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嘘つき女神と0点英雄  作者: 海蛇
6章.エルセリア王国編2-お姫様スクランブル!-
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#1.馬車旅はやっぱり辛い


「こっちだ!」

「は、はいっ」


 彼は、ひたすらに逃げていた。

傍らには、まだ幼さを残す美しい姫君。

か弱いお姫様との逃避行である。

都合よく馬車を見つけ、一気に飛び乗った。


「居たぞ! 馬車に乗ろうとしている!」

「なんとしても止めろぉぉぉぉ!!」

「うぉぉぉぉっ、待てぇぇぇぇっ!」


 追いすがるは、鉛色の鎧を身に纏った城兵軍団。

恐ろしい形相で彼らの元へと走っていた。


「は、早く出してくださいっ」

「お、おうっ」


 姫君に急かされるがまま、青年は馬に鞭を入れる。


《ヒヒヒーン!!》


 いななき声をあげ、走り出す馬車。

それでもかまわず追い続ける鉛色の兵団。

しかし、徐々にその姿は遠くなり……


「ひ、姫様ぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


 一番最後まで追いかけていた銀鎧の老騎士をも振り切り、二人はほっと息をついた。


「なんとか……逃げ切りましたね」

「ああ、だけど……本当に良かったのかなあ」


 ニコニコと微笑むお姫様を前に、手綱を握る青年――カオルは「とうとうやっちまった」という、途方に暮れた表情をしていた。

遠くなっていく王城。

すぐに視界は平原地帯のそれ一色に染まり、緑の広がる世界の中、二人きりの馬車旅が始まった――




 二日ほど前の話である。

カオルとサララは、王城への馬車の中、ぐんにゃりとしていた。

馬車を取ってくれたコルルカ老の好意もあって貸し切りで、王城までまっすぐ進むだけの馬車ではあったが、カルナスからの道のりは退屈を極め、気だるい気持ちに支配されてしまっていたのだ。


「カオル様ぁ」

「なんだー?」

「今度長旅をする時は、釣り道具一式持って行きましょうね……」

「サララが持ってくれるならなー」

「私は針と糸を持つプロですから。竿の方はカオル様頑張って下さい」

「面倒くせぇなあ……」


 街道近くに流れる大河を見ながらに、サララはぼんやり「おさかな食べたい」と呟く。

カオルもまた、そんなサララの有様にため息をついた。

ホロから見える景色を見れば、ほとんど同じような風景ばかりが続く。

一面緑色。国の豊かさをそのまま示すかのような豊潤(ほうじゅん)な平野部も、馬車旅の友から見れば緑の砂漠であった。



 カルナスから一週間。

そろそろ夕暮れ時かという頃合いである。

今日はもう少しだけ走って、明日の昼前辺りには王城に到着できるか、という頃合いではあったが。

最初こそカルナスでの話題があった二人も、二人きり+御者という限定された相手しかいない空間で、次第に話す事もなくなってきてしまったのだ。

ベラドンナはというと、蝙蝠の姿のままホロの隅っこにぶら下がっている。

御者の人を怪しませないための配慮との事で、「変わったペット」という扱いになっていた。

蝙蝠形態は本人曰く「意外と快適」らしい。


「はー、いいなあベラドンナさん。私も空を飛べるようになりたいです」


 猫娘は空を飛びたいお年頃らしかった。

いつの時代も、人は空に想い馳せるモノなのか。

カオルはぷっと笑いながら、そんな乙女の言葉に反応した。


「今度は鳥になる呪いでも掛けられるのか?」

「やめてくださいよぅそんな事。私髪黒いんですから、カラスになっちゃう」


 可愛らしく頬を膨らませての反応。

冗談だと解っているのか本気で怒ってはいないのだろうが、それでもこのむくれた顔は愛らしかった。


「そういえば猫の時は黒猫になってたよな……あれってやっぱ、地毛の色が関係するのか?」

「そうですよー。だから、カオル様とベラドンナさんだったら茶色い鳥になっちゃいますね。ちょっと地味かなー」


 豆知識ですけど、と、ちょっと自慢げであった。


「まあ、ベラドンナさんは蝙蝠の方が可愛いかも知れませんが。意外と可愛いですよね、蝙蝠って」

「そうだな」


 再度、隅っこでベラドンナがキーキーと鳴いていた。

最初こそこの状態だと意思疎通は難しいかに思えた二人だったが、意外と話せなくてもなんとかなるものである。

今では二人とも「ああ、ちょっと嬉しいんだな」と、ベラドンナがテレテレしているのだと理解していた。



「そういえば、前から聞きたかったんだけど」

「むぇ? なんです? 3サイズと胸に秘めたる想い以外なら大体は教えますよ?」


 呪いの話になって、前々から気になっていたことを聞こうという気になっていた。

ずっと聞こう聞こうと思っていながら、サララに気を遣っていたり、色々あって聞く暇が無かったことである。


「サララが猫になったのってさ、どういういきさつからなんだ? その、悪魔に猫にされたっていうのは聞いたんだけどさ」


 胸に秘めたる思いはともかく、3サイズの方は気になったカオルであったが、今は置いておいて。

カオルは、とある獣人のお姫様が、この前の魔人に襲われて猫にされてしまったという話を聞いていた。

だが、サララはその場にはいなかったし、魔人について聞いても「初めて知りました」と首を傾げながら笑って返したのを覚えている。

本当にサララがそれを知らないのか、あるいは嘘をついているのかはともかくとして。

サララがどのようにカオルにそれを説明するのか、それが気になっていたのだ。


「んー、今まで聞かれないからどう説明しようかと思っていたのですが、ようやく聞いてくれましたか」


 だが、意外にもサララは「待ってました」と言わんばかりに明るい顔で、カオルの質問に受けて立っていた。

これにはカオルも驚かされたが、「教えてくれるのなら」と、サララの傍に寄っていく。

自然、内緒話のようにサララが耳元に囁く形になっていた。


「実はですね、私がハンターとしてある森の中を歩いていたら、変な館を見つけまして」

「ほうほう」

「不思議に思って尋ねてみると無人だったのですが、中からとてもいい匂いがするんですよ」

「なるほど」

「それで、ついお邪魔してしまいまして」

「ふむふむ」

「なんと、中には見た事もないようなご馳走が! お腹を空かせた私は、つい我慢できずそのご馳走をいただいてしまって……今思えば、あのご馳走は悪魔の罠だったのです! あわれ、悪魔の罠にはまった私は呪いをかけられ、猫の姿に――」

「ああ、うん、もういいや」


 とても酷い内容の話であった。

カオルをして「流石に騙されねーぞ」と呆れるほどに。


「えー、折角もっと聞かせてあげようと思ったのに~」


 そしてこの笑顔である。可愛らしく笑っているが、これに誤魔化されてやるほどカオルは美少女の笑顔に不慣れではなかった。

そう、サララとの二人の生活の中、カオルもいくばくか耐性がついたのだ。

あくまでサララ限定の耐性ではあるが。




「そんで、前に恩返しとか言ってたけどさ」

「あ、今その話を掘り返すんです?」

「いや、気になってたからさ。サララは、いつくらいまで俺と一緒にいるつもりなのかなって思ってな」


 最初こそ役に立たなかった猫耳娘だが、今となってはもう、カオルにとって掛け替えのないパートナーになっていた。

カオル一人では到底越える事の出来なかった物事も多く、それこそ『三倍返し』程度の恩など、もうとっくに返されていたように思えたのだ。


「なんか、ずっと恩返しするーって言ってたけど、それが気になってさ」

「うん? ですから、受けた恩の三倍分は一緒に居ますよ?」

 

 ばっちり返します、とはにかむサララはちょっと照れているようにも思える。

だが、それだけでは今までと何も変わらない。

具体的な何かを、カオルは確認したかったのだ。

この先もずっと一緒に居てくれるという、その確証が欲しかった。


「その、三倍って具体的にどれくらいなんだ?」

「んー、そうですねえ。あのままだと私は可愛い黒猫の姿のまま、むさくるしい男の傍で儚い猫生(じんせい)を終えていたでしょうから……まあ、人の人生の三倍くらいとして、カオル様の三代先くらいまでは見ててあげますよ」


 きゅぴーんと、今思いついたような事をのたまっていた。

この黒猫娘、割と行き当たりばったりである。


「三代先かぁ……お前、いくつまで生きるつもりなんだ?」

「むい? 軽く二百年くらいは生きるつもりですが?」


 生きる気満々であった。

この小さな身体のどこにそんな活力があるというのか。


「カオル様はご存知ないでしょうけど、猫獣人はとても長生きですから、大体普通の人の四倍くらいは生きます。あ、ご心配なく! 外見は今とそれほど変わりないですから! ちょっと大人びてスタイル良くなるくらいですから!」

「それ、俺がこのまま歳食ったら周りからロリコン扱いされるって事だよな……」

「あはは、大丈夫ですよ、今でもちょっとそれっぽいですし」


 カオル的に衝撃の事実であった。

まだ大丈夫だと思っていただけに、ショックは大きい。


「今ならまだ似てない兄妹で通せるって! 大丈夫だって!」

「せめて恋人同士で通せるって言えばいいのに、欲が無い人ですねぇ……はぁ」


 挙句ため息までつかれてしまう始末である。

カオルは途方に暮れた。



「――というか、カオル様って欲が無いですよね。無さ過ぎ」


 ずずい、と指を立てながらに、サララはぴったり、カオルに顔を寄せる。

キスでもできてしまいそうな距離ながら、カオルはこの猫耳少女の迫力に押され、そんな事を考える余裕もなくなっていた。


「そ、そうか……?」

「そうですよー。労働に対価は付き物。恩を売ったら売ったなりの何かを報酬として貰うべきです。もっとがっついてもいいと思います!」

「いや、今まででもちゃんと貰ってたじゃん」

「売ったモノに対して得られるものがみみっち過ぎるんですよぅ。村での日々はともかくとして、今回なんてベラドンナさん許してもらって、宿代がチャラになったのはいいにしても、それだけじゃないですかー。街中の子供を助けて、街を魔人の危機から救った、救い主様なんですよ? もっと色々感謝されるべきです!」

「お前、それ一歩間違ったら親切の押し売りになるじゃんよ」


 さすがにそれは迷惑行為というものなんじゃないかと、カオルは思ったのだが。

サララは不満そうに「何言ってるんですか」と、じ、とカオルの眼を見つめていた。


「いいですかカオル様。押し売りしてでも人に親切にしたいから、英雄を志望してらっしゃるんでしょう?」

「いやまあ、そうだけど……」

「私、カオル様が知る女神様の事とか、その棒切れの事とか全然解んないですし、なんで英雄を目指してるのかも解らないですけど――でも、人を助けたい、人の為になるような事をしたいっていうその考えは、とても立派だと思いますよ?」


 サララは、とても真面目な顔をしていた。

真面目に不満だったのだ。

カオルが、大好きなこの青年が、もっと評価されてもいいと思っていた。

だからこそのお説教。だからこその、可愛くない口調だった。


「だけど、それなら尚の事、頑張ったならその分要求していいと思います。相手が引くくらい、周りが嫉むくらいに貰っちゃってください!」

「でも」

「でも? まだ何かあるんですか? いいです、聞きますよ?」


 何か口を挟むようならこの有様である。

こんな時のサララは強い。

そも、カオルは口論において、女の子に勝てる自信など全くなかった。

特にこうなっている時のサララは、無敵とも言えた。

それでも、口ごもりながらなんとか言葉にする。しなくてはいけないと、そう思ったから。


「いや、その……いいのか? 俺が、そんながめつくなってもさ。お前は」


 うまく言えなかったけれど。

それでも、彼は聞きたかったのだ。

目の前のこの猫耳少女が、そんな自分でも受け入れてくれるのかを。

わずかの間キョトンとしていたサララは、しかし、言葉の意味を理解するや、ぽうっと頬を赤く染め、それでも視線を逸らさず、じ、とカオルの瞳を見つめる。

そうして小ぶりな胸を張って、自信満々に笑って見せていた。


「――何言ってるんですか。貴方のサララは、それくらいの人じゃないと自分の主人には認めませんよ?」


 解ってるんですか、と、全力で照れながらに直球をぶつけてくるのだ。

今までで見た中で、カオルにとって一番好みの仕草だった。最高に可愛いと思えた瞬間だった。

こんな顔でこんな事を聞いてしまったからには、カオルの気恥ずかしさも頂点を迎えてしまい。

二人して、無言のまま照れくさそうに視線を逸らしてしまう。


「そ、それに……報酬一杯貰えれば、美味しいごはんも、いっぱい食べられますし……ね!」

「ああ、そうだな……」


 誤魔化しにしか聞こえないその言葉さえ、カオルにはもう、どうしようもなく可愛らしく思えてしまい。

抱き締めてしまいたい欲求に駆られながら、それでも恥ずかしくてそれができなくて、なんとももどかしい気持ちの中、二人はそれ以上話す事も出来ず、時間ばかりが経っていった。


 微妙な雰囲気になっている中、ホロの隅っこにぶら下がるベラドンナばかりが一人キーキー、甘酸っぱそうに鳴き。

それを聞いた二人がまた、真っ赤になるのもセットで。




「あ、お城が見えてきましたよ」

「もう見えたのか? ちょっと早すぎねぇ?」


 最初にピンキーなほんわか世界から回復したのは、窓の外を見ていたサララの方であった。

しばらくの間無言のままなんとも言えない空気が支配していた馬車の中、ようやく空気が動いたように感じ、カオルも窓の方を見る。

まだ王城までは時間がかかるという話を聞いていたカオルは半信半疑だったが、サララの言葉に「本当かよ」と顔を近づけ、それ(・・)に気づく。


「……お、おおお」

「ね? 本当だったでしょ?」

「すげぇ、ほんとに、お城だ……」


 窓から見えるのは、遥か先の王城。

まだまだ遠くのはずだというのに、夕陽に照らされた白亜の城は、勇壮なる姿を惜しげもなく平野に晒していた。

現実では到底拝めない『お城らしいお城』の姿に、カオルは強い感動を覚えていた。


(ゲームの世界が、現実になったみたいな……いいなあ、こういうの)


 猫耳少女との馬車での旅すらファンタジーを感じられなくなっていたカオルにとって、この光景はそれだけで異世界を感じる、新鮮な空気となっていた。

自然、目が輝く。


「……ふふっ」

「今、笑ったか?」

「いいえ、なんでも?」

「そっか」


 そんなカオルの横顔を見て、サララは何を思うのか。

いつもの可愛らしい微笑みとは違った、大人びた優しい笑みを見せながら、カオルと二人、窓の先の王城を見つめていた。



「でも、久しぶりですねぇ。王城に行くのって」


 ひとしきり感動したカオルの様子を見て、サララはしばし黙っていたが。

やがてまた、話を振るように語りだす。


「サララは、王城に行った事があるのか?」

「ええ。子供の頃、一度だけ。おと……父の用事で連れられて、行ったことがあったんです。まあ、その時一回きりだから、案内とか頼まれても困りますけどね」


 それとなく馬車の失敗を踏まえてか、サララは調子に乗ることなく、さらりと説明するにとどめていた。


「なるほどなあ……兵隊さんも一度だけ登城した事があるって言ってたし、案外普通なのかな?」

「普通というほど普通ではないと思いますけど……王城に入るの自体はそこまで難しい事じゃないかなあ。この国のお城なら、用事があれば身分に関係なく入れてくれますから」

「王様って、やっぱ偉そうなのか?」

「まあ、国で一番偉い人ですからね。そりゃ偉そうですよ」


 やはり王様は偉いらしいと聞き、カオルはしきりに感心する。

感心する意味などないのだが、やはり王様は王様なりに偉いのだ。


「そんな偉い人と会えるのか。俺も出世したもんだなあ」

「ふふっ、そうですねえ」


 国で一番偉い人と会える。

それがカオルにとって、一種のステータスのようにも思えたのだ。

こう、物語の英雄らしい、一つの出来事をクリアするような、そんなゲームチックな気持ちにさせてくれる、日常の中のちょっとした事件。

この時のカオルはまだ、そんな風に思えていた。



「兄ちゃん、お嬢ちゃん、そろそろ暗くなるからよ、近くの衛兵隊野営地まで行って、そこで野宿になりそうだ」

「あ、解ったよ」

「解りました。今日もお疲れ様です」

「ははは、明日の昼頃……いや、それより前には着けると思うんだ。最後の野宿だと思ってさ、我慢してくんな。野営地がある分、今までよりマシだからよ」

「助かるよ。ありがとうな兄ちゃん」

「いいって事さ。飯を食いながら聞く二人の話は結構面白いしな」


 少しずつゆっくりになっていく馬車の中。

馬を操っていた御者の兄貴に促され、二人も客席の荷物を手に、のそのそと野宿の仕度を始める。

馬車旅での野宿は、交代での番をするのが暗黙の了解だった。

こればかりは男も女も区別なく、人数分で割った時間、各々が番をする事になる。

御者とて人である以上、このような馬車旅の中では眠らない訳にもいかない。

それでも客よりは短く寝て、客が少しでもゆっくり眠れるように、場所や道程には工夫を凝らすのだと、カオルは兄貴から聞いていた。


 緊急の時の手綱の握り方や、馬の御し方。

馬車の車輪の特性など、カオルもサララも、この人には色々と興味深い話を聞き、為になる事も教わり、親しみもあったが。

それでも、明日でお別れである。

一度王城に着いた後はすぐに街に戻るとの事で、寂しいながら今夜が最後の晩餐となる。

最後まで楽しく笑いながら語らいあおうと、二人は顔を見合わせ、にっこりと笑って馬車が止まるのを待った。




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