偶然に起きたことは、まるでキセキだった!?
僕の好きな女の子は、とっても笑顔が似合う子でね、、、!
彼女が笑うと、、、?
周りの空気も変わってしまうかのように、、、。
とっても穏やかな優しい時間が流れるんだ。
みんなが彼女の笑顔に癒されて、優しい笑顔の輪が広がる、、、!
そんな感じの女の子なんだよ!
僕は遠くから、彼女を見ているだけ、、、。
僕から彼女に話しかける事もない、、、!
僕なんか、、、?
彼女にふさわしくないと思うから、、、。
▼
僕の名前は 『島崎 海翔』高校2年生だ!
彼女の名前は 『赤崎 あいら』同じクラスの女の子。
僕と彼女は同じ空間にいるのに、、、。
話す事も目を合わす事もほとんどない、、、!
僕からしたら彼女は遠い存在なんだ、、、!
僕はこのまま、赤崎さんと話すらする事もなく卒業して行くもの
なんだろうとこの時の僕は、思っていた、、、!
なのに、、、あんな事が起きるなんて、、、!
*
僕はその日、放課後屋上に行くことになった、、、!
先生に、宿題を忘れた罰で屋上の掃除をしろと言われたからだ、、、!
僕が屋上に行くと、、、?
そこには、赤崎あいらがいた、、、!
『えぇ!? ここで何してるの?』
『島崎君こそ! こんな時間に屋上で何してるの?』
『宿題を忘れたから、先生が罰で掃除しろって言われて、、、。』
『ふーん! そうなんだ!』
『赤崎さんこそ! ここで何を、、、!?』
『・・・ちょっとね、、、?』
『・・・あぁ、そう!』
一瞬だったけど、、、何か見えたんだよね、、、?
赤崎さんが咄嗟に何か隠したモノが、、、。
でも、僕は何も見なかった事にした、、、!
だってこうして! 赤崎さんと少し話せたから、、、。
▽
それからというもの、、、?
僕と赤崎さんは放課後、よく屋上で会うようになった、、、!
僕も赤崎さんも、同じクラスなのにお互い話したことがなかったから
少し初めの方はぎこちなかったけど、、、?
赤崎さんのあの優しい笑顔が僕の心をほぐしてくれた、、、!
『島崎君って? 仲がいい友達って誰?』
『僕の仲がイイ友達は一人だけいるよ~! 池崎くんかな? 彼が僕と
仲良くしてくれているだけなんだと思うけど、、、?』
『へーえ、島崎君のそう言うところ、なんかいいねぇ~!』
『・・・えぇ!? どういう事?』
『謙虚って言うのかな? そう言うところだよ~』
『・・・あぁ、ううん。』
赤崎さんって、僕の赤崎さんの印象そのままで、、、。
いや? それ以上だったな。
やっぱり、彼女は素敵な女の子だったよ!
▼
でもある時、、、!?
僕は彼女の見てはいけないモノを見てしまった、、、!
僕がいつものように屋上に行くと、、、?
赤崎さんが倒れていた!
『赤崎さーん! 赤崎さん聞こえる? 僕だよ! 島崎だよ!』
『...あぁ、ううっ、島崎君、、、? 』
『直ぐに、救急車呼ぶからね!』
『ダメ! 呼ばないで! 少ししたら良くなるから、、、。』
『えぇ!? こんな事よくなるの、、、?』
『まあね!』
『......』
赤崎さんは、僕に赤崎さんのカバンの中に入っている小さなポーチを
取って欲しいと頼んできた。
僕は素直にそのポーチを取って赤崎さんに渡す、、、!
中には大量の薬が入っていた。
『これって、、、?』
『そう! 私、病気なんだ!』
『...病気?』
『そう! 心臓の移植しないといけなんだって、、、!』
『えぇ!? じゃ、、、。』
『私、どれぐらい生きていられるんだろう、、、?』
『・・・そんな!?』
『今はまだそこまで悪くないけど、、、? これからどんどん悪くなって
いって、そのうち病院でずっと寝たきりなるんだろうな...。』
『そんな言い方しなくても!』
『でも、本当の事だよ!』
赤崎さんは、何時もみたいに僕にニコッと笑いかけた!
▽
次の日、、、。
僕は臓器バンクに入る事にした。
僕の心臓が赤崎さんに合うのか調べてもらった!
そしたら、僕の心臓は赤崎さんに適合するみたいだ!
僕は覚悟を決める!
赤崎さんは、次の日から病院に入院する事になった。
心臓の調子が悪くなってきたから、、、。
そして僕は、、、。
『あいらちゃん! 貴女にあった心臓が見つかったわよ!』
『えぇ!? 本当なんですか?』
『良かったわねぇ~あいら!』
『これで、治るのよ~!』
『うん。』
*
手術も成功して、心臓も拒否反応もなくあいらちゃんに馴染んでいった、、、!
『でも、この心臓、、、懐かしい感じがあるわ!』
『・・・そう言えば、、、? 島崎君元気かな、、、?』
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