幼女現る、頭に獣耳⁉︎
今回は始めに、この世界のマップを紹介しよう。
中央には魔王の城が聳え、城下町には魔物やモンスターがうじゃうじゃと住んでいる。そこは絶壁で囲まれていて、周りには平原が広がっている。
平原には街や村があり、人々が住んでいる。
更に、そこを囲うよに、火山洞窟、紅葉の森、鉄の監獄、砂漠の海、氷塔の冠、水のの都の6つのエリアが、ある。
この世界は1つの円、2つの輪から出来ている。分かったかな?
「う〜、ムニャムニャ」
と定番の寝言を小さな口から涎をたらし、気持ちよく眠っている。
見た目は5歳くらの女の子だ。唯、普通でわない。どこがと言われると、誰もが一目で気づくであろう、普段はピンと立っているが寝ているからなのか、垂れ下がる耳。抱き枕の用に抱えるフワッフワの尻尾が付いているのだ。
そして彼女が寝ているのは私の膝の上だ。
どこで誘拐したかだって?人聞きの悪い。
ちゃんと拾って来たのだ。
ふふふ、聞きたいかい?どうしたら幼女と出逢えるのか…
数日前のこと、コロシアムを出て近くの街へ向けて歩いていた私は、川のせせらぎを聞きつけ、川で顔を洗っていると、どんぶらこ〜と幼女が流れて来たわけではなく。
対岸に男が怪我して倒れている。
「ふむ、対岸に男が怪我してるなんて状況にも出くわしてないし、いい天気だ、先を急ぐとしますか」
と無慈悲にもあからさまに無視して進もうとした。
「待たんかい!」
男は怪我をしているにもかかわらず、猛ダッシュで川を渡り、足にしがみついた…
つこうとした所で力尽き倒れてしまった。脈がある事を確認し、街まで抱えていった。
見捨てるつもり最初からない、めの前の橋を渡って行こうとおもったのだ、本当だ、本当だぞ?
街で医者に見せ、ベッドへ転がすこと、数時間
「姫!」
と叫び跳ね起きた。
その男…雄?…男でいいか獣人だし
そいつはこちらに気がつき、お礼も言わず、助けてくれとしがみついてきた。
「頼む、姫をどうか、助けてくれと」
こいつの話は割愛しよう、どうみても死亡フラグビンビンだからね。
要は彼等の土地から、この街に来る途中に山があり、そこで怪物に襲われ、散り散りになり、こやつは谷へ落ち、姫は山で逸れた。
それを助けて欲しいと言うことだ。
直ぐに準備整え出発でわなく、これが付いて来るというから、それが身体を少しでも休めるため、明日出発することにして、眠る。
ここで、ポイントだ。
この異世界ではアイテムポーチというものが存在し中は四次元に、なっている。私も持っていて、いくつかのアイテムが入っている。
そのアイテムはヒミツだ。食べ物やポーション、薬草が主だ。
朝出発し、今麓に到着したところだ、なんとも言えない気配を感じるが、とにかく登るしかないだろう。
道中であれが色々話してくれたが、ここも割愛しよう。
頂上へ辿り付くや否や、火の塊が襲って来る。
もちろん、麓から気配を感じているのだ、難なく避ける。
「あー、ですよね。」
隣にはあれだった物が転がっている。
そして目の前には、どう見ても火の鳥が飛んでいる。
世に言うフェニックスだろうか、だとしたら会話が成り立つかもしれ…
「我が名は、フェニックス」
はい、自分から名乗り出しましたー。
どう見ても私から聞く流れだったよね?ね?
「山から出て行け」
「どうしてでょうか。何か悪いことでもしたのしょうか?」
「違う、なんとなくだ!山に住む幻獣だぞ?流れ的にぴったりであろう」
「えーと、なんとなくと…」
「ああ、なんとなくだ」
「姫を襲ったのも、あのお焦げもなんとなくと…」
「あーもう、さっきから何度言わせる」
いやいやいやいや、あーもうはこっちだよ。なんとなくで人を襲って、丸焦げとか、笑いごとにも、ネタにも何ねえよ。
待てよ、なんとなくで襲うってことは…
ゲームや本好きの私は閃いたぞ
「もしかして、暇なんですか?」
「良くぞ聞いてくれた、その通りなのだ。何時から分からんほど昔からここに住んでおるのだ。」
キタコレ‼︎
「では、私と共に世界を周りませんか?」
「よかろう」
返事と共に、ダチョウの、ようなそれでいて綺麗な赤羽を持ち、長い尾を持つ鳥へと変わった。
「グァ」
…喋れなくなってるー…
え?姫の場所まだ聞いて無いのにぃぃ⁉︎
と、その時ゴロゴロと横で岩が崩れる音がし振り向くと、そこには洞窟があった。
中へ進むと何やらカーン、カーンと鉄の打つ音と騒がし声が聞こえてくる。
そこには、ちっさな毛ダルマが幾つも動いていた。
「何奴だ。」
毛ダルマが気付いて声をかけてきた。
「ロキと申します。獣人族の姫を探しに参りました。」
「良く来たな、まぁ、これでも飲め」
といきなりジョッキ大の鉄のコップを渡され、鼻を近づける…
⁉︎
物凄いアルコールの匂いだ。しかし、毛ダルマ達が注目している。飲むしか無いのだろう。
口に含む直前でアルコールを蒸発させ、水にしてのむ。
「これはなかなか、良いお酒ですなぁ」
「お?分かるか。ワシ等はドワーフで長のドムだ。姫はここに居るが、しかし、ロキはいい奴にゃあ見えるが、守ってやれるような奴でなければ渡せん」
「それならば、ご心配には及びません。こう見えても私は負けた事などございませんので」
「ほう」
と値踏みするよに見やると岩の上に肘尽きながら右手を差し出す。
どうやら腕相撲をご所望のようだ。
…呆気なく、そう一瞬で、ドムはひっくりかえってしまった。
「いやー、ロキ〜あんた強いなんてもんじゃないな、がっははは」
ドムが豪快に笑いながら指示を出す。
「わしが姫じゃ、良く来てくれたのう」
どうみても5歳の幼女が歩いてくる。
どうみても偉そうだ。姫だからこんなものか、と思い取り直して、片膝を付き
「お迎えにあがりました」
「うむ、良いぞ、顔を上げるのじゃ」
立ち上がり、近づき
「でわ、行きましょう」
お姫様抱っこで持ち上げると
「わ、わぁ、なにを、何をするのじゃぁ」
と歳相応の仕草で暴れる。
「きゃっ…あぁ、はむ」
決して誤解してはいけませんよ?
暴れたから強引になんてしてませんよ?
暴れたすえ落ちそうになった所で、尻尾を掴んでしまったのだ。
「ん…あ」
掴んでいた手を開く
「はぁ、はぁ…何をするのじゃ」
赤い顔で睨まれてしまったので…
さわさわ、撫で撫で、コリコリ凄い早業を繰り広げ
「ん…ん、ぅわ、ふぁ」
尻尾、頭、耳と優しく撫で回していると、緊張がとけ、次第に気持ち良さが勝ち、ついに寝てしまった。
床に移動させようとしたものの手が服を握っていた。
しばらくたち、冒頭へ戻るのだった。
分かったか諸君、決して誘拐じゃあない、誘拐じゃあ。
え?拾った訳でもない?細かいこたぁ気にするな。
これが獣耳ロリっ子との出会いだった。
4話です。4話。
読んで下さった皆様ありがとうございます。
いやー、人の話に文句付けるのは得意ですが、難しい、話を作るのはとても難しい。
人見知りの私は、会話も苦手だというのに、物語なんて。
しばらく開くかもしれませんが、頑張りますのでこれからもよろしくお願いします。




