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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約6年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

乙女ゲーにゾンビ発生させたのは私です

作者:しらぷぅ


 小説の中では私達の存在は雲のように高く、人物の全てを見れると言っても過言ではない。第三者目線だからこそ安心して読めるのだ。

 けれど本当の私達は雲でも神でも太陽ですらない。事件や怪奇現象が起こった時、瞬時に「犯人はアイツじゃないのか」とか「動機は」だなんて考えられない。

 つまり被害者にとっては一瞬の出来事でしかないのだ。今の私にはそれが痛いほど分かる……本当に痛いのだけれど。

 私の腹に刺さっているのは包丁、刺しているのはウザイくらいに可愛がった頭脳明晰で容姿端麗、簡単に言えば完璧な従兄弟。

 完璧な従兄弟とは言え、生まれて直ぐに両親がいなくなった為母親の愛情も父親の優しさも受けていない、誰かに頼ることを知らない点では不完全だ。

 ほら、動機なんて見当もつかない。けれど私は知らず知らずの内に彼を傷つけてしまったのだろう。

 それにしても腹を刺されるのはこんなに意識が残るのか。もう少し上を刺してくれればよかったものを、身長なら相手の方が6cm高いのだ。

 もう思考がままならない。なんでこの子は泣いているのだろうか。


「なんで、泣いてるの」


 今だって私の指先は彼の大粒の涙で湿っている。嗚咽を堪える素振りも見せずに迷子の子のように泣きじゃくっている。そんな殺人犯があるか。

 __ああ、何だかもうどうでもいい、眠い。誰だよ死ぬ時は人生で一番楽だとかほざいたの。


「一緒に死んだら、次に生まれ変わることがあるとき、近くに居られるんだって……前にどこかで見た」

「は、うそ。完璧な人でも、そういうの……」


 途端に抗い難い眠気に襲われた。そして私はそれに飲み込まれるように意識を落とした__。

 __筈だったのだが、神は人間の使い回しが荒いのかと言う速度で転生した。凄い速さだった、ご飯に卵をかけられないくらいの速さだった。


「色々と物申したい……そういや誰かに殺された系転生と言えばチートが付き物だと思ったんだけど」


 世界観的にここは夢に見たゲームの世界だと思う。こういうのってさ、『主人公がモテる』『主人公チート』『スライム可愛い』が鉄則だよね。

 なんて思ってたけど、そもそも主人公が誰か分からないし私は神からの愛も詫びも何も無いしスライムいないし。

 あ、唯一感謝することは美男美女が多いこと。それだけ。
大雑把なデータ
前世の、いつかの記憶
前世
2019/05/06 22:34
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