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鏡写し  作者: 西野金太郎
君と再び出会った日。
3/4

こげん時代ってどげん時代?

母「とりあえず、キャッシュレスでいいわよね?」


俺「しょうがねぇな。着替えはどうすりゃいいんだ。」


母「しょうがないから制服でどうにかしなさい。」


俺はいつもの3倍の速さで文字入力をした。どうりで指が痛い。


「と...とりあえず中に入ろうか。」


俺は気まずかったがとりあえずホテルの中へ入った。


ホテルのコンシェルジュに話しかける。


「あ...あの~二人分の部屋って空いてますかね?」


そういうとコンシェルジュはパソコンを操作して空き部屋を調べる。


「はい。4階の部屋が空いてますね。」


「じゃあそこで。」


俺は決めた。泊まれればそこでいい。




———————————————————————————————————


俺は貰ったカギをそこの部屋の鍵穴に差し込んだ。


『ガチャ』という音が廊下に響く。


そこには、可も不可もない普通の部屋が広がっていた。


俺は荷物を置いてブレザーを脱いでワイシャツになった。


だけど由比さんははしゃぎにはしゃいでいた。


「すごい!このベットふかふか!」


「そうだな。」


俺はベットに寝転がって返事をした。


俺は由比さんが喜びそうなことを伝える。


「そういや、ここのホテル、温泉付きらしいよ。」


「え!?ほんと!?やったぁ!!!」


無邪気な声で喜ぶ由比さんを見て俺はまだまだ由比さんは子供だなと思った。




———————————————————————————————————


「ん...んん?」


俺は寝落ちしていたようだ。


俺は時計を見る。


17:12。


あれ?由比さんがいない...どこにいった?


俺はベットから降りてみた。


(え...ちょ!?由比さん!?)


由比さんは俺の隣に寝ていた。だけど晩御飯の時間も近づいていたがしょうがないから起こそうとした。


だけど女性経験もないからどこ触って起こすべきか迷ってしまった。


もし...触るところを間違えてしまったら...


『時一君!どこを触ってるの?』と由比さんに怒られてしまうかも...


そう考えてると...


「ん?時一君起きたの?」


普通に起きてた。俺はさっきまで考えてたことを忘れ、いつものテンションで話しかけた。


「よし。レストランで晩御飯だ。飯食ったらすぐ風呂だ。」


「もう。そんながっちりしなくてさ?リラックスしよ?」


俺はその一言に心を打たれた。




———————————————————————————————————


レストランにはたくさんの人がいた。


『今からおかわり貰うてくるね!』『あららお父しゃんまだ飲むと?』


いろんな人の博多弁が聞こえてくる。


「とりあえず、頼むか。」


俺はオムライスにサラダ、野菜ジュースを買った。


その献立を見た由比さんは少し引く感じで言われた。


「うっわ時一君健康重視...」


「なんか悪いか?」


俺は少しピキッと来てしまった。おっといけない。女の子には優しく。




———————————————————————————————————


ご飯を食べ終わって満腹。とりあえず食後すぐの風呂はよくないというから少し間を開けて温泉に入ることにした。


その間は俺は将来のために勉強をしている。


由比さんはスマホで何かを見ている。


部屋には俺のペンの音しか聞こえない。


10分ぐらいたったころだった。


「ねぇねぇ時一君。そろそろお風呂入らない?」


「ん?あぁもうそんな時間か。じゃあ荷物持って行くか。」


俺は雨用に変えの下着は持ってきてたからこれを使うとしよう。




———————————————————————————————————


俺は服を脱いで温泉に入る。


俺は最初に頭を洗ってから湯船に入る人間だ。


やっぱり風呂は落ち着く。これに勝るものはないだろう。


上がったらコーヒー牛乳でも飲もうかな。




————————————————————————————————————


俺は自販機にお金を入れコーヒー牛乳のところに手をさし伸ばす。


「時一君~あがったよ~!」


俺は一瞬誰か判断できなかったがそれは紛れもない由比さんだった。


いつもポニーテールでその髪をほどいてるのだから。


「髪濡れてるだろ。」


「え?」


とぼけたように返事をする。


「こっちこい。拭いてやる。」


「ちょ!え?」


「いいから。」


半強制的に頭を拭かせる。俺は強めにゴシゴシと拭く。


「もう、子どもなんかじゃ。」


そう言ってるときに目の前のおばちゃんたちが


「あ、カップルや。」「青春やなあ。うちらもこげん時代があったわ。



『由比さん。行きましょう。』と俺は小声で言った。




つづく

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