加薬ご飯
私は炊き込みご飯が好きだ
自分でも具材を刻んで作ることがある
具材の好み、というか外せないものもいろいろある
「ごぼう」あの独特の香りに効能がありそうで健康に欠かせないと感じる
「椎茸」炊き込みご飯に限らず、そのままの焼き椎茸も美味いし、傘の裏に鶏ミンチを盛って焼くのももちろん、味噌汁の具としても定番
特に焼き椎茸以外では一回冷凍すると風味が数段上るし、香りがたまらない
「薄揚げ」これが入れるのと入れないのとでは風味に雲泥の差がでる
薄揚げマジックと思っている
そして「人参」・・・色合いかな?ノーコメント(笑)
米を研いで、水を張り、だし昆布を入れ、さきほどの具材を入れる
シンプルな味付けは酒を少々と鰹だしと濃口醤油
この味付けが最高だ!しかし、醤油の量はいつも博打になるのだが・・・
ところで炊き込みご飯のことを関西ではかやくご飯とも言う、五目飯も聞いたことがある
子供の頃は常にかやくご飯と言っていた気がする
このかやくって?・・・火薬じゃないよね?そんなの危なくて料理できないし食べられない
加薬らしい・・・なるほど薬食同源ということか・・・
食べることは基本、栄養をつけて健康で生きるためにはまず食べること
それもいつも体にいいものを食べたいものだが、そういう健康食ばかり食べているといつのまにかジャンクフードも欲しくなるから我儘なもんだ
五目飯と言うのも具材が豊富そうでかやくご飯より豪華そうで美味しそうに思える
最近はレトルトで◯◯ご飯の素と言うのも定番でよく売っている
かつては何故か2合用のものが多くて、普段から3合のご飯を炊く我が家では困っていた
でも、そんな声が多かったのか、最近は3合用のものが標準になってきている気がする
2合で炊く場合は、なんてこそっと書いてあったりする
先日、地鶏炊き込みご飯の素というのを買った
話は変わるが実は私は山菜も好きである
山菜そばは好んで食べる
たまたま我が家に山菜水煮が少し残っていた
これを使って地鶏炊き込みご飯を炊くタイミングを狙っていた
なんせ、炊き込みご飯のタイマー炊飯は具材の劣化の可能性があるのでしないでほしいと書いてある
さらに我が家は朝に炊飯する
普段は朝5時には朝食を食べるので、そうなると逆算して4時にはスイッチを入れなければならない
これはどう考えても過酷な作業なので、起床時間に縛られない日に実行するのが良い
数日間様子を見て、ついに実行の日がきた
昨晩のうちに洗米しておき、小さなだし昆布だけ浮かべておいた
朝、地鶏炊き込みご飯の素を投入!
ごぼうと人参と地鶏を醤油で煮込んだシンプルなものだった
次に山菜の水煮を投入、さらに薄揚げも投入、さらにさらに冷凍しめじと冷凍椎茸も投入、最後に日本酒を少々添加・・・
スイッチオン
時間が経つにつれて香ばしい醤油と具材の香りが食欲をそそる
炊きあがりの状態を想像しながらその香りに酔いしれる
ついに炊きあがりの音がした
蓋を開ける!
おお!具材が全部上になっている(笑)
だし昆布を先に取り出し、自分の茶碗に入れておく
実はだし昆布も大好きなのだ
しゃもじでまんべんなくかき混ぜる、底の方に少々おこげがある、これがまた美味い
さあ!炊き込みご飯の完成だ!
地鶏、ごぼう、人参、山菜、薄揚げ、しめじ、椎茸、昆布だしが入った七目以上飯ができあがった
薬食同源の考えから全ては加薬となるであろう
炊き込みご飯というより関西人の私はかやくご飯と言ったほうがやはりしっくりくる
かやくご飯の時はいつも食べすぎてしまう
そう、全て薬を添加しているから健康に良いはずなのだ
そう言い聞かせながらも、もう一杯おかわりするかどうかいつも悩むのであった
そして何故かすぐに食べきってしまうのも加薬が効いているのかも知れない
この加薬の効能は侮れないものがある