表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/3

1/4

今日はとうとう美月が初めて好きな男の子、慶太に電話します。その様子と、1/4の美月の日記です。

 今日は、とうとう慶太くんに電話しました!(しかも30分も!)

 もう、ほんっとドキドキして、かなわなかったよ〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「プルルルルルルル…」


 う〜、ドキドキする〜!

 時間は午後7時53分。

 ちょっと早すぎたかな…


『……はい、芦田です。』

 かかった!

「え、えと…林です。」

『あ、林さん!早かったね。』

「え?そそ、そう?」


 芦田くんの声だぁ…そう思うと、なかなか話そうと思ったことが話せない。

 とにかく言葉が詰まり、かんでしまう。


「え、えと…今年は初詣、行った?」

 とりあえず私はお正月のことについて話すことにした。

『うん。行ったよ、御国神社に。』

「えっ!御国神社って…あの…ハッピーマーケットの近くの?」

『そうだよ、何で知ってるの?』

「私のうち、そこの近くだよ!」

 嬉しかった。もしかしたら…

「もしかして、うちってその近く?」

『うん、ハピマ(ハッピーマーケット)の裏。』

「ほんとに!」

 つい、声が大きくなってしまった。だって、休みの日も会える距離だったから。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 その後の話で分かったんだけど、私の家と慶太くんの家はちょうど敷居があった所で、ちょうど違う学校だったみたい。

 もうその後は地元ネタで盛り上がって、めっちゃ楽しかったよ〜しかもね!

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『あの、さ…』

 急に慶太くんが改まって聞いた。

「なあに?」

 私は急にドキドキしてきた。


『早く…始業式になってほしいよね。』


「え…なんで?」

(林さんに会えないから…な〜んて)

 バカな想像、いや妄想だな。わたしは、ひとりでに笑った。

『だってさ…』



「…うん。」


『友達にも会えないし…』

 やっぱりね。ちょっとだけ妄想した私がバカでした。


「…そうだよね!」


『それに…』








『林さんにも…会えないし。』


 …えっ?


「…ほんとに?」


 慶太くんが…私のことを?




『……うん。』

 慶太くんの声が、段々聞こえなくなってくる…




 しばらくの沈黙…








『あ…そうだ、始業式の日、空いてる?』

 沈黙を破ったのは、慶太くんのその声だった。

 始業式の日…どうだったかな…?

 え〜っと…


「空いてる…けど?」


『うち、遊びに来ない?』


 ……!?


「い、いいの?」

『うん。』


 顔に手をやった。熱かった。

 鏡見なくても分かる。いま、私の顔は真っ赤っかだ…




『「…ありがと。』」

 同じタイミングで、勝手にでてしまったことばだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 その後は、もう慶太くんからは何も喋ってこなかった。

 相当…勇気…出したんだろうな…

 ……


 私から、言うつもりだったのに。

 さき、こされちゃったな・・・。

 これで、電話とおさそいとで、一勝一敗。

 告白だけは…絶対負けられない。私から、言ってやろう。

                  (Fin)

 今回はあえて電話のシーンを増やしました。次こそ、次こそは日記を増やします…(ホントすみません〜)

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ