展開が楽しみ!
[良い点] 乁(·ロ·乁)シャ……社長は、別に(汗)お菓子げなこと、言ってないよ? 真実だよ??•́ω•̀)? TRUEだよ|( ̄3 ̄)|??ぅん♪♪
[良い点] ほのぼのと続いて、裏で何か話が進んでいく感じが好きです あと喫茶店の見分け方が気になって眠れません、続きを楽しみにしています
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ