第21話 ざわつくギルド
俺は城門警備の男から見えないところまで離れた。
高速で走って城門を駆け抜ようとしたが、それでは衝撃波で男や城門が大変なことになりそうだ。
だから俺は城壁の上から侵入することにした。
無事城内に侵入することが出来た。
まずは武器調達からだ。いや、その前に金が必要だ。
(金ならアレを売れば問題ないな。)
俺は街の人に道を尋ね、ギルドに着いた。
ニャザール村とは比較にならないほど立派な建物だった。
中に入り受付に行くと赤髪のショートヘアの美少女が元気に挨拶をして迎えてくれた。
「こんにちは! はじめての方ですよね?」
「ああ。素材を売りに来たんだが。」
そう。あの森で魔物を狩りまくったおかげで魔物の素材が大量にアイテムリストに詰まっている。
「どういった素材でしょうか?」
「どういった...、いろいろだな。」
そう言って俺はアイテムリストの素材を全て出した。
山積みになったそれを見てギルド中の誰もが驚いた。
ざわざわと騒がしくなるギルド内。
「こ、これ全部ですか?」
「ああ。いくらになる?」
「ちょっと量が多いので鑑定に2時間ほどかかります...。」
「2時間か。 わかった急いでくれ。」
「はい!すぐに取り掛かります!」
「あ、ひとつ聞きたいんだが、魔法書はどこで手に入るんだ?」
「魔法書ですか。魔法書は基本的に貴族しか所有できないですよ。それにこの国で持っているのは国王様くらいだと思います。」
「そ、そうか。わかった。」
俺は「あいつ何者だ!?」みたいな視線をみんなから向けられながらギルドを出た。
国王しか持っていないというのは厄介だ。東帝国での出来事を全て話して魔法書を見せてもらうか。
いや、面倒だ。 そんな暇はない。 さっさと魔法を覚えて強くならなきゃいけない。
俺は国王の家に侵入して魔法書を盗むことに決めた。
国王の家はどっちだ...って聞くまでもないか。アレだろう。
街のどこにいても見える立派な城。あそこに魔法書があるに違いない。
俺はその方向へ向かった。




