空色の少女
ヒロイン登場
前の2話より大分長くしてみました。
「すみません冒険者ギルドって何処にありますか?」
「2つ次の角を右に曲がって真っ直ぐだよ」
「ありがとうございました」
10分後
「···すみません冒険者ギルドって何処にありますか?」
「3つ次の角を左に曲がって1つ目の角を右にいけばあるわよ」
「ありがとうございました」
それから20分後
「·····すみません冒険者ギルドって何処にありますか?」
「5つ次の角を右に曲がって4つ目の角を左にいったところじゃよ」
更に30分後
「やっと着いた~。まったくこの街はどういう構造してるんだよギルド来るのに1時間も掛かるなんて作り直したほうがいいんじゃないの?ね~レッグ」
ーギャウ ギャウ
実を言うとギルドの場所は街に入って3分歩けば着くことのできる場所にあるのだが持ち前の迷子スキル、迷子キングを発動しているため全く気づくことなく歩き続けていたタクトであった。
ギルドの中にあまり人はいなかった時間も時間なので皆ではらっているのだろう
これはすぐに登録出来てラッキーだと思いすぐさま受け付けに向かった。
「冒険者ギルドにようこそ」
受け付けにいたのは美少女···ではなくおっさんで残念ではあったが言わない方がいいだろう。
「登録したいんですけど今出来ますか?」
「ああ、出来るぜちょっと待ってな」
めんどくさげな声を出しながら何かをとりにいった
ちっ
え!舌打ちした今!?
しばらくすると透明な水晶と鉄のプレートを持ってきた
「この2つに魔力を流せこっちのプレートは身分証の代わりになる。再発行は銀貨5枚だから無くすなよ。ギルドの説明はいらねーだろ?いらねーよな?いらんよな?」
どこまでめんどくさがってんだよよく職員に成れたなこの人
「はい、大丈夫です。それから今からクエスト行きたいんですけどおすすめ有りますか?」
「あぁ?めんどくせーなこれでいいか?」
「ダンジョンクエスト クレイジーモンキーの討伐ですか」
クエストには2種類ある1つはダンジョンクエストでもう1つがフィールドクエストだ。ダンジョンクエストは文字どうりでフィールドクエストは森などの所謂地上でのクエストだ
「クレイジーモンキーの証明部位は尻尾だ一本銅貨2枚で引き取る」
「分かりました。では、行ってきます」
タクトは意気揚々とギルドをでた。
ガチャ
「すみませんダンジョンって何処にあるんですか?」
へーここがダンジョンかスゴいな壁の所々が光ってる
こう言う光ってたしか獲物を誘い込むためにあるんだっけ?
ダンジョンに入りすぐ目標のクレイジーモンキーを5匹ほど見つけた。
クレイジーモンキーはEランク程でしかないのでタクトにとっては片手間ワンパンで速攻終わる。その間レッグはタクトの頭の上で眠り続けている不思議なことにいくら動いても全く落ちない。
そのまま奥に進み敵をばったばったと倒していきタクトはある問題に気づいた
「はっ!どうしよう帰り道分かんない!レッグ分かる?」
ークゥクゥ
寝てんのかい
まさかここまで恐ろしい場所だとは甘く見ていたダンジョンのこと
何とか脱出するためにあれこれ考えながら歩いていると
戦闘音のようなものが聞こえた。帰り道を聞いても分かんないと思うのでお供させてもらう魂胆でいこう。
現場にいってみると一人の少女がクレイジーモンキーたちに囲まれていたその数20
拙いながらもなかなかの戦いをしていたが徐々に劣勢になっていった。数の暴力には勝てないというやつだ。
これは僕の生命線でもあるので是非助けなければ。
「助太刀するよ!一旦下がって立て直して」
僕はクレイジーモンキーの群れに飛び込みボコボコと殴り続けた
まぁこいつらならすぐ終わるけどね
1分程で20匹近くいた猿を壁や床にめり込ませる形で決着がついた。
やり過ぎかな?っとちょっと反省。後悔はしてない
「助けてくれてありがとう助かったわ」
「ああ、いえいえこまったときはお互いさm!!」
美少女だ美少女がいる
若干つり目げな目に肩まである空色の髪、空色の瞳そしてメガネ
完璧だ僕の好みど真中どストレートだ。これでツンデレならなおさらいい!
「どうかしたの?」
首を傾けて聞いてくる可愛い
「いやなんでもないよ。ところでこの数どうしたの?」
「たまたまこいつらが群れで食事しているところに出くわして私がデザートになるとこだったのよ」
へ~それはついてない
「えっといきなりで悪いんだけど、2つお願いしていいかしら?」
ん?お願い?ど~ぞど~ぞ言ってください
「1つ目はこの猿、私にくれない?2つ目は貴方としばらくの間でいいからパーティー組んで欲しいの。都合の良すぎる話ってことは分かってる私が足手まといになることもでもいっこくも速くお「いいよ」金をってえ?ホントにいいの?何処の馬の骨かも分からないのに?」
「うん大丈夫だよ別に。僕お金に困ってる訳じゃないし一人でいるのも寂しいし」
こんな美少女と組めるなら断る理由ないよね!
それに悪い人ってわけじゃ無さそうだし。
「ありがとう本当にに助かったわ。私の名前はリュー、よろしく」
「僕の名前はタクト・メイル、よろしくリュー。今日はもう遅いから帰ろっか」
「そうねってあんたどこいくのよ」
どこって出口にきまってるじゃん
「出口はそっちじゃなくてこっちよ」
・・・・・はい
歩き初めて数分でダンジョンを出ることができた。やっぱり方向感覚のある人がいるとたよりになるよね。
街につくまでに僕の方向音痴など色々なことを話すと「あんた冒険者やっていけるの?」と聞かれた。実際僕もヤバいと思う。
そんな感じでお互いのことを話しているとすぐ街についた。
街につくまでにそれとなくお金を集めてる理由を聞いてみると
何でも最近家が火事になったらしく焼け落ちてきた木材から自分を庇い母親が怪我したそうだ。
母親はなんとか助かり治療を受け今は寝たきりだが容態は安定しているらしい。
ただその治療した奴等がとんだ詐欺師で高い治療代を請求してきたらしいその額なんと金貨15枚。1ヶ月いないに返さないと奴隷商に売ると言われたらしい。
それで必死になって稼いでるらしい。僕が肩代わりして上げようか?と聞くとこれ以上迷惑掛けれないとのこと。
余談だが僕は結構お金を持っているどのくらいかと言うと金貨30枚くらい
なぜこんなにあるかというと10才くらいのときから村の近くの魔物をちょくちょく倒していたり母さんから10枚くらい貰ったからだ。相変わらず心配性だがそれが凄く嬉しい。何で家にそんなにあるかというと、姉さんと兄さんが毎年バカみたいに送って来るらしい何でも老後不自由の無いようにだとか。
「取り敢えずギルドにいってその猿の尻尾と毛皮渡そっか」
「そうね、でもあんたは、前に出ないでしっかり私に付いてきなさいよ」
····ギルドの場所くらい分かるって····多分
歩いて3分程でついた
バカな!1時間かかるんじゃないの!
なんてことをリューに話すと
「あんたねぇ····ハァ··もういいわ、しっかり付いてきなさいよ絶対よ分かった?」
すごい可哀想そ目で見られたあとめっちゃ念を押された
ちょっと悲しい。でもめげないぞ僕は
そんなこんながありながらギルドで換金した
「私は宿に戻るけどあんたは?」
「僕も宿に行きたいんだけどまだ宿取ってなくてリューについていっていい?」
「勝手にしなさい」
相変わらずクールビューティーそんなところに惚れます姉さん
宿に向かう途中真っ黒の格好をしていてゲスな笑みを浮かべている男に遭遇した
「クヒヒヒヒ、よぉリュー金は集まったか」
「まだ期限はきれてないじゃない話しかけないで」
「そう冷たいこというなよ何なら金じゃなくて体で払ってもいいんだぜ?」
「そんなことするなら死んだほうがましよ」
「そうかよ、つまんねーガキだ。ん?その男はどうしたタブらかして金づるにでもしたのか?」
「彼は関係ない。ただ一時的にパーティー組んだだけ」
「クヒヒヒヒ、おい坊主、金持ち逃げ去れないようきを付けろよ」
「私はあんたと違ってそんなことしない!」
「クハハハハまぁ精々頑張れやガキじゃあな」
どうやらあれが詐欺師のようだたしかにまれに見るクズのようだ
リューが俯きながら「何で、何であんなやつに」と震える声で言っている
しばらくすると
「悪かったわね見苦しいとこ見せて。速く行きましょ」
そう言いながら僕の前を歩くリューの背中はどこか小さくつらそうに見えた
僕は絶対彼女を幸せにしてあげると誓い、あの男をぶん殴ると決めた
駄文に付き合って頂きありがとうございます
これから毎日1話ずつ最新できたらと思います