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わらべの詩(仮題)

冒険へ

作者: 浮き雲

子どもの頃、自宅に「少年少女世界文学全集」というようなシリーズものがありました。親が、子どもの情操教育を考えたのだと思います。そのおかげで、すっかり勉強嫌いで本好きの末っ子が生まれたのですが、虹の根元に宝物が埋まっているというお話(確か、砂漠で男が虹の根元をみつけて掘るという話だったような)も、その中で読んだように記憶しています。

でも、この手のお話、検索をすると、かなりの数が出てきます。いくつか確認したのですが「読んだのはこれだ」というようなものは見つけられませんでした。





さあ、冒険へ出かけよう


そんなたいしたことじゃない


駅まで抜けるアーケード 路地を途中で折れるだけ


ネオンが消えた看板と 年期(ねんき)()った板壁の


狭い通りを幾重(いくえ)にも 曲がれば、花も咲いている




さあ、冒険へ出かけよう


そんなたいしたことじゃない


車を降りて山道を 上がれば狭い、この国の


道の先には集落も あれば、人さえ住んでいて


人恋しさのお茶に菓子 世間話も花と咲く




さあ、冒険へ出かけよう


そんなたいしたことじゃない


社会は、ロールプレイング だけど、今日だけ現れる


敵を忘れりゃ、ライバルも 嫌な上司や部下だって


同じゲームの冒険者 ともに笑って過すだけ




さあ、冒険へ出かけよう


そんなたいしたことじゃない


雨が上がった晴れの朝 虹に向かって、てくてくと


歩いていけば、もしかして 虹の根元がみえるかも


宝なんかじゃなく、きみが いることだって、なくはない






ちなみに、小説をダイジェスト版で早い時期に読むことは、けして、しあわせなことではありません。経験者としては相応の年齢になってから、ちゃんとオリジナルを読むほうが、ずっと良い気がします。筋書きがわかっているという状況は推理ものだけじゃなく、普通の小説についても面白さを削ぐ要因です。

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