1/3
今日は生まれて初めて美月が好きな男の子・慶太にメールを出します。美月の1/3の日記です。
今日、とうとう慶太くんにメールをしちゃいました!
そういえば、私も自分用のノートパソコンをもらって初めてのメル友なんだよね…
ホントどうすればいいのか分からなかったし、もう、緊張しまくりだったよ〜((汗
で、冬休みだったからかもしんないけどすぐにメール返してくれて嬉しかった!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「う〜〜ん……何を書けば良いんだろう?」
わたしは母からの譲りものの古いパソコンの前で既に6分ももだえていた。
・・・だめだ!
「ぜんっぜんわかんない…だめだ……あゆみちゃんに電話しよ…」
私はとうとうギブアップしてあゆみちゃんに電話をかけた。
「大丈夫だよ〜。自分の気持ちを素直に書けばきっと伝わるよ〜。」
「そ、そうかな…」
「そうだよ〜。もっと自信持って!
ためしに、なんか書いてみなよ〜。…そう、…あ、だめだめ、もっとこんなこと言わないと…」
「え、むりだよ〜!」
…とか言いつつ、何とかこんな文章を完成させた。
『 芦田くんへ
明けましておめでとう!年賀状ありがとう。すごく嬉しかったです。
休みばっかで芦田くんに会えなくて寂しいです…
みんなと家が遠いみたいで友だちに会えないから、
芦田くんとメル友になれてとっても嬉しいです!
でも、私はパソコンだからすぐに返事返せないかも知れないので、
許してくださいね(笑)
メール、待ってまーすっ♪
林 』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
こんなの、絶対引くと思ってたのにさ、送信してすぐに返事返ってきたんだ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「わっ、もう返ってきた!ええっと…
『林さんへ、
メールありがとう。僕もパソコンだからすぐには分からないかも知れません。
その時は気軽に待っててくださいね。
僕も林さんに会えなくて寂しいです』…え?」
慶太くんが…私のことを?
私はそんなことばが並べられたパソコンの前で顔を真っ赤にしていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
慶太くんが、私のことを考えてくれてる。
そう思っただけでホントに心臓がバクバクして、
もう、ホントやばかったよ〜!!
で、そのメールの続きで、な、なんと
『メールだけだと大変なので、電話番号を書いときます。
塾は夕方頃終わるので、8時からならいつでも大丈夫です。
でも、あんまり長電話だと怒られるかな(笑)』って書いてあったんだ!
どうしよう〜っ!わたし、慶太くんに近づくことできたかな…?
で、その後、今日一番嬉しかったことがありました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
………よし!
私は自分に自分で気合いを入れ、パソコンに文章を書き込んだ。
『 芦田くんへ
お返事ありがとう。すぐ返ってきたからすごくビックリしたよ。。。
あの、明日、8時に電話していい? 』
パチッ
『 いいよ。待ってます。 』
・・・うそ。やった〜!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
と、言うわけで、明日、勇気を持って電話しようと思います!
たぶん、今年一番の勇気を持って電話します(もう!?)
明日が楽しみだな♪
(Fin)
なんか、日記本文より回想シーンの方が多いような…反省です…早く腕を上げるぞ!(笑)