ツンデレとは……
「えーっと、なんだったかな、キラキラ輝く未来の希望、異世界セージョ!これ以上の汚染は許しません、浄化いたしますだったかなぁ?繰り返し言うから覚えちゃったわぁ。でも、動きはまだ覚えられないのよねぇ」
あれ?もしかして何かのアニメのスティックをまねたのかな。
「あ、あれは、私じゃなくて、エリカだからっ!か、勘違いしないでよね!」
エリちゃんが真っ赤になっている。
「そうそう、エリカの体に覚えさせるって、特訓してるわよねぇ」
そう。エリちゃんが繰り返しポーズをとっているんだ。エリカちゃんのために。
「エリカちゃんのためにいろいろ考えてるなんて、優しいですね、エリさん。エリカちゃんと一緒に私も話ができるように、見せてもらってもいいですか?」
エリカちゃんに切り替わったときに、こういうポーズだよね?と話題を触れたらいいなぁ。最近の小さな子の好きなアニメとか知らないんですよね。私が小さいときは、セーラームー○一色で、皆「月に変わってお○○よ!」とかポーズ決めてたなぁ。あ、もちろん火星派とか水星派とかいろいろでしたけど。
「し、しかたないなぁ、エリカのため、エリカのためだからね?べ、別に私が好きなわけじゃないんだからっ。いい?よく見てよ?足の動きにもこだわりがあるんだからね?手の大きな動きに惑わされないでよっ!」
と、エリちゃんが片膝をついてしゃがみ、両手をクロスして頭を下げた。まずは顔を上に上げ、そして両手を広げて立ち上がる。
「キラキラ輝く未来の希望――異世界セージョ!」
ビシィっとステッキを持った右手を体の斜め後ろに伸ばし、右手をあ、注目するのは足元だっけ、あ、見る前に動き始めちゃった。
「これ以上の汚染は許しません、浄化いたしますっ!」
ビシィと、第二のポーズを決める。当然、ステッキは敵につきだす形。……って、あれ、また足元見るの忘れちゃった。
「ふっ、どう?」
ちょっと頬を紅潮させながらエリちゃんが尋ねた。
「かわいくってかっこよかった~」
パチパチと拍手をすると、どや顔になる幼女。かわいい。ふふ。もしかしてエリさんの人格もエリカちゃんよりは年上だけれど、実際は中学生くらいなのかもしれない。あれ?でも。享年は33歳って言ってたっけ?いや、まぁ、それも本当か分からないし。
「でも、ごめんね。足の動きまで見ることができなかったの……もう一回見せてくれる?」
「仕方ないわね。そこまで言うんなら、見せてあげてもいいけど……って、あ、エリカ、ちょ、もう起きるの?ああ、ふるちゃん、また今度見せてあげるっ、ごめんね……」
エリちゃんからエリカちゃんに切り替わったようだ。
いつもご覧いただきありがとうございます!
エリ……ふふふ、まぁ、元がオタクだからね……ふふふ。
んーと、名古屋情報本日も取りあえずなしだわさ。リクエストよろしく。
板東英二とゆで卵の話をしてくれと言われても困るけれど。
中日ドラゴンズの話も困るけれど。
名古屋グランパスの話も困るけれど。
えーっと、そうそう、そろそろ入荷のある本屋には並んだんじゃないかしらね?
並んでなければ、入荷なしなので、注文するか通販するか他の本屋に行くか……ご飯を食べるか




