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そう簡単に異世界を味わえると思うなよっ!  作者: はれ
第9 中川椎名
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86 めんどくさい俺と、見たくない俺と

  神に勝つ作戦なんてどこにもない。それなのに、皆は抗おうとしてる。


 ――バスッ――!

 この銃声は、魔崎の銃声か?あいつは、神を絶対に許さない。と言った。俺達を守るために。


 ――なら、俺はどうして動き出さない?


 「エアロ――!ブリザド――!はぁぁ……ファイヤ――!!」


 凜が魔法を使うが、どれも神には当たってない。神は瞬間移動あるいは謎の能力で魔法を打ち消している。

 凜は六歳から異世界にいて――きっと神には勝てないという事をわかってるはずだ、それなのに、どうして戦ってるんだよ。


 ――何をやってるんだ、俺は……


 ――パァン――!!

 何十回も、何百回も聞いた、椎名の銃声も響いてる。椎名、お前はもう、諦めないって誓ったんだよな。俺に言われた言葉なんかを守って。


 ――それなら『もう、諦めるな』そう言った俺は何をしているんだよ!諦めないんだろ!?最後まで抗うんだろ!?俺は……何がしたいんだ。俺は、俺は……。


 「ちげぇんだよ!全部全部ちげぇんだよ!俺は何もできやしない、ただ綺麗ごとを吐いてるだけで――こうして絶望の淵に落とされた時に!肝心な時に動けない!俺は……クズなんだ……」

 

 心の奥から、気持ち悪くてドロドロしたものが溢れてくる。ならば諦めなければいいじゃないか、最後までやってみればいいじゃないか。皆そう言ってきた。でも俺は……できないんだよ。

 吐き気がする、頭が痛い。気持ちが落ち着かない。なんだよこれ、どうしてこんなタイミングでバカみたいなことになってるんだ。俺は、一体……


 


 「—―蘭次さん」


 ふと、呼ばれた気がして前を向きなおす。そこには――


 「魔……崎……」


 


 「蘭次さんに、言っておきたいことがあります」


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