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8歳(仮)
「ローズマリー、今後の事だけど…とりあえずこちらの侍女長と、君の侍女。これは一番信頼できる者を呼ぶとよい。あとは、教育係、それと君の兄には状況を説明しようかと思う。」
「はい…」
「といっても、今は断罪とかの下りは言わない。そうだな…前世の記憶をっていうのは、実はよくあるんだ。ただ今回はこちらの世界はなにひとつ知らない人物の記憶が混じったことにより記憶障害が起きたということにしておくか。」
よくあるんかい
「だから、悪役令嬢とかのうわ言のあたりで、色々対処してあるんですよ?色々と」
さすがの8歳(仮)様。色々ってなんですか
「公爵が外交中で良かったよ。ああ、もうすぐ兄君が来るから。しばらく君の状態も預かることも伝えてあるから、そのままで大丈夫だよ」
「…色々とありがとうございます…」
全てが8歳(仮)の思うように進んでいく…あ、なんか勝てる予感はしない