コーヒーMP400 カフェオレMP450
あとがきも見て
こくりと、カフェオレを一口飲む。
「あ、おいしい」
みんなにも飲ませてあげたいな……。
ごくごくとカフェオレを飲み干すと、なんだかとっても元気になった気がする。
「パワーチャージ完了!」
なんて、ちょっとゲームっぽいセリフを口にして、周りをきょろきょろ。
聞かれた?恥ずかしい。ああ、スタッフさんが周りにいっぱい見えない場所にいるなら誰かには聞かれてる。
いや、でも、元気になったし。せっかくだからゲーム楽しみます。
まずは、そう、皆にも飲ませてあげたい!
手に持っているカップとソーサーをどうしようかと悩んだ末に、地面に置かせてもらう。台も何もないので……。
えーっと、まずはメニューを出すんだよね。魔法メニュー。
「ステータシュ、オープン」
うっ。また、噛んだ。
恥ずかしがって言うから噛んじゃうのかな……。
目の前の空間に現れる喫茶ふるるのメニューみたいな画面。
えーっと、留さんと社長とエリさんにカフェオレを作りたいんだけど。1つ作るとキッチンは消えちゃうよね。一度に3つとか作れないのかな?
と思ってメニューを見ると、数を指定できそうな欄があった。
「おお、これでいいのかな?」
カフェオレ MP450 のとなりに×3と入力。
ふふ、ゲームっぽい。いや、ゲームなんだけど。
createと出た。
yesの文字に指を伸ばす。
ぴかーと光って、再びキッチンが現れある。
「本当にすごいなぁ。あ、これって、もしかして現れたり消えたりしてるんじゃなくて、洞窟の壁や床と同化する映像を写していて見えないようになってるだけで、ずっと存在してるとかなのかな?」
んーと、首をかしげる。
そこにコロがついてて、スタッフがよいしょよいしょと押して移動させてる?
と。そういういろいろな裏側を考えるのは野暮ってものよね。ゲームの世界に入り込んじゃった、すごい、魔法だ、わーと、純粋に楽しまなくちゃ。
手品だって、種を暴こうなんて思いながら見るよりも、単純に「すごーい」って目を輝かして見てる方が絶対楽しめるよね?
と、いうわで、とりあえずカフェオレを作ろう。魔法のキッチンで。
魔法のキッチン。ふふ、素敵な言葉。
2杯のカフェオレと1杯のミルク多めのエリカちゃんようカフェオレを、お盆の上に乗せる。
「あ、キッチンが消える前に!」
砂糖を入れる。
留さんも社長も、いつも砂糖はスプーン2杯だったよね?エリカちゃんにも2杯。くるくるとかき混ぜ、完成!
お盆を手に持ったところで、キッチンが消えた。
周りは洞窟。
お知らせ。
コミックブースト様(https://comic-boost.com/)で
「カフェオレはエリクサー」の漫画版連載スタートします!
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2/16(火)スタート!
「カフェオレはエリクサー~喫茶店の常連客が世界を救う。どうやら私は錬金術師らしい~」
原作 富士とまと 作画 わた・るぅー キャラ原案 紫藤むらさき
『喫茶ふるる』に突然現れたのは、鎧と大剣を身に着けたS級冒険者…!?「なろう」発、ほのぼの異世界ファンタジー!
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楽しみ。ふふ。私がたぶん一番楽しみにしてるよ。




