魔法の
「あの、エリーゼさんにもカフェオレ入れてきますね!」
魔法でカフェオレ入れるの、もう一度してみたい。楽しいんだもの。
「あー、うん、分かった。あとは楽勝だと思うし、エリーゼと外で待っていてくれてもいいよ。退屈なら見に来てもいいし」
エリさんが階段の中腹で振り返って手を振ってくれた。
エリーゼさんにカフェオレ入れたら、見に行こうかな。
みんなが魔法を使ったりして戦っている姿を見るのも楽しいし。
社長……かっこいい姿、もうちょっと見たいなぁって。
ああ、私ったら、なんだかんだいって、ゲームはあまりしないけれど、ゲームの画面とか見てるのは好きなんですよ。
キラキラって光ったりずばーんって爆発したり、エフェクトとか見ていて飽きませんよね?
……あまりゲーム会社に勤務しているときにも賛同は得られませんでしたが……。雪の結晶とかずっと眺めていても飽きないみたいな。
うーん、ゲームしている方が楽しいそうです。
キャラ推すほうが好きだそうです。
まぁいいですよね。楽しみ方はそれぞれです。
階段を下りて1階へと戻る。
建物の外でも魔法って使えるのかな?
使えないかもしれないから……いや、スタッフの人が頑張ってキッチンステージを運んでくれるかもしれないけれど、大変だろうからここで作ったほうがいいですよね。
えーっと、メニューをイメージして。
「ステータチュオープン」
ぐふ。また噛んだ。
涙目。
誰にも聞かれてなくてよかった。ステータシュ、違う、スエータス、……ああ、うまく言えない。
口に出して言うと結構難しい単語ですよね?ね?
目の前に半透明の映像のメニューが浮かび上がる。
「えーっと、エリーゼさん、何がいいのかなぁ?あー、最近はみなさんカフェオレの注文ばかりなんですよね。カフェオレでいいのかな?」
メニューに触れると、ページをめくることができる。
アフタヌーンサービスのページ。
ゼリー、ホットケーキ、トースト、アイスクリームから選べる。
「うーん、アイスクリームつけましょうか」
ホットケーキやトーストだと、お腹が空いていないと食べるの大変だけれど、ゼリーやアイスならするするっとお腹に入るよね。
アイスなら、カフェオレに浮かべて飲んでも美味しいですし。
よし。そうしよう。
メニューのカフェオレの文字に指を伸ばす。
触れると……といっても映像なので触った感覚はないんだけれど、yesを選択。
それからアフタヌーンサービスのアイスクリームも選択。サービスなので、0MP
カフェオレは450MP。単位は違うけれど、喫茶ふるるのメニューと値段は一緒。
ぴかーと光って再びキッチンが現れる。
そこでいつものようにカフェオレを入れ、それから冷凍庫から業務用のアイスの容器を取り出し、ガラスの器にアイスを盛り付ける。
ウエハースをさしてサクランボを飾りたいけれど、ちょっと難しいので。生クリームを絞って、ココアパウダーを振りかける。
「よし。できた。魔法のアイスクリーム」
魔法のモーニング。
あ、そうだ。忘れてた忘れてた。
コミカライズの第二話そろそろ更新されるのでは?
さて。
えーっと、うーんと、モーニングの話ね。
割と最近はネット検索で店の情報を調べて「行きたいなぁー」とつぶやいて終わることがあります。なかなかぁ、こう行けないよね。果てしなくたくさん店あるしさ。
だいたい、喫茶店以外でもモーニングあるしさ。
中華料理屋のモーニングとか。
もちろん、メインはトースト。
カレー屋のモーニングとか。
もちろん小倉トースト。
いいんだよ、そんな世界で。
あ、この間たこ焼き屋のモーニング行った。
当然トースト。
たこ焼きはモーニングに出なかったよっ!




