其の集団
はあーー
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「気付いた?」
「ここはどこですか…?」
「ここは病室よ。兒島圭司さん。私は結城香」
「私は……」
「生き残ったんですよ。あの研究所の研究者でただ一人。」
「……じゃあ、七種は死んだのか…。」
「ええ。」
「この病院は…安全なんですか?」
「ええ。誰にも見つからないわ。」
「…日本?」
「さあ?」
「わからないんですか?」
「日本という国はもうないかもね…。」
圭司の身体は包帯でミイラ状態だった。
「…………よく生き残ったな……私は……。」圭司は香に聞こえないくらいの声で呟いた。
「あなたはここにいなくてはならない存在ですから。」
「え…?」
「いいえ。なんでもないわ。」よいしょ と香はイスから腰を上げ病室から出る。
『聞こえるか!人間ども!』ビリビリと突然部屋が揺れるほど大きな声が響く。
『私たちは!火星から来た!』
「火星?こいつらが「神」か?」
『貴様らは私たちの子孫だ!』
「『アダムとイヴ』……」
『約5億年前!私たちは火星から離れた地球に移住することにした!しかし、それは環境が合わず失敗した!だが今!世界中で二酸化炭素が増えた今!私たちも!移住することができるようになった!5億年前に実験として送られた私たちの祖先『アダム館長』と『イヴ少佐』は地球に見事に適用した初の火星人だ!そして!今!アダム館長とイヴ少佐の子供が!貴様らだ!』
「意味わからん…」圭司は混乱している。
『我々はこの先!少しずつ移住してくる!今のうちに出てくれば!命は助けてやろう!』
「火星人のところに自首しろって言ってんのか?」
「兒島圭司さん。私たちは、この火星人を駆除するために結成された、選ばれた人間達なの。」突然、病室に香が入ってきた。
「選ばれた?」
「私たちで火星人を殺すのよ。」
「どうやってだ…?」
「それを教える前に、この組織に貴方は入るの?そのこたえを聞かない、と教えられないわ。」
「そりゃもちろん…入るさ…。」
「ようこそ。ニンフルザクへ。」そして、ここニンフルザクの本部から、火星人への地球人の逆襲が始まる。