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詩*日常から*

寝付けない夜は

作者: a i o





睡魔の水際で

ちゃぷちゃぷと

飛沫をあげて

バタ足を繰り返すような


ぼんやりとした意識に

小さな刺激は

延々と繰り返されて


天井に停滞する

上滑りした

ヒーリングミュージック


暗闇に慣れた目は

カーテンのプリーツの

山と谷を

登っては降りていく


何度も位置を

直した枕の

へたれた中身を

ポン、と(はた)


寝返りのたびに

うねる掛け布団と

まるで息の合ったダンス

情熱とは程遠いBGM

カーテンコールは

聞こえない


夜に取り残された部屋で

繰り広げる

くだらない一人遊び


少し寒いぐらいの冷房に

切り離されていく

映像と思考

曖昧は重く


鈍った頭に貼りつけた

プラスチックの目玉シール

ただそれだけの

わたし

今夜はそんな生きものになる









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― 新着の感想 ―
[良い点] 独特な、でも、確かに「そんな感じ」と思わせる表現 [一言] こんな風に表現出来たら、と憧れるような詩で素敵でした。
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