情報提供はありませんが協力者は得られました?
「なるほどね。転生の転生じゃ、信憑性は薄いけど…とりあえず隠しておいたほうがよさそうだね。」
「はい…ムグムグ」
「で?家名すらわからないということは、ローズマリーとしての記憶は?」
「正直ないです。8割2割とか言いましたが、ローズマリーは1割以下かもしれません!…ムグムグ」
「うん。だろうね。ローズマリー嬢ならたぶん食事中に話せない。食事終わってから時間をとるようにするね。そしてほとんど食べない。」
「う…スミマセン」
めっちゃ食べてました。しゃべってました。
だってこのご飯美味しい。
「いや、彼女は厳しく躾られていたようだから。…まあ、このままだと普通に誤魔化すのは厳しいね。」
「はい…」
うーん。王子様、一応信じてくれているみたい?
それにしても、本当に王子だな。キラキラしてるわ。黒髪サラサラストレートで馴染みやすさあり、綺麗なお顔と8歳にして見事なスタイルに、頭の良さ。中身は大人のなんちゃって8歳よりしっかりしてます(泣)
「あの……」
「ん?」
「とりあえず婚約破棄しませんか?どうせ後々するなら今やっておけば…」
「脚下」
「はやっ」
「君、今こちらの情報もなにもないんだよね?そのストーリーだけでなく、現実的に、生活面も人間関係も。中身一般庶民以下の状態でどうやって令嬢達のトップ、公爵令嬢をやるつもり?」
「そ…それは~…」
「仮に今婚約破棄して断罪の可能性が潰れたとして。君にうまく立ち回れるとは思わないし、まだ子どもで婚約したばかりで影響少ないかもしれないとしても、公爵令嬢じゃこの先縁談は避けれない。社交界は目の前。令嬢としてのマナーは1から。記憶喪失で通すにしても、君には無理だね!」
「うぅぅ…でも…」
「…とりあえず婚約は継続しよう?で、しばらくここにいるといいよ。私が気に入って帰したがらないということにして、とりあえずの基礎知識とマナーを叩きこもう。どのみち婚約者には王妃教育がある。今後のために事情は軽く話すが、私が信頼できる相手に頼んでおくから、王妃教育を受けているように見せて、君が生きていける状態にしようね。……お返事」
「っ…はっ…ハイっ!!」
あれ?なんか、逆らえない?てかなんか笑顔なのに有無を言わさないというか…コワイ
今後のストーリーについての情報は得られませんでしたが、協力者?は得られたようです。