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嘘つき女神と0点英雄  作者: 海蛇
10章.ラナニア王国編2-『民主主義』を止めよ-
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#9.姫君との会食にて


 その後はつつがなく、参加者一同は乱れなく進む事が出来た。

先頭に立っていた指揮官らしき男の言葉通り、街の各所に居たはずの衛兵隊の姿も見られず。

領主館前までとても平和的に、元の流れ通りにたどり着けたのだ。


「――それでは皆さん、次の鐘が鳴るまでの間休憩に致しましょう! 丁度ランチタイムですので、今のうちにお昼をどうぞ! お弁当をお忘れの方もご心配なく!」


 領主館前に着いた順から横並びに集合していき、ある程度まとまった列の先頭に民兵が立つ。

姫君は民衆に休憩を言い渡し、領主館を手で指し示す。

すると、合わせたように門から館の使用人たちが出てきて、手に持った簡易な紙袋を持ち横に並び始めた。


「領主殿のご厚意ですわ。食事時に限り、領主館のお庭も解放してくださるそうです。どうぞ皆さん、楽しいお昼を!」

「お弁当まで出るのか。それに庭まで使えるなんて……」

「領主様から振るわれるなんて、贅沢だねえ」

「流石姫様だ、領主さまに話が通ってるってのは本当らしいな!」


 手弁当なしの参加者向けのサプライズに、民衆はにわかに沸き立つ。

姫君はにこやかな笑顔のまま「それでは」と去っていったが、その後は民兵らが「一人ずつ渡していきますので」と、混乱が起きぬようてきぱきとまとめていく。

カオルにしてみれば列になって並ぶくらい当たり前ではあったが、それでもこれだけの人数が混乱なく捌かれていくのは、見ていて圧巻であった。


「民兵の人達、戦うのはともかく、整列させたり人を捌いたりするのは手慣れてるみたいですね」

「ああ。受付の兄さんもだけど、こういう方向だと結構経験があるのかもな」


 並ぶ民衆も苛立ったりする事なく、むしろ渡される紙袋に期待しているのか、そわそわしている者も多かった。

そうかと思えば、最初から弁当持ちの者も近場のベンチに腰掛けたり、領主館の庭の方へとランランとした足取りで向かう者も見られた。


(なんか、ピクニックみたいだな……)


 こんな時にカオルが思い出すのは幼少の頃の、学年皆で歩いたピクニック。

その時に向かった先は少し遠い場所の自然公園だったが、お弁当タイムと聞いて活気に湧くのは子供も大人も変わりなく。

どことなく懐かしい気持ちになりながら、「俺達も子供みたいなもんか」と、自嘲気味に笑っていた。




「――あ、あのっ」


 そんな中である。

カオル達も弁当を受け取ってどこかで昼食を、と思っていた所で、不意に横合いから声を掛けられる。

ざわめきの中の小さなかすれた声だったのでカオルは聞き落としていたのだが、サララが「カオル様」と袖を引っ張り、カオルも気づいた。


 二人のすぐそばに立っていたのは、姫君お付の騎士殿である。

小柄で、緊張したようにあわあわと眼元を震わせている子犬のような赤髪の少女騎士だった。


「あ、ごめん。気づかなかったぜ」

「い、いえっ」


 気づいて頬をかきながらに振り返ると、騎士殿も慌ててびしりと姿勢よく立つ。

その様が妙にコミカルで笑いそうになってしまったが、カオルは我慢した。


「――ぷくっ」


 サララは我慢できなかった。


「おいサララ……」

「ご、ごめんなさい……あの、リーナ姫様のお付の方ですよね?」

「は、はい……そう、です」


 サララが笑ったのが思いの外ショックだったのか、騎士殿は赤面しながら涙目になっていた。

軽鎧をつけていて腰にはショートソードを差しているのに、まるでその様はその辺の街娘か何かのようで。

カオルもつい「可愛いな」と、騎士に対してあまり抱かない様な印象を抱いてしまっていた。


「あの……先程話した件で、姫様がお会いしたい、と……」

「なるほどな。飯を食ってからでいいかと思ったけど、最初に来たか」

「お二人の分の食事も用意していますので、そちらはご心配なさらなくとも……」

「そっか。良かったなサララ、並ばなくて済みそうだ」

「……」


 紙袋の中身がちょっとだけ気になってはいたが、お姫様との会食でどんなものが出るのか楽しみになってきたカオル。

だが、声をかけた先のサララは、じ、と騎士殿を見つめていた。



「あ、な、何か……?」

「貴方は姫様のお付の騎士様ですよね?」

「ふぇっ? あ、は、はい! そうですよ!」

「失礼ですが、実戦の経験は?」

「じ、実戦ですか!? もちろんですとも! 百戦錬磨です!!」


 そのまま話を終わらせる気がないらしいサララは、ちょっとした引っ掛け(・・・・)をしようとしたのだが……騎士殿は大層必死な表情で返答していた。

カオルをして「いやそれはないだろ」とツッコミを入れたくなるような必死さで。


「勿論姫様お付の騎士様なら、ラナニアに伝わる名将(・・)『ザパル』の『国防論』は読んだ事がおありだと思いますが……」

「あ、はいっ、もちろん読破しましたわ! ザパル将軍(・・・・・)は国の英雄ですし!」

「そうですか、流石ですね」


 何か意地悪な質問が続くかと思いきや、それきり、にこやかあな笑顔のまま背を向ける。


「カオル様、領主館の料理、楽しみですね♪」

「え、あ、ああ、そだな……」


 背を向けたまま、尻尾も機嫌のよい形のまま。

カオルをして「今度は何考えてるんだ?」と聞きたくなるわざとらしさだったが、サララは構わず領主館へと歩いて行ってしまう。

騎士殿からはまだ姫君がどちらにいるのかの説明も聞いていなかったが、勝手にそうだと決めつけているのだ。

妙な確信めいたものを根拠に。

これには騎士殿も「まだ説明もしてないのに」と困惑したように首を傾げながらサララの後についていく。

カオルもまた、苦笑いしながらついていくばかりであった。




「――改めまして、ラナニア王国第二王女、リーナと申します」


 食卓の場は、完全に姫君一行とカオル達の貸し切りであった。

サララの考えた通りの領主館での食事会となった為、てっきり伯爵もこの場に顔を出すのではないかと思ったが、その姿は見られず。

あくまで姫君とお付の侍女、そしてカオル達の案内をしていた騎士殿のみがその場にいる、静かな空間。

無関係な人間の一切を排除したかのような、まさしく『会談』の場のようなセッティングだった。


 先に掛けていた姫君が簡易ながら挨拶を済ませると、侍女が右側に、そして騎士殿が左側に立ち並ぶ。


「こちらが私付きの騎士、『エレノア』。そしてこちらが私の侍女『ミリア』ですわ」

「改めて、エルセリアからきたカオルっていう者だ。こっちはサララな」

「よろしくお願いしますね~」


 席に着きながら自己紹介し、改めて三人を見る。

流石主君の前となるといくらか落ち着くのか、眼元を吊り上げながら真面目そうな表情になっているエレノア。

対して侍女ミリアは楚々した仕草のまま、姫君の右側の壁に下がり目を伏せていた。

姫君と並んでも負けないほどに美しい面立ちの、腰ほどまで届く金髪の、華奢な美少女。

落ち着いた、言ってしまえば地味な印象を受ける侍従の服など着ているから目立ちはしないが、着飾ったならいかほど美しいかと想像してしまいそうになる、それでいて儚げな印象も覚えるような娘だった。


 カオル達が着席するや、すぐに料理がテーブルに並び始めるが、エレノアとミリアは微動だにせず、姫君の傍に控えたままである。

不思議に思い二人を見ていると「こういう場では侍従の人は食事はとらないので」とサララが説明し、カオルも「なるほど」と納得した。

確かに、エルセリアの王城でも侍従の者は食事を一緒にとったりはしなかった。

姫君にとっては城から出ての旅の最中ではあるが、会食という場での区別はきっちりつけているのだ。

こうした事から、カオルは改めて自分の前に座る女性がお姫様なのだと、頭できっちり理解する。


「この度は、衛兵隊との間に立っていただきありがとうございました。まずは改めてお礼を言いたかったのです」


 姫君が一言、静かにそれだけ告げて頭を下げていた。

決して軽くはない王族の頭である。

カオルもそれを知っているからこそ、「どういたしまして」と、神妙な面持ちでそれを受けた。

決して「そんな事は」等とは言わない。

実際民衆に危機が及ぶか否か、衛兵隊の名が地に落ちるか落ちないかといった状況だったのだ。

礼を言われ謙遜する気はなかった。それは、この場において、わざわざ頭を下げた姫君に失礼というものである。


「俺も……サララもだけどさ、一緒に歩いてて楽しかったんだ。だから、邪魔されたくなかった」

「そう思ってくださったのは嬉しい限りですわ。でも、それだけでもないのでしょう?」

「まあ……俺も自分の国じゃ衛兵の人に世話になってたからね。この国の衛兵だって根本は一緒だろうって思うと、やっぱ、そんな人たちに民衆を傷つけさせたくはないなって気持ちもあったさ」

「優しい方なのですね、貴方がたは」


 とても素晴らしいですわ、と、噛み締めるように頷きながら、姫君はちら、と、壁際の侍女を見やる。

侍女はというと、表情一つ変えぬままにじ、と会談を見つめたままである。


「私は、あの運動に参加した方々に、酷い目に合って欲しくないのです」


 食事には手を付けぬままに。

先に食べ始めたカオル達に演説するように語り始める姫君。

カオルらはそのまま食べていたが、言葉は発さずともその真意を探ろうと頭の中で考えを巡らせていた。

余計な返答のない様子に満足してか、姫君も「私もいただきますわ」と、食事に手を付け始めた。



「この川エビのサワークリーム煮、美味しいですね」

「家に帰ったら作ってみるか」

「おお! それは楽しみです!!」


 コースメニューのように形式ばった食事ではない為、パンと魚介料理、それから野菜スープが並ぶだけのシンプルな食卓ではあったが。

それでも、新鮮な食材を活かした素晴らしい味付けがなされていて、サララは口に運ぶために目を輝かせていた。

近くの川で獲れたエビを使っているが、「これくらいなら海のエビでも代用できそうだな」と、港町を思い出しながらそのレシピを想像してゆく。

既にカオルの料理の腕は、その辺りの小さな町の小料理屋くらいは開ける程度にまで成長していた。


「カオルさんはお料理が趣味なのですか?」

「ああ。必要があって料理を覚えなきゃいけなくてね。だけど、今じゃ立派な趣味の一つだと思う」

「他にもご趣味が?」

「人助け、かな」


 ちょっと格好つけかなと思いながら。

だが、こういう場では格好つけたかったのだ。

笑われるかもしれない、いや、笑ってくれるならそれはそれでアリかと思いながら。


 だが、姫君は笑う事もなく「そうですか」と神妙な面持ちで頷きながら、また視線を侍女へと向ける。

侍女は……その視線は、姫君の指先へと向いていた。


「あ……っ」


 何かに気づいたのか、姫君はすぐに手元を隠そうとした。

それが何を意味していたのかカオルには解らなかったが……サララは、急に何事か気にした姫君が気になり、じ、と手元を見つめていた。


「うふふ、どうかなさいまして?」

「いえいえ、なんでもありません」


 笑顔で尋ねられ、サララもにっこり愛らしく微笑む。

カオルには見慣れた愛想笑いである。

恋のライバルになりそうな相手か、はたまた油断ならないと感じた相手か。

いずれにせよ警戒すべき相手の時に見せるサララスマイルであった。


「それはそうと姫様、ラナニアには名将と伝えられる『ザパル』氏の書いた『国防論』という本があるそうですが――」

「国防論を書いたのは『ゼペル』提督(・・)だったと思いましたが……エルセリアでは違って伝わっておりますの?」

「ああ、そうでした、こちらでは(・・・・・)『ゼペル』提督でしたよね~」

「サララさんは読書がご趣味で?」

「はい、結構色々な本を趣味で。国防論に関しては読んだ事がないので気になっていたのですが~」

「とても素晴らしい書物ですのよ。今となってはいささか時代遅れな感も否めませんが……戦時中の、様々な訓戒を知る事の出来る貴重な文献ですので――」


 読書好きだった、という伯爵の言っていた通り、姫君は書物には思うところあるのか、子細に解説を始めてしまう。

だが、姫君が子細に説明すればするほど、先ほど必死な顔で「読破しました」と断言したエレノアは追いつめられてゆくのだ。

見ればエレノアはカタカタと震え、視線を下へと向けてしまっていた。


「それにゼペル提督はエルセリアのアルメリス提督と並び『海戦において負けなし』という素晴らしき戦歴の持ち主ですから、軍部はともかくとして私は個人的にはとても尊敬している方の一人で――」

「――こほん」


 その語りを止めたのは、壁際の侍女ミリアだった。

小さく咳き込み、視線が自分に向いたと気づくや「失礼しました」と頭を下げ、そっぽを向く。

それまで雄弁に語っていた姫君は語るのを止め、「ミリアが失礼を」と謝罪しながら、食事の手を進めてしまう。

話題は、そこで打ち切られたのだ。

サララもこれにはペースを乱されたように感じてしまい、それ以上の引っ掛け(・・・・)はできずにいた。




「貴方がたは、エルセリアから旅をしていたと聞きましたが、新婚旅行か何かですか?」

「しっ……あ、いえ、その……」

「は、ははは、よく間違われるけど、まだそこまでじゃないな。ただの観光だよ」


 黙ってはいたものの訝しんでいたサララを牽制してか、それとも場を取り直そうとしてか、姫君が次に出した話題は、サララにとってはクリティカルヒットとなっていた。

奇しくも追撃の手はこれで止まったのである。

赤面して尻尾をバタバタ振るサララを見やりながら、カオル自身も赤面しながらそれを否定する。

だが、そう見える事は二人にとって悪い気はせず、照れてしまっていた。

そんな甘酸っぱい雰囲気を感じ取ってか、姫君も「まあ」と満面の笑みになる。


「では、この旅がお二人にとって良き旅となる事を願いますわ」

「はは、ありがと」

「いい旅に、したいですねえ」


 ちらちらと互いを見ながら、テレテレと笑ってしまう。

こそばゆい気持ちになりながら、それでも人から関係の進展を願われるのは嬉しくもあり。

互いに互いを意識せずにはいられなかった。


「俺達も、この街にいる間は運動に参加したいと思うんだけどさ、でも、受付の人から聞いたけど、この運動って、他にも主催してた人がいるんだよね?」

「名前はなんて言いましたっけ? えーっと、確か……」

「『エドラス』さんですか?」

「そうそう、その、エドラスさん! 真面目で演説が上手いと聞いたので、てっきりお姫様達と一緒にいらっしゃるのかなって思ってました。ね!?」

「あ、ああ、ほんと、そうなんだよな」


 照れながらも出した話題の中、サララが度忘れした振りでファインプレイを見せる。

こんな状況下でもやるべき仕事はちゃんと果たすサララの根性に驚かされながら、カオルもその流れに乗る事にした。


「エドラスさんはこの運動の発起人の方ですから……でも、私たちとは別行動をとる事も多いんですよ?」

「そうだったのか。普段は別に?」

「今回のように大勢で歩き回る時には一緒に参加してくれていますが、休憩の時などは別個に。会議などでお話をする時は顔を出してくれるので困る事はないのですが……最近はあまり表には出たがらないようですね」

「へえ……演説が上手いっていうからよく前に出てくるのかと思ってたのに、残念だな」

「仕方ない部分もあるのです。彼の主張は、どうしても……多くの方には届きにくいモノですから」


 少し残念そうに眉を下げながら。

だが、姫君はそれ以上は語らず「さ、料理が冷めない内に」とだけ食事の再開を勧め、自らもまた、食事を始めてしまう。

暗に「それ以上は聞かないでください」とでも拒絶されているかのように感じられ、カオルもサララも、それ以上は疑問を口に出すことはできなかった。




 その後、会食はそれ以上の進展もなく終わり。

鐘の鳴る時刻を前に、姫君が「領主殿に用があるので」と先に席を立ってしまった事もあり、カオルらも領主館前へと戻っていた。

まだ戻り切っていないのか、ばらける前よりはいくらかスペースがあり、ベンチも空いていた。

その空いたベンチに腰掛ける二人は、先ほどの会食を思い出す。


「確かに、強そうでした」

「だよな」

「それと……騎士の人は本当に騎士かって疑わしくなりましたね」

「あれはまあ……そうだよな。俺でも解る」


 姫君が強そうだから余計にエレノアが駄目に見えてしまっていたが、ただ、そうは言っても「見習いならあんな感じなのかな」と、森で案内してくれた騎士団の若手騎士『マズコフ』を思い出しながら、カオルはサララの言葉に頷いていた。

ただ、サララはそれきりで終わらず「でも」と話を進める。


「あの侍女の人、何かありそうでしたね」

「侍女の……? ミリア、だっけ?」

「はい。とっても綺麗な人でした」


 サララが他の女の子の容姿を褒めるなんて珍しいな、と思いながら、カオルは視線を広場へと向ける。

まだ鐘は鳴らず、行列になる様子もなかった。

視線をサララに戻すと、まだ考え込んでいるのか、顎に手を当て「ううん」と呻っていた。


「気になるのか? ミリアの事」

「ええ。お目付け……なのかもしれませんけど、あの人が動いた時って、その度にお姫様が何かアクション起こしてたりしてたように思えて……何かあるのかなあって、深読みしちゃいました」

「確かに咳をした途端に話が止まったりしてたな。お姫様もミリアも、なんかありそうな感じはするよな……今のところそれは解らないけど」

「そうですね……でもまあ、収穫はありましたから、今回は深入りせずにそれで満足してもいいかも?」


 発起人の名前が分かった事、状況ごとに居場所が変わる事は収穫としては充分であった。

眼鏡男を探しに来て、その初日からこれだけの情報が手に入ったのだ。

衛兵隊とも衝突せずに済んだ事だし、とりあえずはこれだけで初日としては十分だろう、とはカオルも思った。


「最後、『またお話しましょうね』って言ってくれたな……またお姫様と会えるかな?」

「会えれば、もっと深いお話を聞けるかもしれませんね。なんで参加したのか、とか」


 その機会がある事を願いながら。

だが、ひとまずはこの運動に溶け込む事を目指そうと、二人はとりあえずの方針を決め、頷き合う。

丁度それに合わせるように、遠くから鐘が鳴り始め、人々がまた、集まり始めた。


 午後の運動は、午前以上に平和的に、のんびりとした時間が流れていった。

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